プロレス至上主義者宣言!・International公式HP -39ページ目

負けたら爆発しろ2

爆発すると言っても、実際にリング上で爆発するのはそりゃ無理だ。人がやっているので本当に爆発するのは無理だが、少なくとも大きなダメージをうけて暫くいなくなるか、次に登場する時には別キャラになってもらわないと、勝ち負けに意味がない。


リングで実際に爆発に類することをやったのは大仁田だが、実際には爆発したのは爆竹でちょろっと血が出て少し痛いだけだった(・・・当たり前だ)。
もっと大きな仕掛けでやったのはムタvsサップだが・・・あれは・・・大したことなかった。
今のCGと特撮の技術なら実際に必殺技をうけたレスラーが爆発する試合も可能じゃないかな?是非やって欲しい。もっとも実際に爆発する訳じゃないから(・・・当たり前だ)、やるのは何年かに一度にしないと驚きがないけど。

負けたら爆発しろ!

クウガ以降の仮面ライダーはCGや撮影の構図が見事で、ドラマはともかく闘いが素晴らしい。プロレスファンにとって楽しいものに出来上がっている。
で、中でも最低の出来と言われているのが今の仮面ライダー・ブレイド@放映中だ。


仮面ライダーの造形がよくない。ごてごてして躍動感がない。ギャレンとブレイドの変身前が似すぎている。睦月が不細工。江川が露出度低すぎ。などなど沢山問題があるが、最大の問題は倒れたモンスター(劇中ではundeadと呼ばれる)が爆発しないことにある。


倒した相手が爆発しないとカタルシスが生じないのだ。


クルクルと回って、プロレスに至ると、やはり倒された選手も爆発して欲しい。
(以下次号)

ネットプロレス考古学・伝承ROM民族のプロレス格闘技掲示板史


すごく昔の話(96~7年頃)

 

語り部・鬼丸


 


1、世界のはじめ


1996年のようやく雪も溶け始めた春のある日のことじゃ。


KAZUMAの大神が、プロレスカフェをお造りに成られた。


網宇宙では、世界はそこから始まったのじゃ。


 


むかーし昔、世界は、混沌としておったのじゃ。


人と神の区別も格闘技とプロレスの区別もなく。


プロレスも格闘技も両方のファンが、寄り添うように原始的な社会を作っておった。


牧歌的で平和な世界じゃた。


 

