ハワイの聖地に『天国をも覗ける望遠鏡』が設置？！

『ハワイに最新式のテレスコープ（望遠鏡）を設置する』

という話しは皆さんの耳に入ってますか？

場所はハワイ島のマウナケア。
３０メートルという巨大な望遠鏡を設置
という計画があるんです！

その望遠鏡ね。
ただの望遠鏡ではないんです。
世界最大で最新で超高性能もの。

なにせ宇宙全体が覗けるし
ブラックホールの研究なんかも出来ちゃう
『人類の未来を誘導する』道具になる
望遠鏡だそうです！

ところが、
何年もかけて準備をしてきた上、
さあ、作りましょうか、
という時になり、
ネイティブハワイアンたちが大反対しだしたんです。

工事に入らせないように、道にわざと岩を並べて
ブロックしてしまったり。。。

なぜ？

望遠鏡を設置する場所が良くないんです。
科学者的には世界で一番高い監視所となるマウナケアは
宇宙を（天国を）観察するのに絶好の場所。
ですが、ネイティブハワイアンたちにとっても
命に変えてでも守りたいほどの大事な場所なんです。

その裏にはハワイの神話が絡んでる。。。

皆さんも日本の神話では　
イザナミとイザナギが地を作ったという話しは知ってますよね。

ハワイではパパハナモク（パパなのにお母さん）と
ワケレのお父さんが、地を作ったと言われています。
the earth mother Papahānaumoku and the sky father Wākea

で、その二人の間に初めて出来たのが
　（正式名称）マウナ　ア　ワケア
Mauna a Wākea　
ようするにマウナケアが、初めての神様の子供！

プラス、マウナケアは　
ハワイ島の臍の緒にあたるところ
なので古代ハワイアンの政治を司った人たちの
お骨が埋められた場所でもある。

マウナケアが大事だというのは、それだけではないんですね。
ワイアウ湖という湖はハワイ四大神様の１人カネと繋がっているもので、
今でもヒーリングに使われている。
さらにWekiu Bugという絶滅寸前の虫の拠点でもある。
あちらこちらにヘイアウが（ハワイアンの神社）があるし。

ハワイアンにとって、
祖先と自分と未来を繋ぐ拠点となる場所というのは、
先日、ワヒアワのバースストーン
クーカニローコの記事を纏めたので
ネイティブハワイアンたちにとって
いかにその場所が大事だということは
わたしにもよ～～く、わかりますよ。

（記事を読んでない人は是非こちらまで）
⬇
http://ameblo.jp/smilewakaba/entry-12033708374.html

ただ、なんで、ここまで進めてしまっていた最後の最後に
ネイティブたちが法律を破っても反対しているか、、というところ。

実は政治的な問題も絡んでいる様。

科学者側TMT はハワイ大学のハワイヒストリー／カルチャー関係者の
指示を受けながら、ネイティブたちが重要視する部分を理解した上で
設置場所などを設定してきたそうなんですね。

ところが、それが大学を離れたところで
歴史を伝えるクプナ（長老）たちが纏めるネイティブたちと
繋がってなかった様なんです。

TMT科学者側は自然保護、
カルチャーの保護、
ネイティブたちの保護を考え
一億円円が年間に支払われることになってる。

一億円ですよ！！！

異例なほどの高額なレンタル代金なのに、
それがどこまで有効に使われるのかも謎なわけで。。

で、ハワイに住む人たちの反応は様々。
新聞（ホノルルアドバタイザー）によると、
ネイティブたちに賛同する人たちの方が少ないようにも見えます。


『ハワイアンは昔、星をナビゲーターとして使っていた。
それなのに望遠鏡の設置を反対するなんて、なんという頭をしてるんだ！
世界をリードする科学のフィールドとしてハワイが選ばれた。
先々１５０年ほどの科学の先端を行く場所で
仕事が与えられるという将来の約束もしてくれている
ということなのに！』

というのが、望遠鏡設置に賛成する人の声。

反対派は
『命に変えてでも、この土地を守ります。ハワイアンたちのプライドに掛けて。我々の祖先の為にも！』

う～～～ん、非常に難しい問題ですよね。

私には答えが出せない。
どちらも大事なことだと思うしな～

皆さんはどう思われます？