昔々の どこかの話。

清楚なセーラー服の女子高生(高1ぐらい)が 授業を抜けて 母親に連れられて外来へ。

「おしっこする時に痛い」 らしい。

恥ずかしさもあって 本人の声は 聞き取れず 母親が 通訳している。

「尿の検査をしましょう。」

本当は 女性の場合 外陰部の 雑菌 常在菌 その他諸々に触れた 尿は 検査対象としては問題。

でも そのために カテーテルで 尿道から 採尿してられません。(専門外来以外では)

でも 尿テープの検査と 遠心分離して 尿沈渣っていう 尿内の赤血球や細菌などを 見る検査をしたら、動いていました。 しっぽ振った あるいは 死んじゃったのか動かない たくさんのアレが。

「はい 精子です。普通 女性の 膀胱炎は 性交渉 又は自慰の後などに 発症することも 多いですから。」
 
などとは 言えず、 膀胱炎の 普通の注意事項を説明し 投薬して 帰って頂いた。

今の時代なら・・・ 普通のこと?

でも これは 20年ぐらい前の話。