 プロレスカフェの国では、KAZUMAの大神みずから民に、プロレスとK1戦士についてわけへだてなく語られておったのじゃ。 そのうち、人類が増え、栄えるとともに、派閥が生まれ醜い争いが始まった。神はこれをいたく悲しまれ、世界を2つにわけられた。  国創りの尊、呂夫の大神の手で、格闘技カフェを民にお与え下さったじゃ。 「プロレスは、格闘技であるという考えもありますが」と前置きされながら、新世界を御創造され、プロレス界と格闘界をお分けに成られた。  そこには、古い種族に、無頼庵、ユースケクンタキンテ、考古黒Gr、うおじしゅうへい、格闘王、 shungo、koyata 他多数の個性的なやがて神となるの種族がおった。ちなみに、ここにおわす「中中中の神」もそのころから生息しておる古い種族なのじゃ。その地において、以前は、活発な神としてご活躍の時期も過ごされたようじゃが、今は、静かに歴史を見守っておられる。歴史の承認と言うべき守神じゃ。  争いのもとはいつも「八百長疑惑の疫病」と「~と比べて優秀病」じゃった。 反プロレス者がそれらの疫病を流行らせると、気弱なものから死に絶え、プロレスの国を捨て去っていった。 その禍が、U系ファンに移るのを恐れ、なかにはプロレスを生け贄にすることで、U系ファンを救おうとする裏切り者まで出てきた。悲しむべきことじゃ。 神々の舞台裏のことじゃてよくはわからんが、前田の発言「リングスはプロレスではない。」というコンセプトが、世界を二つに分ける非運を招いたのかのー。  根の同じものが、分かれていかねばならんのじゃから、両方を愛する民には、ほんとうに悲しいことじゃった。 1996年8月の寝苦しい夏の日のことじゃった。  2.ブラウザーの外の近似する異世界の相次ぐ国創り  ネット人口の増大とともに、近似する異世界で、相次ぐ国創り事業が行われた。 かぞえきれんほど多くの国が出来ては消えていったが、大国とよべるものはそう多くはなかったんじゃ。  そのうち、「全日の国にトーキングルーム」という新大陸が発見された。  また、大創造主知蔵の大神が新日ファンのために、1996年12月「新日黙認の国フリートーク郷」をおつくりになり、それぞれの民はそれぞれの場を手にすることが出来たのじゃ。 新日、全日と団体のカラーで、色分けが可能な民は、新天地へ旅だった。逆に、新大陸から、漂流してくる者もおった。  双方は、航海術「リンク」や羅針盤「検索エンジン」などを駆使して、ダイナミックに行きかうようになった。  全日と新日の双方の民は、出会うと常にののしりあったっていた。 もう、25万年も前から続いている半ば儀式化したものでな、双方が出会ったときの挨拶のようなもので、争っている当人同士もなんのために争っているのかさえ忘れていた。 出会ったら、とりあえず、罵るのが決まり事になっていたのじゃ。(ノリリン注A) 時折、全日の民の使う呪詛の中に「黙認の奴等」と言う言葉があった。  当時プロカフェの国に住み、たまにバケーションで全日の国を訪れるくらいの世界観しかもたなんだ、まだ幼かったワシは、世界の外には「黙認」というおそろしい地獄があり、恐い悪魔が住んでいるのだと思いこんでいたものじゃ。 黙認国のフリートーク郷は、その民の凶暴性ゆえ崩壊したという噂が流れた。その恐ろしい怪物を人は妖怪網荒らしと呼んで、これをおそれた。 カフェの住人、長老無茶先生どんの「プロレス茶屋」は、妖怪網荒らしが出て、閉鎖に追い込まれたそうな。」と噂言うを聞き、この世界もいつかはその妖怪網荒らしの手でズタズタに切り裂かれ、世界が滅びる日がくるのかと思うと、恐ろしくて毛布に潜って、ガタガタと震えていたものじゃった。 今にして思えば、そんなにひどい連中でもないのじゃ。ただ、一部のものが言葉使いが乱暴なだけ(ノリリン注B)での。初めてその地を訪れたとき、「なーんだ全然普通じゃないか」と思ったもんじゃ。 ただ、噂のほうが凄くてな。恐ろしいイメージだけが先行しておったようじゃ。 感じ方は人それぞれということかの。もっとも、フリートークは、無差別級という都に遷都しておって、昔のままではなかったかもしれんが。  プロカフェでは、誰から言うともなく自営団が結成され、ならず者を撃退したり、大神の力で、「削除の魔法」が施され始めたのはこのころじゃなかったろうか? 「言論の自由」と「削除」の関係も真面目に議論され、ネット内プロレス世界のあり方について有意義な議論がかわされたのもこの時期じゃ。  3. 知識有産階級、情報スピード貴族  格闘技系と呼称されるU系民族が大移動したのち。プロレスカフェの国には、2種類の長者どんが残った。データベース型と事情通、情報スピード貴族のかたがたじゃ。知識有産階級の長者は、あらゆるインディと女子を網羅する知識をもつものと、業界に通じ誰も知らない情報とその速さを誇示する情報スピード貴族があり、知識有産貴族は、平民に情報の恵みをくださった。 が、ときおり慢心され、平民を差別する発言をする御仁もおられたので、平民の反感をかうこともしばしばあった。 知識無産階級は、下僕のように扱われる歪んだ時期がしばらくあったのじゃ。 「最強のオタクはオタクが決める」非情な知識偏重世界。 おそらくワシの知らぬ天地創造以前のニフな世界からの悪しき習慣の流れだったのじゃろうが、「ニフの奴等」と呼ばれた種族は、こわごわとインターネットをはじめたばかりの新人類と違い「いきなりため口」というラフ殺法で、新人を怯えさせるに十分な「恫喝術」の心得があったようじゃ。無論一部の元気者の話じゃが。 一番民衆に好まれたのは、試合速報の恵みをもたらす「そのとき貴族」の方々ではなかったかの。有産貴族の「プロレスのプの字もしらないやつがー」などの差別的発言に対し、小規模ながら、無産階級の反乱があり、プロレス者は、情報知識の過多で差別されてはいけないという「プロレス者平等宣言」がなされた。 折しも、マスコミでは、ターザン山本 が、慢心から取材拒否にあい、自滅していった。 週プロ擁護派と新日弁護派が、激しく争い、知識の羅列より、おもしろい議題が、掲示版世界を活性化させることを世に示した事件じゃった。 プロレスカフェの国は、ターザン山本の取材拒否事件勃発のころ開国した。この偶然もその後の発展経過をみると色濃く繁栄しておるようじゃ。 昔ながらに、ネットに知識情報だけを求めたものは、ここは荒れてきたと非難したが、網世界のカフェ国の民が、プロレスという話題を通じ、人生観や社会観をぶつけ交流しあう新たな場へと進化した姿に映って、わしはエキサイトしたものじゃ。 趣向性から敵対関係にあった団体付属系の民同士じゃったが、外敵が八百長論を唱えると知識無産も有産も全日も新日もなく村人は団結してこれを撃退した。  4.黎明期のプロレス外格闘界=格闘技カフェ創生期  一方、分家してできた格カフェ新国じゃったが、はじめは閑古鳥状態が続いた。 初の更新には2週間もの時間を要するほど、公益は少なかったのじゃ。 存在を余り知られていなかったからじゃし、インターネット普及率が低かったこともあるが、VTという言葉さえない時代じゃ。  月1回の興行で提供される試合を待つしかこれといって話題なかったのじゃ。  格闘技には、「リングスとパンクラスと少しのシューティング」があれば、新国の民は満足していたのじゃ。 「米と味噌と少しの野菜」を食べていればいい、まるで宮沢賢治の生活じゃ。 格カフェでは、当初、タイトルどおり相撲、ボクシング、柔道の話題にチャレンジするものもでたが、ツリーを形成できずに終わった。 当時の新国は、UWF信者の砦だったようじゃ。プロレスを馬鹿にすることで、正統性を主張する輩が横行し、心有る者を悲しませ、無邪気なU系信者の民を喜ばせた。 キーワードは、「真剣勝負」だったのじゃが、「八百長説の疫病」と「潔癖すぎる真剣勝負至上主義」は、裏返すと同じものじゃったんじゃなー。 八百長説を唱える輩には悪意があるが、「潔癖症真剣勝負論者」には、悪意がまるでない。  悪気のない奴に反省はない。わしらは、頭を抱えたものじゃ。場所がかわっても、未熟な民の精神構造までは、かわらんじゃった。  プロレスカフェから、新国・格カフェに抗議に出かけるものもあったが、分をわきまえていれば、それなりに平和じゃった。そう、アルティメットの風 がふくまでは。  5、アルティメットの風(伝説の神々の争い) アルティメットの風が吹き、格カフェは大混乱に陥った。なんでもあり主義は、U系急進派が、プロレスをコケにすることで優位にことを運ぼうとしたのと同じ戦法で、今度はU族を苦しめ始めたのじゃ。 あの頃から、なぜか目の敵にされたのは、リングスじゃった。竹田良の神(μ)は、知識貴族の文体と「ソースは言えない」という情報を武器に新世界を翻弄なされた。 曲解、歪曲、我田引水。戦いに禁じ手なし。「なんでもあり」を議論の中でお示しになり、さわる者を皆、破壊していかれた。 一見筋が通っており理路整然とみえる間あいで、怪しげな根拠を引用されて、自説の結論に導かれた。時折、根拠の希薄さが批判の的になり、非難の声が単発的にあがった。 途中から、議論に参加する者のなかに人のいい方もおられ、判官びいきで加勢されたが、大概の御仁は共闘するうち矛盾と無情におきづきに成られ、そこを離れていった。 孤立しても、なを、独力で猛威をふるわれ、創生期からの勇者が、傷つき倒れて、破れ去っていったのじゃ。引退宣言をだすものまでおった。 自我が崩壊されて、病院送りになられたおかたや、実名が同姓同名のため、友人や最愛の家族を失うもの、信用をなくして会社倒産したりする実害を被った方もおったそうな。 世界のストック・マーケットをおそった恐慌は、このおかたの力なんじゃ。不敏なことじゃ。 あれほどの魔人は、今後、表れることはないかもしれんのー。それほど、お強いおかただったのじゃ。 歪曲大王竹田良の神(μ)が、柔術至上主義を手にされ、リングス八百長説を唱え、U信者の楽園を一度、完全に破壊された。  「なんでもあり」は、最強決定の唯一無二の道。宇宙の絶対的真理。 という論調にうなずいていたU系の民じゃったが、柔術繁栄を願うあまり、「スリーパーは安全」「西洋の医学は間違い。」果ては「ボクシングこそ残酷」「相撲」「空手」「K1」と次々に血祭りにされ、「格闘技の全ては、柔術のもとに膝まづくべし。」という見解をお示しになると、無垢な民も流石に、何かがおかしいと疑い始めた。 そして、リングスと前田の糾弾にことが至った時、ついに反竹田軍は立ち上がった。 民は、ひらがな使い、後に言霊師の異名を持つ長老ユースケクンタキンテを筆頭に、狂犬・無頼庵大王をけしかけこれに対抗した。  多くの血が流された壮絶な戦いの末、柔術君主政を布く竹田王を退けたものの、無頼庵大王は争いの無益を悟り(ノリリン注1)、「パウレビ帝国。別名バウトレビューの国」の創造をご決心なされたのもこの時期ではなかったろうか。 