これは好きな作品のひとつ。

でも、こんな酷い戦いがつい最近現実に起こったと思うとやりきれなくなるねん。
(ノ◇≦。)

草野球おやじの逆襲-P100674.jpg

ビデオ買ってからもう何度も観てるワ。
(x_x;)

日々平和なオレたちやねんけど、世界の果てではまだ多くの戦争や民族間の虐殺や飢餓で多くの市民が犠牲になってるなんてことを知らずに暮らしてるんやなあ。爆弾

なぜか幸せな時ほど観たくなる。
けど、同世代の若者が命を賭けて闘うのは観ていて胸が苦しなるな。
(°д°;) む、酷い・・・


『ブラックホーク・ダウン』 (Black Hawk Down)

1993年に実際にソマリアでおこった壮烈な『モガディシュの戦闘』(米軍を中心とする多国籍軍とゲリラとの市街戦)を描いた戦争映画。

リドリー・スコット監督作品。

タイトルに出てくる「ブラックホーク」とは、米軍の多用途ヘリコプターUH-60 ブラックホークの強襲型、「MH-60Lブラックホーク」の事である。

草野球おやじの逆襲-800px-Blackhawk.jpg

1993年、国際世論におされた米軍は民族紛争の続くソマリアへ派兵。内戦を終結させようと、最大勢力ババルギディル族を率いて和平に反対するアイディード将軍の副官2名を逮捕するため、約100名の特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させた。

主にレンジャー部隊員と※デルタフォースから成るアメリカ特別作戦部隊は、アイディード派の外務大臣オマール・サラッドと最高政治顧問モハメッド・ハッサン・エワレを捕らえようとしていた。「アイリーン」という作戦コードにより、作戦が開始された。

デルタフォース(Delta Force)とはアメリカ陸軍 第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊 (1st Special Forces Operational Detachment Delta/1st SFOD-D) の通称であり、主に対テロ作戦を遂行する特殊部隊である。


作戦は国連主導のものではなく、ビル・クリントン大統領率いる米国の単独で行ったものであった。

当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだったが、作戦の開始直後にアイディード将軍派の民兵の攻撃により、2機のヘリコプター、ブラックホークがRPG-7によって撃墜されて実際には15時間を費やし、2機のヘリコプターを失い、銃撃戦によって18名の米兵を殺害され、ソマリア民兵・市民350名以上(米国は1000名以上としている)を殺害した。

                            ダウン
※RPG-7 (ロシア語:РПГ-7)は、ソ連の開発した携帯対戦車兵器。安価簡便であるため途上国や武装組織が好んで使用し、紛争では必ずと言って良いほど目にする。

草野球おやじの逆襲-ORD_RPG-7_Terrorists.jpg

撃墜されたヘリ「スーパー61」の『Blackhawk down(ブラックホーク墜落)』という墜落時の交信で有名である。
ただし、実際には『We got a Blackhawk going down, We got a Blackhawk going down(ブラックホークの墜落を確認、ブラックホークの墜落を確認)』であった。



また、出演する俳優陣も今をときめくハリウッドスターの共演である。

ジョシュ・ハートネット
レンジャー第4チョーク班長マット・エヴァーズマン二等軍曹

ユアン・マクレガー
同ジョン・グライムズ特技下士官

トム・サイズモア
車輌部隊指揮官ダニー・マクナイト中佐

エリック・バナ
デルタフォースの古参兵"フート"一等軍曹

ウィリアム・フィクトナー
同上ジェフ・サンダーソン一等軍曹

サム・シェパード
作戦の指揮官ウィリアム・F・ガリソン少将

オーランド・ブルーム
レンジャー、トッド・ブラックバーン上等兵


この戦闘はソマリアの国連活動の中でアメリカ軍が直面したもっとも激しい市街戦のうちの1つであった。
また、この戦いの後、死亡した米兵(上記の降下した2名とブラックホークの乗員)の遺体が裸にされ、住民に引きずり回されるという悲惨な映像が公開され、アメリカのニュース番組で放映された(後に身体を切断された状態で発見される)。
これに衝撃を受けたアメリカ国民の間で撤退論が高まった。

アメリカ世論を背景にビル・クリントンは1994年、ソマリアからの撤兵を決定したが、この戦闘が平和維持活動から撤退したことの理由の1つとして挙げられている。
また、クリントンはこの作戦の痛手によって、その後は地上軍の派遣を渋り、ミサイルや航空機によるハイテク戦争への方向を推し進めていく。

この作戦の初期の目的は達成されたため、作戦上は成功であると考えることもできる。しかし、当初30分程度で終了する予定の任務が夜をまたいで15時間にも及び、多くの犠牲を出した点を無視することはできない。