こんにちは
雲は多いものの、良いお天気ですね
しかも暑い
高齢者の方、小さいお子さんは熱中症に気を付けてください
さて、タイトルのお話…
「面会交流」は本当に難しい、ですね。
調停や審判において面会交流が決定したケースは「他人が」決めているから。
特に同居親さんにとっては「面会交流をやりたくないのに、決められたから」、という想いでしょう。もちろん、同居親さんの中には「面会交流は必要」だと思っている方もたくさんいます。
ですがほとんどの場合「仕方なく」というのが実情かと思います。
そこで支援者が仲介に入るわけですけど、かなりの「高葛藤」であるがゆえ、面会交流の日程の打合せだけで済む、というわけにはいきません。
面会交流後のお子さんの状態を聞いて次の交流はどうするか考えなければいけませんし、双方の親の意向を聞きながら、時には説得したり、我慢してもらったり、他のケースを紹介したり、再度面談したりとできるだけ「子どものために」を考えまた面会交流が中断してしまわないように最善を尽くします。
そこには「面会交流ありき」という考えはありません。面会交流をビジネスだとは思ってないんで。むしろ可能であれば無料で支援したい、そう思っています。
面会交流の難しいところは、親の高葛藤が子どもに伝染してしまうこと。交流中や、交流直後に子どもが「楽しかった」といっていたのに、家に帰ったら「もう会いたくない」といってる、そんなことが実際にあります。親の感情が子どもに伝染しています。
もちろん、高葛藤にいたるまでの間に色々なことがあったはずです。
人間ですから、それをすべて忘れて、割り切って、というのも上手くいかないのは事実でしょう。
『子どもが「楽しかった」と言っているのだから、面会交流の時間を延ばしたり、回数を増やしたりしたい』といった要求を別居親側が押し付けてしまうケースもあります。一度破たんした信頼関係の中で関わりを持ち続けていくのですから、過去の清算は想像以上に難しいことです。
親たちの高葛藤のもと、子どもたちは大人たちに決められた「面会交流」の中で頑張っています。「面会交流」が様々な側面から「子どものため」であることは間違いないでしょうが、そもそも親が離婚しなければ面会交流はしなくていいのですから。
同居親の顔色をうかがい、別居親にも気を使いながら、面会交流という方法を使って自分の親を知る。
子どもが面会交流で頑張っているのになぜ親は頑張れないのでしょうか?
面会交流は「親に」委ねられてはいけません。「会う」か「会わない」かは子どもが決めるのです。
ですから「会わない」と子どもが本心から言わない限り、その感情を親がコントロールすることはしてほしくないですね。
支援者が間に入って面会交流をする。
やがて支援者が間に入らなくても面会交流が実現する。私たちはそうなってくれることを強く願っています。
男女としての葛藤とは別に、親同士が認め合い子どもにとって最善のことはなにかということを双方で考えて面会交流をする。そうなってもらえるように支援者である私たちも努力し続けます。
親同士が自分たちで面会交流できるようになったら、もう「面会交流」という特別な言葉は必要ないですね。
そう思います。