思えば誰もが忌み嫌うこの「八百長論争の汚れ」のたびに世界は膨張し、分裂し、拡散拡大する理法があるかのようじゃて。  このころじゃったと思うが、若きのりりん王子が、初参戦されたのも。「なんで、おかしなこといってんのに、反論しないのー?」と無邪気なお言葉を格カフェの民におかけあそばされたが、民は苦笑しつつ沈黙するしかなかった。  賢い王子は、バックナンバーをあさり、すぐに民衆の沈黙の意味を理解された。 が、ここからが並の論客と違うところだ。「恐ろしい人だあなたは。負けを認めない奴なのだー」と、普通人は、心にしまいおく余りに当然すぎた御言葉を、当人に投げかけられた。 流石の竹田良大王の神もこれまでの論客とは少し勝手が違うので、言葉を失い沈黙された。 ワシは、「ニュースターの登場だ!」とモニターの向こうで大うけに受けたのじゃ。 無頼庵大王、ユースケクンタキンテ老師、他諸々の勇者の働きで、平和を取り戻した格カフェで徐々に力を蓄えられた王子は、ついに、当時の覇王無頼庵大王とあいまみえた。 3. GON!!GON!!GON!!王子修行の時代 今では御立派に成られたノリリンの神も新参時代、怪獣王子と呼ばれた頃は、孤立無援! 才能だけがあり、名のない時代によくあることだが、多勢に無勢で孤立して、「奴は、コミュニケーションのしかたを知らない」などさんざんな非難をあび、そして格カフェを一時、退陣宣言をされたのじゃ。 ワシは、争いは大体似たようなものと飛ばし読みしておったので詳細は覚えておらんのじゃが、「ここは格闘技カフェじゃない!リングスカフェだ!」というようなお言葉が国中にエコーして、民の心に突き刺さったそうな。 じゃが、今にして思えば、御心の内は、プロレスにおわされたんじゃなー。 GON!!GON!!GON!!大魔王は、今なら格闘技カフェの名に相応しく、暖かく迎えられる柔道の達人でもある。公開ページにおいては、やや危険な具体的すぎる技術解説もしばしばされた。  その後、しばらく、アマ之岩戸にお隠れになった。そのためか?マスコミ雑誌もこぞって「なんでもあり」を取り上げ、持ち上げ、格カフェの国も神々の思惑を解せず「なんでもあり」絶対君主政一色に塗りつぶされ、世界は闇に包まれた。  いちはやく、総合格闘技の国バウトレビューを建国された無頼庵大王だったが、しばしば宣伝のみにかつての地を訪れることもあったようじゃ。 ノリリン王との大論争の中、何を思ったか宿敵無頼庵大王は、「ここでは、迷惑が及ぶ。度胸があるなら、うちにこい!」と決闘状を出され、バウトレビューに「ノリリンと遊ぼう」なるコーナーができたそうじゃ。  ワシは、無頼庵大王の人を喰ったタイトルにちょっと思うところがあり、しばらく覗くこともなかったが、その地で大きないくさがあったのじゃろうなー。  無頼庵の神は、根はよき神じゃが、敵対する者には容赦ない熱血感じゃで、ままやりすぎもあったようじゃがご愛敬じゃ。逆鱗(前田いじめ)に触れさえせなんだら、ほんにええ人なんじゃー。観戦記などは名作が多く、実によい目をしておられる。 名言に「ガラスの城に棲む者の論理」というのがある。 疑わしいと思っても根拠がはっきりしないなら、口に出していかん。壊れやすいガラスの城に石を投げつけるような乱暴はいかんのどーという論理じゃ。  地の果て、バウレビ王国で、神々の間にどのようないくさがあったのか、民には、知る由もないが、ノリリン神は一時期、そこかしこで、「無頼庵討伐隊編成ののろし」をあげておられたようじゃが、その後どうなったのやら、時折、格カフェに表れる無頼庵神はすっかり、ノリリンシンパになっておられた。 ノリリン神が、「無頼庵は宿敵!」と言われても、なんだか合点がいかない光景であった。 弘法も筋書きに誤り?屁のように立ち消える海賊男の例を見る間でもなく、なんとなくできてなんとなく終わる不発のストーリーも世の中にはある。 討伐のプラン(ノリリン注2)は、どこへ消えたのかのー。まーえー。時は移ろうものじゃて。ふぁふぁふぁ。  4. 破壊神ノリリン現る! 世は平和を取り戻したかにみえたある日のことじゃ。新日黙認の国、無差別級の郷でとある事件があった。 全日の国をしばしば、荒し回られる黙認バイキング勢力の大王たちと一人、大立ち回りを演じる武人がおった。 よく見れば、あれはかつて格カフェを忽然と消えたノリリンの神ではないか?!格カフェを旅立たれ、天上界しましま魚HPをはじめや格闘技、プロレス格闘技と名のつく掲示版世界を転々と修行の旅をされておったようじゃ。 そこには、かつて格カフェでみた御仁とは見違えるほど、たくましく成長されたお姿があった。 ワシはその狂乱の活躍ぶり、半端でない書き込みの量、巧みに相手を自滅に追い込む老練な罠のしかけに目を見張った。 黙認連合も噂に違わぬ豪のもの。双方まったく引かず。合わせず。徹底してゆずらない。 王は「ここははじめから砂漠です。」をはじめ次々に名言爆弾を落とされた。 重箱のすみをつつき合う「箱の容積論争」は、禁断の黙示録とも言うべき論争じゃ。 うかつなレスをつけようものなら、自らを捨ててかからねばならない戦いを強いられるようで、わしらROM民族は、恐れおののきながら、その数日は無差別級から目がはなせんじゃった。  黙認国にとっては、予期せぬ招かれざる難敵の出現じゃったろうーて。 それまで全日の国にいいように攻め入って、バイキングとして恐れられた彼らの国に、理解しがたい異敵が侵入してきたのじゃから。  それまで敵と言えば、全日ものがポピュラーであったが、プロレス者でありながら全日ものでも新日ものでも、はやりのVTものでもないノリリンの神のどこを攻めれば、倒せるのか困り果てた様子じゃった。 そもそも何の目的で攻め込まればならないのか常に攻め入る立場にあった黙認バイキング族には、理解できなんだようじゃ。  新日黙認は、純粋な新日猪木教徒の世界で、時勢を受け、VTをあがめたてまつるジレンマの病に犯されておった。その純なところがワシは好きな民族なんじゃが、ノリリン王はそういうジレンマをひどくお嫌いなようじゃ。お強い方じゃで、自己矛盾に悩む青年の甘えをお許しにはならんのじゃろーなー。 攻め入った理由も単におもしろ半分だったやもしれんのー(ノリリン注C)。ええ迷惑じゃ。ふぁふぁふぁ  いつ果てるともしれん戦いに、ROMっておったわしも「核心」を知りたくなりついに口を開いてしまった。 「何が言いたいことなのでしょうか。」と、曰く、「ワシの言いたいことはここにある」と言われ、パウレビ国への鍵を渡されたのじゃ。 そこには、予言の書ならではの暗示に充ちたお言葉があった。「ファシズム的最強に対する嫌悪・あるいは八角形のドナドナ」 わしは、沈黙を守り、双方のいくさぶりを静かに見守ることにした。  枝葉末節揚げ足タックルの応酬にみえた戦いも、恐ろしく丁寧に揚げ足を取っていけば、名勝負が生まれるという意外な発見となった実に奇妙な「いくさ」じゃった。 一番元気だった棺桶の錠の神が、「もう話しかけないで」とリタイヤを宣言された。(ノリリン注α) 魔王の人の悪さに真っ向からまじめ一徹、正攻法で一歩もひかず応戦した天山もどきの神も、わしゃこのときからファンになった。ああ言う人を正統派というのかのー。 黙認連合軍の連携は、全日ファンの純な民を相手にするときは、悪く見えた悪人も、大悪人の前には、「器」で負けるということかのー。 ほんに悪いおかたじゃー、ノリリン王は。まるでわがままなシバ神のようじゃて。  5.自滅の神と創造の神関ヶ原無差別級で戦傷した棺桶の錠どんは、ついに管理人氏に直訴(ノリリン注D)。ノリリンを出入り禁止か、もしくは、ノリリンのコーナーを増設してとノリリン封じ込めの策を懇願された。罪状は「黙認荒らしの罪」じゃ。創造主の力に頼らねばならんほど、追いつめられておったのじゃなー。 これが世に言う、「棺桶の目にも涙事件」(ノリリン注D)じゃ。 とこれだけ書くとておちじゃな。全日ルームで悪者扱いされとるが、思うに、それほどの大悪人でもない。 高田がヒクソンにやぶれた日から、あちこっちに、VT最強説を説いて回り、プロレス者から、鼻つまみにされておるようじゃが。まだ、実はプロレス者なのじゃ。 ならば、いっそプロレスを捨て、VT教徒になれば、良さそうに思われるか? それは思春期を忘れた大人の理屈じゃ。命をかけた恋人に裏切られた青年が、新たな恋人が出現するまではたちなおれんのと同じじゃ。 会話もかわしたことはないが、棺桶の錠どんは、プロレス者の心の中に隠れ潜んでいる「心の痛みの化身」のようなおかたなのじゃろう。 それはさておき、当時、その自滅神の直訴状に対し、ノリリン大魔王は、「やーだよ。自分のホームページを作るとこだから」と言葉を残されると、そこを後にされた。 それ以来、「あの有名な」という冠が、ノリリンの前につくようになり、名を上げたい論客が、戦いを挑むという今度は追われる立場になられた。 ついにはこの世界=至上主義世界を御創造なされ、ついに創造主の仲間入りを果たされたのじゃ。  6. 難敵奇敵 掲示板パラレルワールドでは、多数のノリリン像が出現が確認されておるようじゃ。 お化けじゃないんじゃが「出た!」という声があがるほどの騒ぎじゃ。 「有名人」という形容詞がつき、イメージはかってに巨大化していった。 ノリリンの神もつくづく唯我独尊のかたじゃが、トリックスターとして、今では「噂が一人歩きするほどのりっぱな大神」になられたようじゃ。 もはやご本人も「のりりん」という「現象」の全てを理解するのは不可能じゃろーて。 名をあげんとする勇者のターゲットになられ、次々につけねらわれるが、みなを相手にしたわけでもない。歴戦の経験で知恵を身につけたれたのじゃ。 流石に、この地に攻め入る豪快な敵はまだ見ぬが、(削除の結界のせいかのー?) 外世界で、敵対する御仁は後をたたないようじゃ。リンバスどんとの抗争は記憶に新しいところじゃ。 蛇王リンバス。正体は元Uインターの宮戸選手と言われ、 破壊神ノリリン。正体は、格探とも実は前田ともいわれた。 ことは、論争の火の手は、論拠と互いの存在理由を求め、ハイテクを駆使しての技術戦にまでおよんでいたのじゃ。 そんなこととは、つゆ知らず、手頃な論客と遊んでおられるとばかり思っていたわしは、「相手を見込んでからんでいるのでしょ。」とお気楽なことをかき、神の御心を深く傷つけてしまった。 すれっからしは、ワシらROMの民の方じゃったのじゃなー。「戦っているもの同士は、汚れて見えない」ままあることじゃで勘弁して下され。 ともあれ、ノリリンの神は、リンバスどんに御怒りの御様子じゃ。リンバスどんをただの暴露屋さんと踏んでいた当方の過ちであったやもしれん。 正義の奇神、「蓮之上蛙どん」なども戦っておられるようだ。 リンバスどんは、極悪神に相違なかろうなー。 しかし、どこかペーソスあふれる味もあり、憎みきれないろくでなしなのだろう。 いかんいかん。