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2015-08-22 00:05:00

投資信託、『今年後半からの投資戦略について(米国利上げ後の対応)』

テーマ:投資信託

こんにちは、実践派FP 斉藤俊行です。


読者のみなさん、大変ご無沙汰しております。

お元気でしょうか。

今日は早速本題に入りたいと思います。


今年の夏は、ギリシャ問題、中国株式市場の暴落、

そして、安倍政権の支持率低下など投資家心理を揺さぶることもありますが、

いま、私が一番気にかけているのは、

今秋以降に予定されている米国の利上げです。


その点につきましては、前回の記事からというより、

昨年からも全く変わっておりません。


米国の利上げによって、世界の投資マネーの潮流に大きな変化が生ずると

考えるからです。

2008年11月から始まった米国のQE(量的緩和政策)によって

供給された資金は、

米国・英国経由で成長率が高い新興国(主にアジア諸国)へ向かいました。

一方、その米国への安定的資金供給先は国別では英国です。

ただ、もっとも金融市場が一番でかい米国こそが、

世界の資金を吸収しているともいえます。


これが現代におけるグローバルマネーフローの基本的な構図です。


つまり、

米国・英国へ資金の吸収・供給の両面から投資マネーが集中しているので、

その米国が政策金利を現状0~0.25%から段階的に利上げ

(金融政策を大きく変更)するということは、

金融市場、グローバルマネーフローへの影響が絶大だと考えます。

さらに、米国が政策金利をゼロから段階的に引き上げていくなか、

英国も現状0.5%の政策金利を変更し米国を追うかたちで、

段階的に利上げを行うことは想像に難くありません。


そこで、この米国の利上げ後を想定し、

私が直接担当させて頂いているクライアントさんの運用ポートフォリオを

一部メンテナンスを実施しました。

コンサルティングにお越し頂いた方はご承知ですが、

私が考える米国の利上げ後の投資戦略のキーワードは、

次のとおりです。


「円高・米ドル安」、「変動金利」、「アセット・アロケーション」


上記3つのキーワードをもとに投資戦略を立て、

アセット・アロケーションの変更、一部ファンドの切り替え等を行っています。

今年の春から取り組んでいることです。


しかしながら、

私がリスクを下げるべく安定型債券ファンドの組入れ比率の引上げを

ご提案をしても強気な投資姿勢を崩さず

ハイリスク・ハイリターンなポートフォリオを維持された方もいらっしゃいます。

ただし、

毎月積立投資をご継続されているクライアントさんです。


クライアントさんにリスクテイク姿勢を示して頂けるのは

とても嬉しいことです。(笑顔)

