グラフィックカード(ビデオカード、VGA)とは、画像(グラフィック)を表示するためのパーツです。
前提として、ノートPCでゲームをやる、やる可能性がある場合、グラフィックカードの選択は必須です。


BTOでは主にオンボード、NVIDIA社製、ATI社製の3パターンから選択することになります。


オンボード・・・
ノートPCのマザーボードに内蔵されている最低限に画面を表示するためのものです。
BTOでオンボード(チップセット内蔵)を選択した場合、総価格は下がりますが、メインメモリからメモリを使用してしまうため、パフォーマンスが低下してしまいます。
また、ゲームをやる場合、最低限の表示性能のため、ゲームが起動しない、起動してもカクカクしてゲームにならないなどストレスが溜まる事請け合いなので、注意が必要です。


NVIDIA社製、ATI社製・・・
グラフィック部分を外出し(別パーツ)し、画面表示性能を最大限に引き出します。
ただ、昔と比べノートPCのグラフィック性能は格段に向上しましたが、デスクトップにはまだおよびません。最高クラスのグラフィックカードを選択しても、過度の期待はしないようにしましょう。


また3D性能はCPU、メモリのパフォーマンスも影響します。グラフィックカードがいくら良くてもCPUが低クラスだと意味がありません。メモリが少ない場合は増設の必要が出てきます。


選び方はできるだけグラフィックメモリの大きいものを選択しましょう。
2005/9現在
・nVIDIA GeForce Go 6800
・nVIDIA Quadro FX 1400 Go
・ATI MOBILITY RADEON X300
が主流となっています。


nVIDIA社製、ATI社製の違いは発色、明るさ、シャープさなどで好みが出ますが、実際に店頭などで自分の目で確かめてから決めたほうが良いでしょう。


ノートPCの場合、グラフィックカードの交換・追加はほとんどできないと思ってください。ですから前述のとおり今は考えていなくても、今後ゲームをする可能性が少しでもある場合、オンボードは避けてください。また予算をオーバーしてもできるだけグラフィックメモリ容量の多いものを選択しましょう。


また、格安PCではオンボードのみとなっている場合が多いです。注意しましょう。

パーティションとは・・・
1つのハードディスクドライブを論理的に分割することです。
2分割した場合、ハードディスク2つになったと同じことなので、重要なデータを分割先のハードディスクに保存しておけば、OSの再インストールが必要になった場合でも、分割先のデータは初期化されません。

また、複数のOSを各パーティションごとにインストールすることもできます。


BTOでパーティションの設定が可能なメーカがありますが、もちろん有料です。大体3000円~5000円プラスとなります。
しかも分割時の容量指定は細かく選ぶことができません。

パーティションの分割はお勧めなのですが、BTO注文時のパーティション分割はお勧めできません。

私もつい先日BTOにてノートPCを購入しましたが、パーティション分割は


Acronis PartitionExpert Personal

を使いました。
インストールから分割完了までおよそ10分程度でできます。
もちろん分割サイズは自分で細かく設定可能。
1980円と低価格でおすすめです。

今回はハードディスクです。


ハードディスクとは・・・

あんまり知らない人はいないかと思われますが、ハードディスクはデータを長期的に保存できる場所です。

単位はMB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)で

1000MB=1GB

1000GB=1TB

となります

ちなみにデスクトップでもTB(テラバイト)はまだありえません(HDD複数台なら可能ですが)。


ノートPCのBTOで選択できるハードディスクは2005/9現在30GB~100GBとなっています。


簡単な容量の例ですが、

私の環境で2時間番組を画質「普通」にて録画した場合大体6GB程度使用します。

また音楽CDのアルバム1枚が大体700MB使用します。


選び方・・・

容量が多ければ多いほど沢山のデータを保存できますが、価格も比例して上がります。

またメーカによってはHDDの回転数も選べる場合がありますが、これも速ければ速いほど読み込み書き込み速度は上がりますが、価格も比例して上がります。

また回転数が速いものを選ぶと、発熱量、騒音も上がります。

(ちなみにノートPCの回転数は主に4200rpmと5400rpmの2種類が主流です)