おもろい奴は、全ていい奴にしてしまうワシの悪い癖じゃ。 確かに差別発言、死亡事故については、洒落にならない発言もあったらしい。 それは、論争ごっこではなく、きっちり話をしないといけないだろう。 これからネット人口は増加するという。難敵奇敵も、ますます増殖していくことじゃし。 けじめだけはつけんと洒落も生きてこんでな。 7. 格探チックなスサノウノミコト 民間伝承によると「ノリリンは、元格探である汚れた過去を隠し、普通の人として暮らしている。」と非難されておられるが、少し装飾語を取り除くと、 「ノリリンは普通の人として暮らしている。」になる。ROMの民にしてみれば、「こんな普通の人としての暮らし方があるか!」とも「こんなとんでもなくエネルギッシュな人が、普通にごろごろいたら、世の中とっくに破滅しておるわ。戯け!」ということもいえよう。 ご本人によると仕事と家事と子育てに忙しい極めて普通の人の生活を営んでおられるようだから「ほっとけ!」と言われることじゃろうがのー。ふぁふぁふぁ。 スウェーデンの医学者様らしいということと、ほんとに蛇王が嫌いらしいことしか、実の所、誰にもわからんのじゃー。格探なひとかもしれんしそうでないかもしれない。 謎がある方が、女も世の中もおもしろいと昔の人も言っている。ほっておくのが、正解かの?!正解だけではつまらんので少し勘ぐってみる。  行動様式を歴史の史実に照らし合わせると、おもしろい。 昨今の蛇退治=やまたの大蛇伝説。生まれつき毒気と邪気の多いかたという性質。 はじめ破壊神。後に蛇退治といえば、正体は、ずばり「スサノウノミコト」(ノリリン注3)じゃ。 下向されて、別の地では、よき神、ヤマトタケルとなりてやまたの蛇を撃つ! リンバスどんから、草薙の剣がでんことには、今一つ説得力にかけるがまーえー。 「どこからきて、どこへいくのか。」はたまた、「自分は何者なのか?」 きっと御本人にもわからんじゃろーって。 8. 最近の注目すべきスター「ゆる族」 古の神々が去られた今も格カフェ国は健在じゃ。次々にニュースターを生み出しておるようじゃ。高岡派ゆる族が勢力拡大とともに一派が、迫害を受ける格カフェ昨今じゃが、マイナー結構!わがまま上等!つっこみまくり、飛びまくり、未知の知識をばらまいて、新たな世界を開拓してほしいもんじゃ。 時々は、時代にのりきれん落ちこぼれにも慈愛をもって、話題をフィードバックさせていただくとありがたいがのー。進みすぎたニューウェーブに古参はついていけんでな。 進化の結末は、滅亡らしいで、「ゆるゆる」と御進みなされ。 最近は、極真ドリームに翳りがさしたせいか、マイナースター発掘の時代に突入しておるようじゃ。格闘技ゆーても大きな見せ物小屋で、おもしろいショーをやらんことには、世間には、これといって話題もないようじゃて、マイナーが勢力伸ばす時期なんじゃろうー。 インターネットの普及で、ミニコミ、果ては、究極のマイナーであった個人が、メジャーに対抗する力を持ったことと関係あるのかのー。 近年では「佐山のうんこを喰う男」シュウどんか?忘れた頃にまた八百長ネタでビッグになるものが出ては、消えてゆくのじゃろー。 もう何サイクル目かわからんが、あれが出て、世界が壊れて、古い血が去り、新たな血が混入され、活性化していくのじゃなー。こじんまりとまとまったらいかんのじゃ。 ダイナミックに世界を動かす神ガミのなさることはほんに愉快なものじゃ。 わしゃー八百長ネタには、ちと飽きたが、地球は、この40億年で、大陸移動もくっついて離れてをもう4回もやっとるのに、ぐちひとついわん。 全然、「飽きた」といわん。偉いもんじゃ。分裂した格闘技も興行の名の下に一回くっついてしまえばええ。で反発して分裂する。 格闘技の中にプロレスがある。そんでまた、ぐるりと回ってプロレスに里帰りするのじゃ。 エネルギッシュな流動が生命の在りようなのじゃ。その営みが、生きる活力。つまり生活なんじゃ。生活することが真剣勝負の証じゃ。 9. プロレス至上主義世界 この新天地は、プロレス以外の話で盛り上がることも多い変なところのようじゃ。 エロ。マージャン狂い。黙認討伐。蛇退治。困ったのー。今この地では、プロレス掲示版として、まっとうな神は、闘山神くらいかのー。まーえー、ふぁふぁふぁ。プロレスは全部込み込みじゃで。ここでは、ムタを崇めよ!と唱うておる。じゃが、こちらも随分と大人に成らねば、まだ、わしゃームタは崇められん気もする。 ノリリン神に共感を持ちつつも、同調できん部分じゃな。が、仕方あるまいなー。 今のnWoは、わしを寂しくさせるのじゃから。ワシはプロレスもんじゃから、プロレスラーを名乗るものが、あっちでも活躍せんと出てきて、ファンもまた威風堂々最強論争に加わっていける日を待ちたいのー。 プロレス以外の潔癖な格闘技ファンには、迷惑な話じゃろーがの。ふぁふぁふぁ。格闘技と銘打とうがプロレスと名乗ろうが「興行もの」は、一緒くたにしてしまうワシのような無知な民にとっては、見る格闘技は、全て同じプロレス的出来事なんじゃ。 船木でも田村でも桜場でも武藤でも橋本でも三沢でも小橋もう一度前田でもええ。 刺激的でダイナミックな命の躍動そのものを見せてくれたらええんじゃー。 ほんに、あっちでもこっちでもプロレスラーに活躍して貰いたい。プロレスはごっちゃでええ。が、ファンは欲張りじゃ。最強ならもっとええと思っておる。 プロレスファンはやめられん。こりゃ最高じゃて。ワシらはそれを肴に時代と世界を語るのじゃ。インターネットのプロレス格闘技掲示版の世界は「自己」表現ではなくて「表現」そのものなのじゃろう。ひとたび書き込んだ思想は、生きもんのように勝手に成長していきおる。 プロレス格闘系の掲示版は、それ自体に命があるようじゃ。このプロレス至上主義の国が、悪も善も渾然一体となったおおざっぱでええかげんで、深い味のあるプロレス世界になったら、ええの。  むかーし昔、世界は、混沌としておったのじゃ。 人と神の区別も格闘技とプロレスの区別もなく。 プロレスも格闘技も両方のファンが、寄り添うように原始的な社会を作っておった。 牧歌的で平和な世界じゃた。All rights reserved by Oni Maru.ノリリンによる注釈ノリリン注1:ケルベロス・ブライアンはそんなことは悟ってはおらん。その後も各地で乱闘を繰り返している。 ノリリン注2:リングス者のアキレス腱・リングスネットワークと審議委員会を突いて、そのうち大攻撃だ。しかし、銀蝿のごときリングス八百長論者がたかっとる間は手がだせん。 ノリリン注3:ノリリンを直接見ると目が潰れるという。しかし、かろうじて生き残った者の証言によるとスサノウノミコトではなく、布袋さんに似ているという噂である。ノリリン注α:でもそう言った後も何回かレスを求めてきたけど・・・人気者は辛いねえ。 ノリリン注A:今でもそうである。全日Talking Room参照。ノリリン注B:タメ口、呼び捨て、見下しを標準とする。言葉はしばしば思考法を規制する。 ノリリン注C:勿論おもしろ半分ではないが、そこで駆使される論法にイライラしていたのは確かだ。 ノリリン注D:新たに発見された古文書によると事実関係は異なるようだ。 事実関係は以下の通り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黙認・HPへの要望より引用(下から読むこと) アロハへ(ちなみにわめいていない、つかれている)かんおけや : 97年8月15日 23時52分6秒  だれもノリリンの意見がわからない、相容れないっからってあんな発言して るわけじゃないの。 まだわかんないの? 何回も言ってるでしょう? 論 点があってないし、合わせる気がないから、みんなつかれちゃうだけ。 そ の被害者意識みたいのやめなよ。 わたしもノリリンファンだし、意見をよ むぶんには面白くていいです。(遠くから、関わらない位置にいれば)  アロハへ(ちなみにわめいていない)黒虎 : 97年8月15日 18時4分7秒   おいおい、いつ追い出すなんて言った?「削除」ってのは俺の要望を消し てくれってことだよ。勝手な解釈でそんなこと言われても困る。  ALOHA♪さんへノリリン : 97年8月15日 16時3分9秒  ALOHA♪  えーんりょなんか、仕方も知らないよ。それに追い出したい人も、分からな いってわめいてる人も二人だけみたいだし。読めば分かる通り儂は随分優し いと思うよ。普通もっと怒ってるな。 ノリリンさんに対する発言に関してALOHA♪HAWAII : 97年8月15日 14時26分56秒  ALOHA♪  黒虎さんへ 私はノリリンさんの意見はよく分かります。むしろ、自分たちに相容れない 意見に対して、無視をするどころか追い出しにかかることはよくないことで す。無差別級の名が泣きます。私はこのままノリリンさんの意見が無差別級 に掲載されることを望みます。  ノリリンさんへ 短気を起こさず、あなたの意見を遠慮なく発言してください。私は大変おも しろく拝見しています。  「無差別級」の7月分のログが読めないんですけどロシアン・ボック : 97年8月15日 10時18分27秒  無関係につき、略 削除して下さい大提督閣下 : 97年8月15日 1時56分29秒   確かにはやまっていた。それにしてもファンとは物好きもいるもんだ。 (ノリリン注:大提督閣下とは黒虎GT-Rのこと。自分に閣下を付けるな!) 大提督閣下へ 佐茂岡半次郎 : 97年8月14日 22時12分37秒  はやまるなああ!!冷静になれえええええ!!   専用の部屋?望むところだ!のりりん : 97年8月14日 17時46分48秒  彼はしらんかもしれんが、儂のファンや追っかけはかなり?(数人は確認) いるらしい。その人達にはいいかもしれんが儂は自分のHPを作るので、ここ に作ってもらわなくてもいいよ。   知蔵サマぴぴ : 97年8月14日 1時35分43秒  無関係につき、略 知蔵さんへ黒虎 : 97年8月13日 0時50分32秒   こんなお願いは邪道かもしれないですが、ノリリン専用の部屋って作れま せんか?ぜひ無差別級を読んでみてください、部屋を分けるに値するよう な、矛盾してますが「話にならない」書き込みに溢れています。あれでは無 差別のスペースが無駄になってしまいます、検討をよろしく。  なお今はもしかして冷静な判断力を欠いているかもしれませんので、あし からず。  引用終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・棺桶の鍵氏の名誉を重んずる竹細工の市松氏より、「棺桶の鍵氏はそんな恥ずかしいことはしていない」との抗議があった。鬼丸氏に代わり私・ノリリンが古文書に当たったところ、竹細工の市松氏が恥ずかしいとした行為は実は黒虎GT-Rによるものであることが判明したのでここに注釈を加えておく。

