まじめな性の話のシリーズです。

女性が 性的興奮した時や 直接 性器に外的刺激を 受けた時などに 腟内に溢れる(分泌される) 主に無色透明で 軽度の粘稠性(粘りけ)がある 皆さんご存じの 膣分泌液・膣液(俗称 ラブジュース 愛液・・・愛のある いやらしくない 良い呼び方ですね)に 色々な分泌物が混ざった液体です。

一般に 性行為時の 潤滑液の 役目を担っていると言われています。

帯下(おりもの こしけ)といわれるものとは区別されます。

帯下は 腟から出る様々な分泌物の総称で 腟内分泌物と言われる、 外陰部、子宮、子宮頚管腺からの粘液、細菌、剥離した膣細胞バルトリン腺からの分泌物などが 何らかの原因で増加したもので、感染症などに伴う病的なものと 普通に誰でもある(生理的)なものの場合があります。

さて 愛液 ラブジュースの話に戻りましょう。

元々 女性の腟内は 乾燥しているわけではなく 適度に 色々な分泌物で 湿っています。

感染予防や 清浄作用を 担っています。

昔から 女性は 性的に興奮すると このラブジュースが たくさん分泌され、膣から溢れ出て、「あっ、感じている」と自他共に 思ったり、オッケー状態と 男が 勝手に思う事態に なると言われています。

もともと 鼻水でも 涙でも 身体から分泌(出てくる)される液体は 大体は 血液成分から 赤血球とか血小板などの 血球成分が 取り出された残りの血漿成分と 言われるもので、愛液も 同様です。

これに バルトリン腺(大前庭腺) ・・・腺とは 取り敢えずは ホルモン 液体などを 出す所と 簡単に考えて結構です・・・という膣口の左右にある分泌腺から分泌される バルトリン腺液なる粘液も 混ぜて 愛液とする考えもあります。

もう一つの スキーン腺(小前庭腺 傍尿道腺)は尿道の 傍にある分泌腺で これは 別項で お話ししましょう。

女性が 性的に興奮した時に 外陰部が 濡れるという現象は 古今東西 よく知られている事実ですが、まじめに研究されて その概要が 分かってきたのは 比較的最近で、むしろ俗社会で 裏学問として 研究(?)されて伝承されてきた経緯の方が 長い歴史があります。

そもそも 産婦人科が? 泌尿器科が? 外科が? 精神科が? などと 研究する専門分野が 特定されていませんでしたから。

まじめな性科学の研究は 本当に 最近です。 

研究対象も 本物の うら若きカップルですから、なかなか簡単に研究する、実証するというのも難しいですからね(笑)

さて、この愛液ですが 「よく濡れる」「濡れない」で 性犯罪の裁判で 女性の同意があったかどうかの焦点になったとかいう俗説や 不感症ではないか 淫乱ではないか などと、無知 及び 間違った俗説の影響で 悲喜こもごもの 中心の(?)話題でした。

では 真剣に 愛液について 科学的考察を してみましょう。

(以下次回へ)