選び方としてはネットやメールのみであれば容量の少ないものでもよいでしょう。

ゲームを沢山インストールする、TV録画、画像編集など用途が多岐にわたる場合は容量に余裕を持って選んだほうがよいでしょう。


ノートPCのHDDはメモリのように容量が足りなくなったからといって簡単には増設できません。(外付HDDは別)

今付いているHDDをはずして新しいHDDを装着するのですが、もちろんデータ、OS、アプリケーションなどすべて消えて無くなり、メーカのサポートも受けられなくなります。

なので慎重に選びましょう

2005/9現在、ノートPCのBTOで主に選択できるメモリは以下が主流です。

PC2100 DDR SDRAM
PC2700 DDR SDRAM
PC3200 DDR SDRAM


PC2-4200 DDR2 SDRAM
PC2-3200 DDR2 SDRAM


メモリの違いを簡単に・・・

まず頭の「PC XXXX」のXの部分は数字が大きければ大きいほど速く動作します。
次に「PC無印」と「PC2」の違いはPC2は新規格のメモリでPC無印の高速版です。


選び方・・・
XXXXをとにかく大きいのを選べば良いという訳にはいきません。CPU、チップセットにより装着できるメモリがほぼ決まっています。またPC無印とPC2はピンの数、形状が異なっておりPC無印をPC2メモリに変更することも出来ません。逆も然りです。


最近のチップセットではメモリを2枚挿し、「デュアルチャネル」というメモリの速度を2倍速に出来るものもあります。
たとえば1GBのメモリ1枚より512MBのメモリ2枚挿したほうが動作は速くなります。
速さを求めるなら、メモリの空きスロットがもったいないと1枚で大容量のメモリを選択するより、2枚で同容量を選択したほうがよいかもしれません。


またBTOメーカ、ショップによってはメモリ選択の際に容量の大きさ(256MB×2とか 512MB×1)しか記述がない場合もあります。その場合は詳細スペックページでメモリの規格が確認できるはずなので、必ず確認しましょう。もし詳細ページにも記述がない場合はメーカに確認の問い合わせを行いチェックしておきましょう。

今回もまずメモリとは・・・

簡単に説明すると現在使用しているソフトのデータ、画像、作成中のものなどを一時的に記録しておく物です。
メモリの量が多ければ多いほどPCは快適に動作します。


BTOでノートPCを購入する際、最も重要なパーツかもしれません。いくらCPUの処理速度が速くてもメモリが少ないければ体感的なスピードは遅くなります。


あるメーカの激安のノートPCはOSがWindowsXPを採用しているにもかかわらず、128MBしか搭載されておらず、まったく使い物にならないPCが販売されています。


WindowsXPは動作しているだけでメモリを約100MB使用します。そこからオンボード(内臓)ビデオメモリとしてさらにメモリが使用されてしまうので、アプリケーション(ソフト)で使用できるメモリが僅かとなってしまい、なにかをするたびにスワップしてストレスがとても溜まってしまうでしょう。


(スワップ)使用できるメモリが足りなくなってしまったとき、ハードディスクのなかにスワップファイルという場所を確保し、その中に一定時間使用されていないメモリの中身を移動させ、メモリに空きを作ることです。スワップされたデータを再度呼び出すときはとてもアクセススピードが遅いため、マシンの動作スピードも格段に落ちてしまいます。


そのため激安PCには注意が必要です。

前回Intel製CPUを簡単に紹介しましたが、今回はIntelのライバルAMDのCPUです。

2005年8月現在、主なBTOメーカ・ショップが採用しているAMDのCPUは以下のものが中心となっています。


AMD モバイル Athlon64
AMD Turion 64
AMD モバイル Sempron


・モバイル Athlon64
フルサイズノートPC向けの64ビット対応のCPUです。64ビットの意味はこちら
デスクトップ並みに高性能なCPUですが、消費電力、発熱の点で弱いところがあります。