アクセス解析

ライブドアブログでは、どういう検索をたどって来たのかを調べることが出来る。


どうやら、よゐこなどの固定リンクや、hatenaを除けば、googleやblogで「ニーチェ 悲劇の誕生」、「金沢文子」をたどってくるケースが一番多い。


「ニーチェ 悲劇の誕生」、「金沢文子」の両者のリンクがプロレスのページでであう。


詩的だ

読みましょう・・・殺されちゃったよ


●コメント
気鋭のプログラマー各務秀則は、なぜ殺されたのか? 仮想世界と現実とを往き来する謎の殺人鬼! 「舌を巻くこのうまさ。いまや電脳空間も本格ミステリの領土となり、黒田研二の立てた旗が翻る」――有栖川有栖氏、絶賛!
●内容紹介
尊敬する先輩の死の謎を解くため、ネット上に構築された電脳空間〈惑星ペルセポネ〉にログインした来栖正孝は、秀則が〈ペルセポネ〉で操っていたキャラ《ノリリン》も仮想世界の中で惨殺されていたことを知る。やがて〈ペルセポネ〉の美少女《メグ》とともに犯人探しを開始した来栖を、虚実の世界 を往来する巨大な悪意が襲う!

 

だそうな

カタカナのノリリンってのは割と少ないんだよな

まだ読んでない

仮面ライダー・クウガ DVD全12巻 香田証生くんにささげる

しばらく前にクウガ全巻を見た。
仮面ライダークウガは新世紀ライダー(厳密には違うが)の一回目で、オダギリジョーのデビュー作。
冒険家・五代雄介が太古の不思議なベルトの力で未確認生命体2号・4号となり、警察に協力しながら太古から蘇って殺人ゲームを楽しむ未確認生命体達と闘う物語だ。面白いことにクウガが”仮面ライダー”と呼ばれることは劇中一度もない(なかったよな?)


