宮崎県で口蹄疫の感染が広がる中、県立高鍋農業高校(高鍋町)で25日、感染疑いが確認された実習用の牛や豚が殺処分された。
4月末から牧場の出入りを制限したが、守れなかった。「覚悟はしていたけど、悔しいです…」。畜産科の生徒や教員たちは、やるせない思いを募らせている。
同校で飼育していたのは、牛53頭、豚281頭。23日、口の中に水疱ができた乳牛が見つかった。検査の結果、口蹄疫感染の疑いがあることが判明、すべての家畜の処分が決まった。学校敷地内で行った殺処分は、25日中に終わった。
生徒たちは、処分場所から離れた体育館に集められ、バスケットボールをしていた。「動物の鳴き声が聞こえてショックを受けないように」との学校側の配慮。「とても、バスケットを楽しめるような雰囲気ではなかった」と、畜産科3年の谷之木輝喜さん(17)は話す。
同校は農業学校として100年以上の歴史があり、県内各地から営農を志す生徒約360人が集まる。牛や豚の世話をしていたのは、畜産科の90人。県内の品評会でグランドチャンピオンになった種牛もいた。
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052601000123.html
高校生たちが育てた、県の品評会でグランドチャンピオンになった牛も殺処分となりました。
本当に残念です。
日本の畜産業の未来を担う若者達には、今回の困難にくじけずに今後ますます精進していただけますようお祈りいたしております。