・Turion 64
モバイルノートPC向けの64ビット対応CPUです。
Intel Pentium M(Centrino)に対抗するために、モバイル Athlonより低消費電力化を図り、バッテリにやさしい?CPUです。


・モバイル Sempron
モバイル Athlon64の64Bitを32Bitに動作を制限した低価格向けノートPC用のCPUです。Intel Celeron Mがライバルです。


で、結局どれ?となるわけですが、私自身すべてを試せないので、色々な意見をまとめると下記のような感じになるかと思われます。


*注意* 単純な比較は出来ません。あくまで参考ということで。

<動作スピード>
モバイル Athlon64 > Pentium M ≒ Turion 64 > Pentium4 >Celeron M ≒ モバイル Sempron

<消費電力、発熱>
Celeron M ≒ モバイル Sempron > Pentium M > Turion 64 > モバイル Athlon64 > Pentium4

最近のノートPCで採用されているCPUは
Intel
Intel Pentium M(Centrino)
Intel Pentium M
Intel Celeron M
Intel Pentium 4

AMD社
AMD Turion 64
AMD Athlon
AMD Sempron

が主流となっています


BTOで選ぶ際、悩みどころの重要なパーツです。ここでケチってしまうと安く見積もれるけど、満足するパフォーマンスでなくなってしまい、慎重に選ばないとあとで大変後悔します。

まずIntel製CPUについて簡単に違いを。
<Intel>
Intel Pentium M(Centrino)
Intel Pentium M
Intel Celeron M
Intel Pentium 4


・Pentium M(Centrino)
ノートPC用に設計された低電圧、低発熱のCPUです。
CentrinoというのはIntelの無線LANモジュールが搭載されており、この無線LANとPentium Mと対応チップセットの3つが搭載されているとPCに「Centrino」のロゴが付きます


・Pentium M
Pentium M(Centrino)とCPU自体は同じですが、Centrinoテクノロジ(無線LANモジュール)が搭載されておりません。


・Pentium 4
主にデスクトップ向けのCPUです。
Pentium Mが発表されるまで、主として採用されていたCPUですが、デスクトップ向けということでPentium Mより高電圧、高発熱と、残念ながらノートPCにはあまり向いておりません。また最近採用しているメーカ・ショップも減りつつあります。


・Celeron M
Pentium Mから機能を制限し、低価格化を図っているCPUです。あまりPCに高負荷をかけることがないのなら、このCPUを選択するのがよいかもしれません。


次はクロック周波数です

クロック周波数とはCPU(プロセッサ)が 1秒あたり、いくつの命令を実行出来るかを数値化したものです。
この数字が大きければ大きいほど動作が速い。というのが以前までの定説でしたが、最近クロック周波数の大きさ=動作スピードという図式が崩れて来ました。クロック周波数が小さくても設計により、1サイクルでより多くの命令の実行が可能になり、クロック周波数の高いCPUより、低クロックでも高速に動作するCPUが現れました。


それを最初に実践したのが次回説明するAMD社でした。
例に出すとIntel Pentium 4 3.0GHzに対し、AMD社がAthlonXP3000+ (実クロック数 2GHz他)とクロック周波数が小さくても同じくらいのスピードで動作するCPUを発表しました。
これを受けIntelでも「モデルナンバー」というものを採用し始めました。


Intelのモデルナンバーは
7○○がハイエンドCPU
5○○がメインストリームCPU
3○○がバリューCPU
の3タイプです。


下2桁の数字が大きいほど動作スピードが速くなっています。
が、BTOでより速いCPUを選択すると合計金額が跳ね上がる場合があるので注意しましょう。ただケチって下げると前述のとおり後悔します。この微妙な予算の駆け引きがBTOの難しさであり、楽しいところでもあります。