五代雄介のキャラがいわゆるスーパーマン型を越える、ノー天気でスーパーポジティブに設定されていて、かえって新しい。
このキャラは棚橋あたりに参考にして欲しいもんだ・・とか考えていた。


最近香田証生くんがイラクで捕まった時、五代雄介を思い出した。
五代君は冒険家と言っているけど要するにぷ~なんだ。放送中一度も喫茶店の手伝い以外ろくな仕事をやってない。外国をふらふらしているだけで冒険て言っても何やってるんだかさっぱり分からない。
何度も一条刑事に止められるけど、『大丈夫、やってみますよ』とかいって未確認生命体の事件に介入するのをやめない。
香田くんと五代くんの違いって言えば、仮面ライダーになれるかどうかと死んでも生き返るかと使命感だけ。


馬鹿だし、死んでも仕方ないけど、彼のようなタネの沢山からいくつかの草が生えるかも知れない。


・・・・ちなみにブレイドは剣崎くんのホモビデオで有名だが、クウガもゲイの隠喩がいっぱい

も~こわい・追撃篇:焼き肉至上主義者宣言!2004年版

『も~こわい』が終わって3年が経つ。その間に色々な出来事や新しい知識が出てきたようなので、追撃篇を出してみた。


20ヶ月以下の牛は狂牛病【variant-Creutzfeld-Jacob Disease(vCJD)、Bovine Spongiform Encephalopathy(BSE)。これらは同じものと思っていい。正確には違うから第一回から読み直すこと】の全頭検査から外される。20ヶ月以下の牛では今の検査感度では充分な感度でPrPsc感染を検出できない所為だ。USA産牛肉の輸入再開に向けた動きとされている。
健常人に存在する正常なPrionをPrPc、狂牛病/vCJDのようなプリオン病を起こす異常PrionをPrPscという。通常の感染症とプリオン病の根本的な違いは、感染症では病原体それ自身が増殖するのに対し、プリオン病ではPrPscが正常体内にあるPrPcを作りかえて仲間のPrPscを増やしていくことにある。影響を与えて次々と仲間に作りかえていく。似たものが増えて沈殿して脳をすかすかにする。長州政権末期のラリアットレスラーズ@長州kidsが沈殿した新日風景やどれをとっても原ボテorガリ@ノア中堅の脳死状態を思い起こさせる。
カレンダーを片隅に載せ、引用とどこかで見たコメントで、妙に似通った体裁の1枚の板を埋めていくブログの繁殖をプリオン病を隠喩として語ることは可能だ。記事のtrackbackと言うのもなんだか肉骨粉を思わせる。これに限らずプリオン病的な文化のあり方はネットによって加速化していくだろう。双方向性の発信とその産業化を特徴とするcommunicationが文化をBSEに陥れる近未来が儂には見える・・・しかしそれはまた別の話。


『communicationする』という行為そのものが一か八かのもので、抗争や乱闘や罵倒や嘘や間抜けの危険があるからこそネットが楽しいのだという事を結論として『も~こわい・追撃編』を終わる。


つい先日NHK・BS1でBSディベートアワー、狂牛病・食の安全は保たれるか?URL:http://www.nhk.or.jp/bsdebate/0410_1/guest.html を見た。ピクミンの『も~こわい』をその参加者が読んだ可能性はない。だから、観戦記ネット及びプ至宣!周りの人達はいわゆる有識者を越える地平に立っている。 ピクミンの『も~こわい』を読んでいれば、狂牛病で死ぬ人より狂った牛に殺される人の方がよっぽど多いこと、発症前の感染牛は感染性があるが検査をすり抜けることがあること、種の壁を乗り越えたPrPscがどんな感染性を持つか(即ちヒトからヒトへの感染の危険がどれくらいあるか)はっきりと分かっていないこと、について分かっていることと思う。


参加者の意見のよいところ取りすれば、『BSE問題を複雑にしているのは食の安全・安心に関する専門家と消費者あるいは消費者間のコミュニケーション・ギャップである。そもそも食とは動物であれ植物であれ他の生物を口にすることであり、常に何がしかのリスクを伴う。経験や科学の進歩がそのリスクを小さくしてきたが、ゼロリスクの食はない。(本間正義)』、『脳に病原体が蓄積するまでは、検査をしても感染牛を見つけることができません。発見できるのは平均して発病(5歳)の半年前。一方、食用牛の約80%は4歳以下。だから80%以上の感染牛が検査で「シロ」になり、その肉を私たちが食べています。(唐木 英明)』『BSEは牛から種の壁を越えて人に感染して変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)を起こす。感染した人ではBSEプリオンは、種の壁のない人の間で容易に伝播される危険性がある。英国では、変異型CJD発病前の潜伏期中の人の血液の輸血で感染した可能性のある例が見いだされたために、予防原則にもとづいた血液の安全対策がさらに強化されている。BSE対策ではこのようなリスク面のあることを認識しなければならない。(山内  一也)』・・・あれ?畜産業者や消費者団体が入ってないぞ、まあいいか・・・


今のところUSAの狂牛病対策は0に等しく、狂牛病の危険は現実のまま残っている。USAは世界でもっとも産業化された畜産が行われているので、きちんとマニュアルが出来れば全頭検査がなくてもUSA産牛肉は狂牛病に関しては日本と同等の安全性をもてるかも知れない。


しかし、ピクミンの『も~こわい』の結論のひとつは、『狂牛病はほんの100年前までは家族として飼われ、神への捧げ物として葬られて食べられていたのに、今では産業の対象であり、その死を代償として受け取っていた神聖なる地位を失った牛の復讐だ』ということだった。大規模産業として畜産が行われる限り、狂牛病の危険は去っても狂牛病の暗示する/明示する本質的な危機は去らない。次の”狂牛病”が発生するだけだ。とすれば、狂牛病はともかく”狂牛病的なもの”の危険はUSAにおいて一番大きい。


おそらく20ヶ月以下の牛の全頭検査除外によって、全頭検査を行わないままUSAから日本への輸出が再開されるだろう。感染牛のscreeningがされないから感染牛は見つからないし、結果として見つからないからどれくらいいるか分からない。当然感染危険部位の除去はいい加減なものになるだろう。日本の畜産団体が言うように危険と言えば危険かも知れない。
但し、その結果日本の食がより多くの危険を抱えるとは2つの理由で言えない。ひとつは(以外かも知れないが)狂牛病が肉を食べた結果感染する疾患であるという確実な証拠はないこと、もう一つは食の産業化はUSAだけでなく我々全てを覆う世界的な問題だとううこと。
しかし、産業化されていないと儂たちは焼き肉屋で焼き肉を食うことが出来ない。牛や畜産業者の立場がどうあれ、ポストモダニズムがどう指摘しようが、これは病気や貿易摩擦や人類の未来に対する全ての懸念を吹き飛ばす程大きなリスクだ。儂や多くの焼き肉至上主義者は焼き肉屋に行くためにその間の時間を生きている。


USA牛肉輸入再開より、現実の問題として恐ろしいのは潜伏期のhealthy carrierの血液から感染した症例が報告されたと言うことだ。実験的にも血液感染は証明された。狂牛病は勿論肉骨粉という共食い行為でおこったものだが、輸血も同様に一種のcanivalismだ。輸血はHCV、HIVなど様々な問題を起こしてきた。HCV, HIV同様に潜伏期が長いプリオン病(これは狂牛病/vCJ病に限らない、C-J病でもあり得る)で血液による感染性が高いvariantが成立すれば、数年後一斉に吹き出すだろう。狂牛病のPrPscはリンパ濾胞の樹状細胞にあるとされていたが、<a href="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15479374">リンパ球にも存在する。赤血球成分輸血でも感染する。血漿でも安全と言い切れない (英国CJ病監視局)</a>。樹状細胞にしかないのならそんなに高くない感染の危険性もリンパ球や赤血球にあるのならかなり高くなってしまうだろう。


HCVもHIVもSTD(sexually trasmitted disease)だ。口には成人で最大のリンパ装置である扁桃があるから、リンパ球に発現するPrPscは唾液も危険なものにするだろう。2001年の連載時には想像上の危険に過ぎなかったが、今やSTDとしてのvCJDは現実の危険になったといえるだろう。


