2018年5月26日、ゲームインパクト主催のレトロゲームイベント「第2回ゲームインパクト大学レトロゲーム愛研究発表会」に出演しました。
2回目と言う事は、1回目があったのです。
実は私、その1回目に出演しておりました。
1回目の「ゲームインパクト大学レトロゲーム愛研究発表会」は、2017年10月07日の記事で紹介しております。
その時に発表した演奏内容がこちらです♪
そんな経緯もありまして、今回私は、イベントを盛り上げるオープニングACTとして、FMシンセサイザーを使った演奏をステージで披露しました。
実はこのイベントの1週間前の2018年5月20日に、私が音楽制作しましたゲーム音楽CD「アイドル八犬伝ホエホエとらっくすFMシンセサイザーアレンジ」が、ゲームインパクトレコードから発売になりました。
https://www.gameimpact.info/ai8/
この作品は、ファミリーコンピューター用ゲームソフト「アイドル八犬伝」のBGMを、FMシンセサイザー+PCMリズムマシンでアレンジした11曲を収録した、2018年なって、まさかのFM音源サウンドの新作であります。
作曲は、アイドル八犬伝の音楽を担当された見里朝生さん。
編曲は、私が担当しました。
そしてジャケットデザインは、アイドル八犬伝の背景デザインを担当された日高トモキチさん。
30年前の当時のアイドル八犬伝の制作者の方々と、こうして30年が経過した2018年になって、アイドル八犬伝に関わる事が出来るなんて、本当に音楽を続けてきて良かったと思ってます。
試聴動画が、こちらになります♪
今回の「ゲームインパクト大学」では、「アイドル八犬伝ホエホエとらっくすFMシンセサイザーアレンジ」の収録曲から5曲を選んで、実際に音楽制作で使用した機材をステージに持ち込んで、観客の目の前で実演すると言う内容です。
演奏機材は、イベントの前日に搬入して、セッティングしました。
主催のゲームインパクト実行委員会の方が、レンタカーで自宅まで機材を取に来て頂いて、とても助かりました。
そのまま私も、レンタカーに乗って、イベント会場に向かいました。
会場には、音響機器が一切無いので、私の持参したPAスピーカーシステムが、とても重要になります。
機材のセッティングでは、最初にPAスピーカーの位置を決めてから、演奏機材の配置を決めました。
私が演奏するYAMAHA FMシンセサイザー「DX21」をメインとして、直接操作する機材をフロントに配置して、操作しない機材をリアに配置しました。
今回は、今までのステージ出演の中で、一番機材が多いので、セッティング(特に配線)が大変でした。
正面に小型のモニタースピーカーYAMAHA「MS101II」を配置しておりますが、これは私に向かって音が聞こえるようにする目的のフロントスピーカーです。
このフロントスピーカーも、2017年12月29日の記事で紹介した「アイドル八犬伝原画展」の出演で、演奏する音が聞き取りにくかった経験から思い付いた対策です。
リアに設置するキーボードスタンドを、自宅から積み忘れてしまいまして、画像では仮設置状態ですが、後ろに立て掛けているキーボードは、YAMAHA FMシンセサイザー「DX7」です。
実は以前から演奏したい㊙曲がありまして、「アイドル八犬伝ホエホエとらっくすFMシンセサイザーアレンジ」で使用した演奏機材に「DX7」だけ追加すれば実現出来る、またとないチャンスでした。
そこで、主催のゲームインパクト様に許可を頂いて、今回特別に、この㊙曲を一番最後に発表する事となりました。
ギタースタンドに立て掛けているキーボードは、YAMAHA FMシンセサイザー「DX100」です。
「DX100」をショルダーキーボードとして使うのは初めてでしたので、今回は一番最後に演奏する㊙曲のみに使いました。
PCMリズムマシンも、一度設定したら、演奏中は触りませんので、リアに設置しました。
メインのリズムマシンはYAMAHA「RX21」ですが、サブのリズムマシンをYAMAHA「RX8」から「RX17」に変更しました。
これは、「RX21」のサウンドの質に直結する量子化ビット数12Bitに合わせる為でして、「RX8」が量子化ビット数16Bitに対して、「RX17」は「RX21」と同じ量子化ビット数12Bitです。
なので、「RX21」と「RX17」の組み合わせで、バランスのとれた同質のサウンドを得る事が出来ます。
セッティングが終わってから、リハーサルをやって、各音源機材のミキシングもバッチリ決めました。
今回はメインキーボードとなるYAMAHA FMシンセサイザー「DX21」を、キーボードスタンドの上段に設置、シーケンサーの「QY700」とFM音源モジュールの「TX81Z」を下段に設置しました。
この配置は、メインキーボード「DX21」と、ショルダーキーボード「DX100」が干渉しないように考えた結果です。
また、リハーサルをやった感じ、キーボードのスタンディングプレイの場合、画像のようにキーボードスタンドの上段位置が丁度良くて、とても弾き易いのです。
たまたま今回は、コンパクトな「DX21」でしたので、上段置きが可能でした。
重量級の「DX7」や、スピーカー付きの「EOS B200」では、やっぱり下段置きになりますね。
(画像)2017年12月9日・10日「アイドル八犬伝原画展」
(画像)2017年9月23日「ゲームインパクト大学レトロゲーム愛研究発表会」
あと、ショルダーキーボードとして使う「DX100」も、立ち位置とか移動距離を確認したかったので、実際に演奏してみました。