次回はAMD社製です。

今回からノートPCの内部(ハードウェア)の選び方です。
まず始めにチップセットから見ていきましょう。

チップセットとは?
「パソコンのマザーボードに搭載されている、CPUやメモリをコントロールするための回路、チップのこと。」
All About パソコン用語集 より。

チップセットは各社から出ておりますが、このチップセットにより搭載できるパーツ(CPUやメモリ)の大枠が決まります。
しかし、BTOでチップセットは残念ながら選択することが出来ません。
ただ、参考知識として覚えておいて損はありません。

2005年8月現在 主なメーカー・ショップが採用してるチップセット一覧


Dell
モバイル インテル® 915PM Express チップセット
モバイル インテル® 915GM Express チップセット
モバイル インテル® 910GML Expressチップセット
インテル® 855GME チップセット


日本HP(ヒューレット・パッカード)
モバイル インテル® 915GM Expressチップセット
モバイル インテル® 915PM Expressチップセット
インテル® 855GMチップセット
ATI社製 Radeon® Xpress 200M


マウスコンピューター
モバイルインテル® 915GM Expressチップセット
SiS M648FXチップセット
SiS M661FXチップセット


SOTEC
SiS M661GXチップセット
SiS M760チップセット


Faith
インテル® 915Pチップセット
モバイル インテル® 915PM Expressチップセット


Gateway
インテル® 852GMチップセット
インテル® 855GMチップセット
モバイル インテル® 915PM Expressチップセット
VIA K8T800チップセット


などなど・・・

「俺のPCのチップセット915PMでさー・・・」とか言えると、ちょっぴり優越感に浸れるかも?

次にOfficeソフトです。仕事で使う方以外は基本的に不要でしょう。ただ、年賀状を作るなど時々wordを使用する機会があるかもしれません。

それだけのためにプラス2~3万円出すのももったいないと思いませんか?そんな時にこんなソフトがあります。 「OpenOffice 」このソフトはMicrosoft® Office と高い互換性があり、無料で使えます。

会社で作成したExcel、Word文書も開くことが出来ます。

こちらを試してからMicrosoft® Officeを購入するかどうかを検討してもよいのではないでしょうか?

センゲンブック
丸ごとOpenOffice.org―MS Officeに代わる無料互換ソフト
OpenOffice.org日本ユーザー会
OpenOffice.orgオフィシャルユーザーズガイド―Microsoft Office互換オープンソースオフィススイート完全マニュアル
完全無料!OpenOfficeテンプレートBOOK―エクセル・ワード・パワーポイント書類を無料ソフトで作成しよう!
松井 幹彦, 九天社制作部
OpenOffice.org完全マニュアル Windows版
カットシステム編集部
OpenOffice.orgサクサク導入ガイド―超お得!!無料で使えるOfficeソフト

前回、簡単に違いを挙げましたが、結局どれがいいの?となるわけですが、主に家庭でPCを使う場合、私としてはHome Editionで十分ではないかと思います。


普通家でドメインを意識したり、ノートPCでマルチプロセッサ機能など必要ないんじゃないでしょうか?

1円でも安く目指すならなおのことHome Editionをお勧めします。


MediaCenter Editionは触ったこと無いのでなんともいえませんが、MediaCenter Edition対応のテレビチューナが必要だったりするので、余計な費用がかかります。


会社に持ち込む、仕事で使う場合はProfessional Editionを選択したほうが無難でしょう。

セキュリティの強化、ドメイン参加が必須となる場合があるので。

だた、最近個人情報漏洩、ウィルス持込などいろいろと問題になる恐れがあるので、会社と家の両方で使用するPCはシステム管理者などに相談することも合わせてお勧めします。


余談。ショップ系BTOではOSなしが安く選択できるところもありますが、初心者の方にはお勧めできません。おとなしくOS付を選びましょう。ただ、間違っても英語版を選択しないように。(英語得意な方、あえて選ぶ方は別。)

マイクロソフト
Microsoft Plus! for Windows XP(E)
アスク
はじめてのWindows XP Home Edition