テクノロジー犯罪ではマインドコントロールという被害がある。この被害は奥が深く、思考の挿入・改変、記憶の消去改竄、感情の操作、意識の操作、意思決定や判断の操作、などが遠隔から各種組み合わされて行われる。

その傾向としては、五感の遠隔操作も含めて現実を感じ取らせないようにしつつ、思考の挿入により本人の考えでないものを強制的に考えさせて操ろうとする。しかし、極端に現実からかけ離れた思考内容だと操るのに無理があるので、現実の生活環境に於いて自分ではないもう一つの物の見方による考え方を挿入することによって操り易くしている。

基本的には、声の送信やイメージ映像の挿入により思考内容を変えてしまうのだが、記憶障害や思考能力の低下を起させた状態であると、自発的な思考が著しく発生し難くなるので送られて来たものが代替思考となってしまう。

思考を送る時に感情も送り付けると、ただ単に考え事をするよりも強いインパクトが発生するので、挿入された思考について自発性を持たせて維持させる事も可能となる。また、意思決定を変える操作と思考の挿入を行うと、その考えについての言動を取らせる事も可能となる。

記憶の消去については、挿入された思考について、なぜそのようになったのか、理論的に正しいのかどうかの検証をする時に辿ることが出来なくなる。

それらは、場合によっては本人に気が付かないように操作する事も可能であり、或いは、現実離れした思考の挿入による言動の遠隔操作も可能なのかも知れない。