YAMAHA FMシンセサイザー「DX100」は、4オペレーターFM音源が内蔵しております。
「DX21」と同じOPP系FM音源チップ「YM2164」を搭載しておりますので、「DX21」と「DX100」とでFM音源の音色を共有することが出来ます。
駆動電源も、単2乾電池6本で駆動しますので、接続ケーブルは音声ケーブル1本でOKです。
初めてのショルダーキーボードでしたので、ちょっと不安でしたけど、観客の前列まで移動出来るので、ソロでパフォーマンスする時の、お楽しみ要素になりますね♪
さて、いよいよ当日です。
私は夕方の16:30頃に会場入りしまして、機材のチェックを開始します。
今回もやっぱり、準備が慌ただしかったですね。
後ろ側に仮設置してある機材を、持参したキーボードスタンドでセッティングし直しました。
これでリア側の機材はバッチリです。
私の出演順番が一番最初ですので、音の確認が出来るまで、結構焦ります。
18:00から観客席に参加者が入場してきました。
サウンドチェックも、当日演奏する曲は内緒にしておきたかったので、違う曲でサウンドチェックします。
準備が整ったのが、本番10分前の18:30でした。
そして18:40から、ゲームインパクト大学のオープニングACTがスタートしました。
もう、引き返せないです(笑)
今回演奏した曲が、こちらです。
1.花の乙女の遁走曲(プロローグ)
2.平和な日本のテーマ
3.瞑想するホシミ
4.大王閣下降臨す
5.きみはホエホエむすめ
6.㊙曲
発表内容は、「アイドル八犬伝ホエホエとらっくすFMシンセサイザーアレンジ」に収録された曲を、そのままステージの演奏機材で再現して、アイドル八犬伝のFMシンセサイザーアレンジサウンドを、直接目の前で体感して頂く、15分間のステージです。
ステージ演奏では、エフェクターを一切使ってませんので、本当に素の音でFM音源サウンドとPCM音源ドラムを鳴らしました。
アイドル八犬伝のBGMをFMシンセサイザーでアレンジする時に、80年代のSEGA体感ゲームサウンド風にすると決めておりましたので、今回のステージで、体感ゲームの筐体から鳴り響く音場感も再現出来たかと思います♪
演奏ですが、1曲目~4曲目は、短い曲ですので、2ループ演奏してから、私のオリジナルで作ったエンディングを加えております。
これで各曲、平均で1分半の演奏時間になりました。
5曲目は、ファミコン版と同じ長さのエンディングバージョンで演奏しました。
この曲だけで、4分半の演奏時間でした。
トークを短めにして、ここまでで、予定通りの10分経過で進めてきました。
残りの5分間で、最後の6曲目を演奏しました。
6曲目の㊙曲ですが、アイドル八犬伝のBGMをFMシンセサイザーでアレンジするにあたり、アレンジのお手本となった某SEGAの体感ゲームの曲を演奏しました。
当日の本番まで、参加者には秘密にしておりましたので、演奏した曲を知っている参加者の方々は、たぶん驚かれたのではと思います。
私の掛け声「Welcome to the fantazy zone! Gwt ready!!」で演奏開始しました。
あ、ここまで書いちゃうと、もうバレバレですね!
しかも着ているTシャツも、これですからね(笑)
そうなんです。
このTシャツにプリントされているゲームの曲を、実機のFMシンセサイザー+PCMリズムマシンを使って、ステージ上で完全再現しました。
リアに設置しているYAMAHA FMシンセサイザー「DX7」は、この曲を演奏する為だけに用意したんですよ(笑)
と言う訳で、私が音楽を始める切っ掛けとなった曲を演奏する事が出来た達成感と、アイドル八犬伝の素晴らしい曲を、FMシンセサイザーを使って参加者にお届けする事が出来た満足感とで、やっとプレッシャーから解放され、ほっとしました(^。^)
実は、本番の3日前に体調を崩してしまい、演奏の練習や機材の準備が、万全ではありませんでした。
本番の前日まで微熱が続いてましたけど、睡眠をたっぷり取って、やっと回復しました。
そんなアクシデントがあった事があり、イベント最後の出演者からのコメントでは、私は言葉が出てこなくて、MCのファミコンキッドさんにフォローして頂いて、助かりました。
演奏機材は一人前なんですけど、やっぱり演奏は未熟ですね(^^;
でも、少しずつですけど、進歩していると思います。
演奏にゆとりが出てくると、グリッサンド奏法を入れてみたり、いろいろと試してみる余裕も出てきます。
今回初めてYAMAHA FMシンセサイザー「DX100」をショルダーキーボードとして使ってみたのも、昔よく演奏していて慣れていた曲でしたので、このタイミングで導入して、試してみたかったのです。
今後も、YAMAHA FMシンセサイザー「DX100」のショルダーキーボード演奏を取り入れて、動きのある演奏パフォーマンスを加えて、FM音源の素晴らしさを伝えるべく、実機演奏スタイルで活動して行こうと思います♪
PS:
「アイドル八犬伝ホエホエとらっくすFMシンセサイザーアレンジ」
ファミリーコンピューター用ゲームソフト「アイドル八犬伝」のBGMを、FMシンセサイザー+PCMリズムマシンを使って、80年代SEGA体感ゲーム風にアレンジしました。
FM音源、SEGAゲームミュージック、シンセサイザーサウンドが好きな人にお薦めの作品です♪
ゲームインパクト公式ホームページにて発売中♪
https://www.gameimpact.info/ai8/
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