20cmくらいの浅い海の中を歩いていて、何かを見つけました。

石かなぁ?タツナミガイ (4~5枚目の写真)にしては大きいし・・・。

波があったのと、砂が少し舞っていて海の中が良く見えなかったのですが、ちゃんと確かめもせずに指で突っ付きました。

(今から考えると本当に運が良かったのですが、海の中のものは石であろうと何であろうと絶対に確かめもせずに触らないでください!)


「コンコン!」 硬くて響くような感触。

まさかっ!!!

背筋がブルッと震えました。

水中マスクを装着して確認してみると、




沖縄徒然記

やっぱり。

オニダルマオコゼでした。

この魚の背中は石のようにとっても硬いんです。
英名 stonefish といい、見た目も本当に石みたいです。


背びれには猛毒のトゲがあります。

もっと強く突付いていたら、刺されて大変なことになっていたかもしれません。




沖縄徒然記

斜め前からの写真。


先週、沖縄でオコゼを踏んでベテランのダイビングインストラクターが亡くなりました。

その魚がこのオニダルマオコゼではないかと言われています。

このような事故は絶対に起きてはいけないんです。


オニダルマオコゼは海底でじっと獲物が来るのを待っているだけで、人を襲うことは絶対にありません。

踏まれなければ刺さないし、たとえ踏んでしまっても靴底がフェルトのマリンブーツを履いていればトゲを通しません。


綺麗な砂浜の波打ち際で、この魚が体を半分以上砂に潜らせてじっとしているのも見たこともあります。

どんなに綺麗で浅い海だとしても、海水浴場のように管理されていない海へは、絶対に裸足では入らないでください。

グラビア撮影などで、女の子がよく裸足で海に入っていますが、あれも大変危険です。


私は今までに、ハリセンボンに咬まれて血が止まらなくなったり、貝やシャコ(エビ)で手を切ったり、ウニやクラゲに刺されたことが沢山ありますが、全部私の不注意なので自分の馬鹿さ加減に頭に来ることはあっても、咬んだり刺したりした生き物を恨んだことはありません。


今回の事故がきっかけで、オニダルマオコゼを駆除しようなどという人が出てこなければいいのですが。


今までこのブログで紹介した危険生物です。

ハリセンボン

サツマカサゴ

カツオノカンムリ

ウミヘビ

ハナミノカサゴ

コクテンフグ

ウミケムシ (8枚目の写真)

タガヤサンミナシ (8枚目の写真)

(ハリセンボンとコクテンフグは危険生物というほどではないのですが、口が鋭いので一応載せておきました)


他にもハブクラゲ、オニヒトデ、ヒョウモンダコ、サンゴ、イソギンチャク、イラモ、ガヤ類等沢山いますが、ウエットスーツ、グローブ、マリンブーツ等の装備をして気をつけていれば大丈夫です。

海に入る時は、彼らの世界におじゃまさせてもらっているという気持ちを常に持っていようと思います。




人気ブログランキングへ


↑よろしければクリックお願いします。

  ランキングに加算されます。