ただし、

投資の世界では、リターンを追求したければそれに見合うリスクを取るのは

常識というより鉄則になります。

ですので、

リターンを追求したい私、個人としてはリスクを取ることには大賛成です。

とはいえ、

あくまでもご自身のリスク許容度を超えない範囲でのリスクテイクが

好ましいと考えます。

なぜならば、

相場には変化がつきもので調整局面はある日突然やって来るからです。

また、その時になって急に弱気になって欲しくはありません。


ということで、

弊社オフィスまでコンサルティングへお越し頂いた

ほとんどのクライアントさんには、

いつ米国が利上げしても

たとえ、円高・株安のリスクオフ局面が来ようとも、

安心して効率よく資産運用が続けられるように、

ご提案させていただいたとおりの内容で、

アセット・アロケーションを変更、ファンドの組換えをしていただきました。


ちなみに、

リスクオフ局面、円高・株安の局面では、

先進国の国債を中心に投資するものでかつ替ヘッジ(円高に強い)タイプの

債券ファンドの運用が期待できます。

通常、株が売られる局面では米国債等、先進国の国債が買われるからです。


ただし、

通常、国債等の債券は、金利の上昇では価格は下がります。

ですので、安定型債券ファンドとはいえ金利上昇局面では、

投資信託の基準価額が下落傾向になることが想定されます。


ですので、運用ポートフォリオには、

債券ファンドの一定割合を変動金利型の債券ファンドを組入れてきました。

もちろん、円高・米ドル安対策として為替ヘッジタイプが中心です。


一方、同じ債券ファンドでも米国がQEを積極的に行っていた金融緩和の

時期には、クライアントさんの運用ポートフォリオへ積極的に組入れてきた

米ハイ・イールド債券ファンドは、

米国の利上げ局面を想定してからは推奨ファンドから外しました。


さらに、

利上げ局面では、REITファンドについてはその後の見方が分かれます。

その利上げは、景気が拡大し堅調であるからと考える(=リスクオン)か、

それとも、利上げ後は、リスクオフを意識するかでREITファンドの取り扱いも

変わってきます。

ちなみに、私は、利上げ後は一旦リスクオフの局面を想定しています。

また、不動産投資という側面でも金利上昇はコスト高に直結しますし、

さらに、利上げ後は、

米国債への投資と米国の不動産投資とのリスクプレミアムの縮小から

REITへの投資妙味が薄れると考えるため海外REITファンドへの投資は

慎重に考えます。


もうひとつ、新たに組入れているファンドにバランス型ファンドがあります。

これも資産配分が固定されているものではなく、

状況に応じてアセット・アロケーションが変更されるもの、

また、一方的な下落局面ではファンドの内部でキャッシュ(現金)の比率が

引き上げられ基準価額の下落に歯止めがかかるなど、

つまり、

運用の自由度が高いアセット・アロケーション型のファンドも

利上げ局面では、変動金利型債券ファンドに加え推奨しています。


以下、参考までに米国の利上げとドル円の為替の動きについて

書いておきます。

米国利上げ後を想定した投資戦略、円高対策の根拠です。



<米国利上げ期間とドル円レート(期間中の最安値・最高値)の動き>


①利上げ期間:1994年2月 ~ 1995年2月

 ・政策金利(フェデラル・ファンドレート):3.00% → 6.00%

 ・この期間中のドル円レートの範囲:1ドル=108.85円 ~ 96.42円


②利上げ期間:1999年6月 ~ 2000年5月

 ・政策金利:(フェデラル・ファンドレート):4.75% → 6.50%

 ・この期間中のドル円レートの範囲:1ドル=122.49円 ~ 101.62円


*③利上げ期間:2004年6月 ~ 2006年6月

 ・政策金利:(フェデラル・ファンドレート):1.00% → 5.25%

 ・この期間中のドル円レートの範囲:1ドル=121.06円 ~ 102.04円


*この期間のドル円レートの動き(基調)は一定ではありません。

 2004年6月 :1ドル=111.39円

 2005年1月 :1ドル=102.04円

 2005年12月:1ドル=121.06円

 2006年6月 :1ドル=111.64円

 このように利上げ後は、円高に推移したものの最高値を付けた後は、

 しばらくのあいだ円安傾向となり、そのあと再び円高へと向かいました。




ギリシャの問題は、2009年10月にその時の新政権が

財政赤字問題を暴露してからずっと続いております。

ユーロを離脱となれば連鎖的にリスクが拡散することも考えられますが、

ギリシャについては、ECB(欧州中央銀行)の対応に安定感があるため

通貨ユーロも安定しています。


中国の代表的な株価指数である上海総合指数は、

約1年間で2.5倍に急上昇し、6月12日に最高値を付けたあと急落しました。

しかし、その前から、

アジア株式ファンドの運用責任者は、中国株の調整局面を想定し

中国株式の投資比率を引き下げ(アンダーウェイト)していたと考えます。

ですので、

私が推奨していたアジア株式ファンドの下落幅は想定の範囲でした。


私がIFA登録し投資信託による金融資産形成に取り組んでから

14年が経ちました。

そのあいだ2001年の9・11のテロ、その後アメリカとイラクの戦争へ、

2008年9月15日の米国発・世界金融危機(リーマンショック)、

ギリシャ問題(継続中)、欧州債危機、東日本大震災、超円高、

中国の上海株暴落などなど、投資信託で金融資産づくりに取り組むなか

世界では、危機的状況といわれた色々なことが起きています。

そのたびに大なり小なり日本の投資家を脅かしました。


しかし、投資を続けてきた人はどうでしょうか。

私はこの14年間は、投資信託による運用に特化してきましたが、

おかげさまで、金融資産を効率よく増やすことができました。


担当してきたクライアントさんも同じです。


担当したとき最初に約束したとおり投資資金を取り崩すことなく、

または、毎月投資を一度も休めることなく10年以上ご継続頂いた

クライアントさんたちの金融資産も例外なく効率よく増えています。

リスクの取り方やスタート時期、

および追加投資のタイミングや金額にもよりますが、

すごい成果が出ている方も少なからずいらっしゃいます。


はじめは、数万円の金融資産から始めた方が、

今では、数百万円単位の金融資産を運用するようになり、

または300万円、500万円から運用をスタートし毎月積立投資も合わせ

今では数千万円の金融資産を運用されるようになられました。


本当にすごいことだと思います。


もちろん、

運用期間が5年、10年未満でも投資信託で効率よく運用することは

十分に期待できますし、アセット・アロケーションを適切に管理できれば、

肝を冷やすことなく安心して金融資産を増やすべく投資を続けられます。


このように14年間ものあいだ真剣に投資信託の運用に取り組んだ結果、

長期投資による成果は、期待から確信へと変わりました。


クライアントさんの保有ファンドをほったらかしにすることはあり得ませんが、

自分の保有ファンドのなかで唯一、下落の一途をたどったゴールドファンドを

じっと何もせずに保有し続けていました。

その結果、先月ついに投資元本に対し-54%まで下がりました。

(100万円を投資した場合、46万円まで減ったことになり54万円のロス!)

そこで、半分以下になった唯一の保有ファンド(ゴールドファンド)に対して、

7月末に当初の投資元本と同額以上の資金を追加投資してみました。


投資成果が出たころを見計らい読者の皆さんへご報告いたします。(笑顔)






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これからも


『「投資信託にだまされるな!」にだまされるな!』に

関連する内容や是非伝えたいことをブログでご紹介していきます。

最後までお読みくださりありがとうございました。

「投資信託にだまされるな!」にだまされるな! 従来の「10年ほったらかし分散投資」はダマされて.../経済界
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拙著:『「投資信託にだまされるな!」にだまされるな!』は、


マネー知識ゼロの女性の方を読者として想定し、


女性の感性へ働きかけるよう意識して書きました。

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