未来から見たペッパーランチ女性客強盗強姦拉致監禁事件
当時は女性が男性とまじって一人で食事をするということも珍しくなかった。そう、あの日までは…。
カウンター形式のステーキチェーン店、営業時間中のとある店舗内で女性が拉致監禁され、強盗強姦されるというショッキングなニュースが流れ、社会は騒然とした。
しかし、この時代はそれ以上の凶悪犯罪が狂ったように発生していた事件であり、(その時点で明らかになっていた唯一の)被害者が生存していたため、人権保護の観点から報道は控えられたこともあって、すぐさま他の凶悪犯罪に追いやられる格好となっていた。ところが…。
手口の周到さから余罪を睨んだ警察が拘留中の犯人を追求、ついに10件以上の余罪を認めることとなった犯人が真相を隠すために言った死体処分に関する嘘の証言が、警察の不手際によってさもそれが事実であるかのように漏洩してしまい、社会全体がパニックに陥る。
(あえてここではその嘘の内容について具体的には触れないが、殺人、死体処理、ステーキショップ と聞けばおわかりであろう。冷静に考えればおおよそありえないことではあるのだが警察組織の電子証明書が一緒に流出していたことが事実誤認を決定付けた)
警察やマスコミが、作られた史上空前の連続猟奇殺人事件の火消しに躍起となるが、そうこうしているうちに被疑者が謎の死を遂げ、肝心の真相が明らかにならないため逆効果となり、パニックは加速していく。
最初、外食産業のみの影響であったが、次第にサービス業全体に暗い影を落とすこととなる。好調だった当時の日本景気も、特に働く女性、一人暮らしの女性の消費が極端に落ち込んだことで、マイナス成長に転じる。
そんな中、店員も女性限定、客も女性限定のファーストフード店が開業する。
そしてその後この女性限定の営業形態は破竹の勢いで拡大する、業種を問わず、地域を問わず…。
街を歩けば、女性専用スーパー、女性専用タクシー。ついには女性専用自治体ができるのも時間の問題だった。
次第に男性はその存在を街の片隅に追いやられていくこととなる。
食事する場所を失っただけにとどまらず、働く場所も、移動手段さえもしだいに奪われていく男性、
しかし日本景気は今までにない成長を遂げ、街は見たこともないような煌びやかな空間へとその姿を変えていった。
その結果、男性はますます社会の片隅に追いやられ、男性の犯罪率は上昇していく、そして程なくして男性という性のの存在を決定的に否定するあの事件が、起こることとなる。
この時代、例えば「女性専用車」といったものは事件前にすでに存在していた、しかしそれは
弱者を区分して保護しようと言う観点から生まれたものであり、それとこれとでは明らかにその歴史的意味合いが異なる。
いわば『男性を排斥する社会』が誕生した瞬間と言えるだろう。
また、この女性限定の時代において特筆すべきこととして一つ、女性向けの性風俗産業が表舞台に立ったことがあげられるであろう。
女性のお相手となるのは、女性、または去勢された男というのが普通であり、射精欲のない男は安全というイメージが定着しつつあった。
実際、この時期に去勢手術を受けた男性はかなりの数にのぼる。
ちなみに事の発端となった事件の真相が明らかになるのは事件から50年以上後である、そのころにはすでに男性排斥化は社会の隅々にまで浸透していた。
たかが数人が起こした歴史全体から見ればごくごく小さな事件が、歴史全体に大きな影響を残したことから、この事件はバタフライ効果の典型的な例として今でも引き合いにだされることが多い。
http://ameblo.jp/nousagi/entry-10033145651.html
の32世紀から見たペッパーランチ女性客強盗強姦拉致監禁事件とその後ですよん。もちろんフィクションですので誤解なきよう。
雪乃じゃなくて たー♂が書きました。