鳴海周平の 「こころとからだの健幸タイム」 -432ページ目
<< 前のページへ最新 | 428 | 429 | 430 | 431 | 432

人は、食べたそのものである



新刊『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス刊)より
対談コーナーの一部を、数回に分けて紹介します。

今回紹介するテーマは「人は、食べたそのものである」です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


星澤幸子(以下 星澤) 食の世界に携わっていると、人って
「食べたそのもの」だなぁ、としみじみ思うことがあります。
何かを食べる、という行為は、からだの中に自分とは違うものを摂り込むこと。
それが消化、吸収されて自分と同化してしまうということでしょう?
だから、体調がすぐれていなければ、先ずは食べものから見直す、
というのが根本的な改善策ではないかと思うんです。

鳴海周平(以下 鳴海) 私もまったく同感です。
私たちは、半年から1年ほどですっかり別人になってしまうほど、
毎日少しずつ代謝を繰り返しています。
すると、現在の体調は過去の食べものや食べ方の積み重ねが現れている、ということになります。
食の積み重ねがいかにたいせつなのかは、星澤先生がとても良いお手本ですよね。
ご出演されているテレビ番組の料理コーナーが今年で23年目を迎え、
現在もギネス記録を更新中というのは、何よりも説得力があります。

星澤 ありがとうございます。
皆さんの支えがあったからこそ、ここまでやって来れたのだと思います。
放送が始まった当時は、子どもたちもまだ小さくて何かと忙しかったのですが、
北海道の食材にこだわって、おやつもすべて手作りしました。
だって、自分も家族も元氣でなければ、外へ出て働けないですものね。
周囲の方々のおかげで、子どもたちも元氣に育ちましたし、
地場のものを旬の時期にいただく「身土不二」の素晴らしさを実感することもできました。
同じような立場で頑張っていらっしゃるお母さんも多いと思いますが、
子どもが小さい時に一番たいせつにしてほしいのは、幼い頃の食の手作りなんです。
ここが踏ん張りどころと思って、手を抜かずに食事を作ってほしいんですね。
後で振り返ってみた時に「ああ、あの時に頑張っておいて本当に良かった!!」
と思える日が、必ず来ますから。

鳴海 子どもの頃の「食」の記憶は、大人になってからも大きく影響しますから、
その子が家庭を持った時にそのまま引き継がれる可能性が高いと思います。
現在の食卓が、孫子(まごご)の代まで影響すると考えたら、責任重大ですよね。

星澤 私がこころがけてきたのは、日本の伝統的な食事です。
ご飯と味噌汁、漬け物の他に何か1品。基本的にはこれで十分。
米(ご飯)と豆を発酵させたもの(味噌)という組み合わせは、世界に誇るべき文化だと思います。
「身体」の「礎」だから「身礎(味噌)」なんだ、という説もあるくらいですから。
それと、せっかくの食事なのだから、楽しくいただくということ。
昔は、おしゃべり厳禁という時代もあったみたいだけど、
みんなでワイワイ言いながら食べた方が美味しく感じますよね。
私は、毎朝体重計に乗るのですが、
誰かとお話しながら楽しく食事をした翌朝は、ほとんど増えていないんです。
でも、独りで静か~に食べた日の翌朝は、確実にその分上乗せになってる(笑)。
楽しく食べると、消化吸収や代謝も良くなるのでしょうね。

鳴海 こころがからだに及ぼす影響は、かなり大きいと思います。
「何を食べるか」に加えて「誰と、どんな雰囲気で食べるか」ということにも氣を配りたいですね。

(次回へ続きます)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


参考文献『あなたに贈る食の玉手箱』(ワニ・プラス) 星澤幸子・鳴海周平 著




鳴海周平オフィシャルサイト

~ こころとからだの健康タイム ~

健康対談 ~ 各界を代表する人生の達人と鳴海周平の対談
 ⇒ http://npure.co.jp/bunbun/taidanhen

ラジオ番組 ~ 鳴海周平がレギュラー出演しているラジオ番組
 ⇒ http://npure.co.jp/bunbun/media

月刊連載 ~ 毎月連載しているこころとからだの健康情報
 ⇒ http://npure.co.jp/bunbun/rensai




心身の健康と、快適な生活にお役立ていただける
「自然の摂理に適った本物商品」を紹介しています。


~ 自然の恵みをそのままに エヌ・ピュア ~
 ⇒ http://www.npure.co.jp/































<< 前のページへ最新 | 428 | 429 | 430 | 431 | 432