『も~こわい』の最後の結論は、”『食べる』と言うことはそもそも安全なものではなく、もっと一か八かのものであった、しかるべきリスクであれば受け入れて食べろ”、ということだった。それをもう一度持ち出して、”『まぐわう』と言う行為はそもそも一か八かのもので、性交による出産・死病の感染・死そのものの危険や性交のための闘いが、『まぐわう』ことの快感の基調である”とまとめることも可能だ。それはまあ、そうかもしれない。3年前と同じ意味のことを書くのは不本意だが、ここでも結論のひとつとしよう。


では、ピクミンは夜は月に帰る。何故私がピクミンと名乗っているかはそのうち明らかになるであろう。が、ならないかも知れない。

龍臥亭幻想

プロットとかそう言うレベルではなくて推敲が足りないため所々文章が破綻していて、その点は少し残念。
島田ミステリーとしてはいつものものという感じで、逆に言うと安心して読める。トリックもまたいつもの感じだし、犯人の手紙で小説が終わるのもまたいつもの感じ。革新的なミステリーを書く作家としての島田荘司の役割はずっと前に終わったので、ともかく作品を出してくれるだけで、それなりに祝着かとも考える。


ただ、死んだ人のリストがナパ、日照、菊川、不明者リストが櫂、embermingのじいさんである所為で緊迫感がもう一つ。里美が死ぬとか、衝撃のあることが起こらないと、石岡君だって筆が乗らないんじゃないだろうか?それに犯人の動機となるある人物の悪人加減も大したことなさ過ぎて・・・・
通子親子は出てくる意味がなかった

第6章:『プリオンとしての必殺技』之巻 2001年版最終章

最近、プロレスラーがすぐ人の技をまねする。スポットもパクる。いいことか悪いことかはおいておいても、これはやっかいなことなのだ。過去においてはこんな事は許されなかった。今でもいいレスラーであればあるほど、簡単にはパクらない。
技をパクると言うことは、その技を含む攻防がstandard化すると言うことだ。どんどんみんなが使う技になると言うことだ。プロレスのフィニッシュというのは試合における到達点であるから、standard化された攻防ではfinishには成らない。

ある人が必殺技を作る→みんな真似る→インパクトが低下→フィニッシュ技として使えない→次の必殺技が必要。
ある技で試合を終われないと言うことは、さらにフィニッシュクラスの技の攻防が続くと言うことだ。これが行き着くところが、四天王プロレス、所謂必殺技の熱死だ

もともとフィニッシュクラスの技が、プロレスラーの中に拡散し、消化されていく。そのダメージはレスラーの体の中に沈殿していく。さらにフィニッシュクラスの技ですら、なかなか試合が決まらないという約束事自体がさらに多くの必殺技を消化させていく。同様な運命に引き込まれて、まねされてstandard化された次の必殺技はやはり、消化されて沈殿していくのだ。standard化された必殺技はそれ自身次の必殺技のstandard化を促す。

そうやってリサイクルされて共有化された必殺技の沈殿したプロレスは危険だ。プロレスラーの体に蓄積するダメージは年々ひどくなって行っている。必殺技c→必殺技sc
しかし、危険のないプロレスなどもはや能と同じだ。というか、様式美の点でプロレスは能に適うはずもないので、能の出来損ないになってしまう。危険なものは危険なものとしてあきらめるのではなく、危険であるが故に価値があると発想する必要があろう。

第4章で、狂牛病は呪いだと書いた。産業化によって、神への捧げものとしての特権的な死を奪われた牛の復讐だと。本来の病原体は失われ、新たな宿主で次々と新しい病原体が作られていく狂牛病は怪談累ガ淵がごとき因縁話でもある。

しかし、その話はもう書いたので、最後に『食べる』と言うことを考えよう。
食べると言うことが安全なことだと考えるのは間違っている。食べるというのは本来もっと一か八かなものだ
元来外界の異物を体内に取り込んでどうかすることが『食べる』ということだ。外界の異物を取り込む為には、『他の生物を捕食する行為自体の危険』『食物に由来した感染症にかかる危険』『毒物を食する危険』がある。

現代人には殆ど自覚はないが、本来捕食するという行為自体が殆どの動物にとって命がけの行為である。
大抵の動物にとって食べると言うことは相手の血肉(または果実)を生のまま体内に取り込むと言うことだ。捕食された生物に寄生していた病原体(細菌・真菌・ウィルス・寄生虫など)・体内の毒素は全て、生きたまま体内に取り込まれ、消化管で吸収される。これはかなり危険なことだから、消化管というのは最大の免疫器官である。外界由来の感染因子を殺したり、取り除くための体の仕組みは、消化管に於いて最大限に発達している。最大限に発生していると言うことは、消化管から来る感染症が最大限に危険だと言うことだ。

食べると言うことは本来、別の生き物を体内に取り込むと言うことだから、安全なんて事はあり得ないのだ。

そこで、前章の食べろ食べるな食べさせるなの続きに戻ろう。
牛肉を食べてもいい。おそらく危険はごく小さい。流石に、脳やテッチャンや扁桃は食べたくないが、PrPscが存在しない肉を食べる事に危険は殆ど感じない。しかし、政府の言うように、安全なわけでも全頭検査が絶対的なわけでもない。もし貴方が永遠に生きたいと思えば牛を食べない方が安全だが、100年程度しか生きない人であれば危険性は牛に踏み殺される危険よりずっと低い。
しかし、肉骨粉というリサイクル飼料は新たなプリオン病の蔓延を牛だけではなく、ブタにも鶏にも起こす可能性がある。そしてそれが起きたら、その病態を正確に予測することは出来ない。

牛からブタへの感染性は低い。そのことは確認されている。しかし、一匹でも感染が成立して発病した場合、出来たプリオンはブタのプリオンであるからブタへ感染性は高いだろう。ブタは牛より買われるサイクルが短い(1~3年)ので、確かに最初の1個体がプリオン病になる率は低いが、一度成立すれば若い個体においても異常プリオンの蓄積が起こりえる。このことは最初はFore族の老人に初発したsCJDにすぎなかった病気が、共食いを繰り返すことで10歳以下の子供に好発するクールー病になったという事例から予想できる。またブタのプリオン病からのヒトへの感染性が牛からヒトほど低いという保証はなにもない。

プリオン病は基本的な病像が一致するが、細部は異なっている。sCJDでは異常プリオンの発現は中枢神経に限られるが、スクレーピーやBSE、nvCJDでは扁桃や回腸のリンパ装置の細胞にも発現する。スクレーピーにおいてはなんとPrPscは胎盤にも発現し、羊の産み落とした胎盤を介して、胎盤を食べた同族や別の動物に感染する。
肉骨粉を続けていけば第二の狂牛病は必ず成立するが、それがどんな病態を持つかは正確には予想できない。最悪のシナリオではヒトにおいて、リンパ球のような血液の細胞に発現するプリオン病が成立することや、扁桃に発現する量がBSEより多量なプリオン病が成立することだ。そうなると輸血やキス・フェラティオで感染することが予想されるので極めて危険だ。

それではそろそろまとめよう。
肉骨粉自身はあからさまに危険だ。流石に不必要な危険は拒否したい。リサイクルによる危険な循環は避けねば成るまい
しかし、牛肉は食べていい。政府の安全宣言にあったがごとく、あまり危険はない。しかし牛肉を食べるのは政府の頼りない安全宣言のためではなく、『食べる』と言う行為が元々危険なものだからだ。危険なことに安全宣言をしてもらう必要はない。

牛たちがその神聖な地位を失っていくにつれ、、我々は『食べる』と言う行為が元々持っていた危険を忘れていた。狂牛病・O157・芥子レンコンなどは『食べる』と言う行為の本来持っていた意味を思い出させてくれる事件だ。『食べる』と言う行為に付きそう危険性を忘れると言うことは、プロレスのバンプにつきまとう危険を忘れると言うことだ。バンプのないプロレスを見たくない者は、『危険のなく食べる』等という愚かな行為を夢見ては成らない。危険だからこそ美味しいのだ。危険がないのであればそれは『食べる』という行為ではない。

ピクミンの『も~、こわい』  第5章:『食べろ!?』之巻

食べろ!

