スイス出張日記part3~鉄道の旅・前編~。 | norinori no nori ~「石橋を叩いてわたる人生」の生き様?~

スイス出張日記part3~鉄道の旅・前編~。

ということで夜明け前。
時差ぼけの影響か、ジュネーブ到着初日は、23時には寝たつもりが、明け方AM4:00(日本時間昼の12:00)には目が覚めてしまった。まあ、せっかく起きたので、のんびり鉄道の旅支度を整え、目指すはAM6:00台の列車。

まず徒歩5分の距離にある、ジュネーブの中心駅、コルナバン駅に向かう。外国人用の鉄道乗り放題のキップ(通称スイスパス)は、最初の一回だけは駅でバリデーション処理が必要となるので、さっそく窓口にパスポートとスイスパスを提示。(明け方5時半から開いているので助かる)スタンプを押されて、これにて乗り放題開始!!

スイス鉄道の駅は、日本と違って改札がない。駅構内に入っていくと、そのままホームに行けてしまう。(車掌さんが、列車内でキップに確認をするのだ)さすがに夜明け前なので、静かで暗い雰囲気だが、すでに列車はいくつも走っている。今回の最初の列車である特急は、1時間に数本しかないが、鈍行を合わせれば数分に一本は何かしら出発していた。

ちなみに今回の列車の旅は「本場アルプスの山を近くまで見に行く!」という長旅。日本で言うならば、東京から日帰りで、岐阜か長野のアルプスにいくようなもので、とりあえず最初の目的地まで、4時間半(!?)の旅。もちろん一本ではいけないところなので何度も乗り換えが必要。まず最初の列車は、ジュネーブからローザンヌ経由でモントレーまでの1時間チョット。

と。
あと10分ほどで列車がくるというところで、重大なミスに気が付く!

「デジカメの充電、忘れた!!!」

寝る前に、充電しようとしたのに、すっかり忘れていた。(日本で充電するのも忘れていた)あと十数枚かなあ。。。
とりあえず、これから本場アルプス行くのに、このままでいいわけがない。でも時間がないので、とりあえずホテルにダッシュで充電器をとりに行く。どこかの駅で充電できるかもしれないという、まったくもって根拠のない淡い期待を胸に、大急ぎでホテルに戻り、充電器を片手に戻ってきたら、ちょうど電車がきた。出発から、あいかわらずドタバタだよ。。。

さて、特急に乗りモントレーまでは、レマン湖畔をずっと走るのだが、何せ夜明け前だ。まったく外が見えない。まっくらである。仕方ない。レマン湖畔は、また今度(4日後にも乗る予定がある)ということでAM7:30過ぎに、モントレーに到着。
ここからは、かの4大鉄道の1つとして有名な「ゴールデンパスライン」の鉄道に乗り換えだ。

このゴールデンパスラインとは、床は一面絨毯、列車の側面のほとんどがガラスで出来た、豪華さと豪快なパノラマを楽しめる列車に乗りながら、風景を楽しみつつスイスを縦断するという、メジャーな観光鉄道である。ただ人気シーズンは夏。いまは雪山ばかりの冬だから、人がほとんどいない。しかもこんな朝が早い列車だ。なんとひとりしか乗らなかったため、一車両を独り占め(笑)
柔らかいシートに身を沈め、パンラマ列車が、まるで自分専用車にのる王様気分で、列車は走り出した。

ここからは、登山鉄道ということで、かなりのんびり2時間ほど山を登っていく。夜も明けて、風景が見え始めている。どう説明したらいいかな。スタートのモントレーは湖でそこから登山鉄道が始まるわけだから、琵琶湖からだんだん軽井沢が続くような感じかな。まだ切り立ったアルプスが見えるわけではなく、どちらかというと高原のかわいい街並みや、牧場が交互に風景に現れる。天気はやや悪かったが、それでもかなり見ごたえのある風景だ。夏に来たら最高だろうなあ・・・
そう思いながらも、充電の少ないデジカメを使って、パシャパシャと撮り続けた。

風景はとても穏やかなのだけど、でもひとりは、ちょっと寂しいなと思っていると、隣の車両から、同じく一人旅風の女の子がやってきた。

(お!?お友達になれるかな?)

金髪ショートヘアーの、ボーイッシュな美女の動きを、横目に追ってドキドキしていたら・・・


そのまま次の車両に移っていった。。。(泣)

そんなオバカな話以外は、ほとんど風景に集中して、次の乗換駅「ツヴァイジンメン」。ここで鉄道会社がかわり、さらに登山鉄道に1時間ほどのって、いよいよアルプスのふもと「インターラーケン」に到着。本当はこの街は、軽井沢で言う「旧軽井沢通り」のように、お買い物も楽しめる場所で、また景色を見渡せば、アルプスを見上げるステキなところでもあるのだが、今日はとにかくスケジュールびっしりなので、先を急ぐことに。またもや乗換えで、別の登山鉄道で、もう少し上の方に上っていく。そこで待っていたのが、かつて日本人観光客でも人気の「グリンデルワルド」と呼ばれるアルプスの山々が眼前にそびえ立つ、すばらしい景色の街なのだ!!!

とくに・・・到着してすぐ、目の前にせまる
「アイガーの北壁」!!
これはもう超感動。デジカメを取り捲る。

(ああ、こういうパノラマ風景って、カメラじゃ伝えきれないよ。よし、ビデオモードにして、もっとバッチリとってやるぞ!!)と意気込んで、

・・・そして電源が・・・きれたのだった・・・


えーーーーーーーーーーー?
(後編に続く)