★エジプトでは豚肉が姿を消した


新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染予防策として豚の全頭処分を決めたエジプトで、豚肉が店頭からほぼ姿を消した。


入荷が途絶えたことに加え、風評によって消費者が豚肉の購入を控えているためだ。豚肉業者は「これでは廃業だ」と悲鳴を上げている。


イスラム教徒が人口の9割を占めるエジプトで、豚肉を食べる少数派のキリスト教一派コプト教徒が多く暮らす首都カイロ北部のシュブラ地区。アイザット・アミーンさん(57)の豚肉店の棚は空っぽで、ハムやソーセージなど加工品がわずかに置いてあるだけだ。アミーンさんは「新鮮な肉はないし、客も来ない」と嘆いた。


カイロの豚肉加工業者5社、豚肉店31店は、どこも開店休業状態。大手豚肉加工業者アター・ファハリさん(55)は「政府の補償は何もない。45人の従業員にどうやって給与を払えばいいのか」と怒りをぶちまけた。


http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090530-OYT1T00776.htm?from=nwla


★新型インフルエンザの発生に乗じて、キリスト教徒を弾圧


エジプトの人口の9割はイスラム教徒です。イスラム教では「豚は不浄な動物」ということで食べません。


それに対して、エジプト国内で豚肉を食べているのはキリスト教はエジプト内では少数派です。


新型インフルエンザ対策を口実に豚の全頭処分という新型インフルエンザ対策にまったく効果の無い施策を実行し、風評被害に対しても何ら手を打たず、豚肉を扱う国内業者への政府の補償もしない・・・。あとは自然に国内の養豚・豚肉処理・加工を行っているキリスト教徒の生活は破壊されてしまう・・・。


エジプトは政教分離のなされていない前近代国家なんですか?

新型インフルエンザを口実に露骨な宗教差別はやめた方が国家の威信を保つためにも良いと思いますが・・・。