いずれにしてもピクミンの科学図鑑のみんなはプリオン病に関して医学部生レベルの知識をもう手に入れたわけだ。
だから、安心して秘密を公開できる。
マスコミも農水省も隠しているが、実は日本ではこれまでも毎年数人単位で狂牛のために死んでいるのだ。
この農水省の資料の6pをみてくれ。

毎年数人が、とち狂った牛に突かれたり踏まれたりして死んでいるのだ。確かに狂牛病とは違うよ、しかし人はリスクというものをどう評価するかという点で面白いデータだ。日本ではまだ一人も狂牛病感染者は確認されてない。そしておそらく今後も、多くて数人しか狂牛病患者はでないだろう。プリオンで狂った牛よりも、いらいらして切れた牛の方がよっぽど危険なのだ。牛と接したことがある人なら誰でも分かると思うが・・・

ここでもう一回狂牛病の牛のどの部分が危険かを確認しよう。中枢神経(大脳小脳脊髄)・神経節の神経細胞、目、扁桃や回腸などのリンパ装置にあるfollicular dendritic cell(濾胞樹状細胞)と呼ばれる細胞、骨髄にPrPscが発現するとされる。骨髄は実際のところどれくらい発現するかは定かではない。これらは食べると危険だろう。
実際には筋肉の中にもごくごく少量のPrPscがあっても不思議ではないが、筋肉には神経細胞はないし、健康な牛なら筋肉に濾胞樹状細胞も殆どない。一般に感染症というのは1ヶの病原体さえあれば成立するのではなく、ある程度の量の病原体がないと感染の成立は極めて難しい。普通に肉を食べて狂牛病に感染するのは至難の業だ。

現在の検査規定では、エライザ法でスクリーニングされ、疑陽性であればウェスタンブロッティングと組織染色で確定させる。エライザ法は簡便で速いが、疑陽性が出やすい。ウェスタンブロッティングでは電気泳動でプリオンのサイズを検討するので疑陽性は殆どない。そして組織検査は実際の病変そのものの検査だからもっとも確実だ・・・どうだ?完璧だろ?エライザで広く拾って、後で確実に決定する。(注、疑陽性:真の陽性を見逃さないために広めの範囲を取って検査に引っかけるために、本当は陰性のものを陽性として拾うこと。検査で見逃さないための安全域)しかもいまは全頭検査だ。

肉を食べただけでは感染しない。ホルモンはテッチャンを我慢するだけでいい。脳を食べる奴はいない。ましてや、検査方法は完璧で、疑陽性の段階で出荷をやめるのでPrPsc入りの牛肉が口に入る可能性は殆どない。
牛は肉になったときよりも生きているときの方がよっぽど危険なのだ。

食べるな

ところがだ。
Dr Raceらの報告(Long-term subclinical carrier state precedes scrapie replication and adaptation in a resistant species: analogies to bovine spongiform encephalopathy and variant Creutzfeldt-Jakob disease in humans:.J Virol. 2001 Nov;75(21):10106-12)によると、彼らはPrPscを体内に保持する非発症・健康保菌者の状態の実験ネズミを作成することに成功した。そしてこのネズミからは従来の検出法ではPrPscを検出できない、しかしそのネズミの屍体は感染性がある。2001年11月の最新の発表だからWHOも農水省も知らない(と言うか知らない振り)。これはどういう事かというと、農水省の設定した検査法は2001年10月までは信じるに足る理由があったが、11月以降はもう信頼性はないということだ。従来の厳しい検査法で陰性となっても、健康保菌者でないとは言い切れず、感染性がないとも言い切れない。

次、Dr. Ironside等の狂牛病検査法のレビュー(Laboratory diagnosis of variant Creutzfeldt-Jakob disease.:Histopathology. 2000 Jul;37(1):1-9. )によると、PrPscの蓄積は症例と部位によって大きな差があるから、繰り返し何カ所も検査しないと陽性とできないことがある(陰性とは言い切れない)とのことだ。なんてこったい!!農水省は疑陽性の心配しかないようなことをいっているけど、偽陰性というのがあるんじゃないかああ!

ほれ、ちょっと食べるのが嫌になっただろう?

食べさせるな

さて、ここでもう一つ大事なことを明かさねばならん。
プリオン病なんて存在しないのだ・・・・
正確に言うと、プリオン病は勿論存在するけど、プリオン病という名前が本質を見えなくしている。
狂牛病も存在しない。いや存在するけど、狂牛病と言う名前も本質を見えなくしている。
プリオン病とか狂牛病とか言うと、『異常プリオンを持つ牛の肉を食べることによって起こる病気』だという、正しい誤解を引き起こしてしまう。
そう、正しいけど本質には達してない。

この病気の本質は肉骨粉なのだ。肉骨粉という決して自然界にはあり得ない食餌の形式が引き起こした病気である。肉骨粉がない限りこの病気は広がりようがなかった。

ヒトの散発性CJDを例として考えれば、肉骨粉がなくてもおそらく何百万頭に一頭くらいの割合で狂牛病牛は発生するだろう(トサツせずに死ぬまで飼えば)。しかし、4章に書いた自然発生するプリオン病(sCJDやfCJD)の話を思い出していただきたい。発生するのは年寄りだ。一つの脳細胞に何らかの偶然で発生したPrPscが次々にPrPscを生み出しながら脳中に広がるにはかなりの年月が掛かる。
ところが、外来の感染牛の脳のPrPscを食べた場合は、最初から大量の感染性の高いPrPscに曝露されることになる。これなら、若いうちにすぐプリオン病が成立するだろう。
さて問題です。若い牛と年寄りの牛、肉になるのはどっち?
肉牛を年寄りにして不味くなるのを待ってから売るバカはいないな。年寄りの肉牛なんていないのだ。
要するに肉骨粉がないと病気が発生もしないし、広がりもしない。狂牛病をプリオン病と呼ぶのは間違いじゃないが、本質は違う。肉骨粉病なのだ。

さて、農水省はブタへ肉骨粉供給再開を認めた。(1)にブタのプリオン病が知られてないこと。(2)にWHOが狂牛病はブタには移らないと認定していること。
この2つを理由としている。
しかし、3つの理由でこれは愚かである。
(1)に牛のプリオン病はたった15年前まで知られていなかったこと。今知られてないことは理由にならない。動物園の虎やミンク、人、鹿、ネズミ、ハムスター、ヤギ、羊、サルが経口的にプリオン病に感染する。・・・ブタが例外だと思う人がいれば、mentally-challenged(注:politically correct word)としか思えない。
(2)にWHOが何頭のブタの実験を根拠としているのかは今は分からないが、イギリス人数千万人を使った天然の実験ですら、15年をかけて120ほどのnCJDしか出ていない。このイギリス人の命をかけた実験に匹敵する頭数のブタを使った実験が行われたとはとても思えない。大体数年前までは狂牛病は人には移らないとされていた。数万頭に一頭ブタが狂牛病に感染するだけで、それがリサイクルされればあっという間に狂牛病はブタに蔓延するだろう。勿論狂牛病のプリオンじゃなくても、プリオン的な働きをする感染性因子であれば何でもかまわない。
(3)に実際に硬膜移植でブタへの狂牛病の移植に成功している。

今日になるか、明日になるか、100年後になるか、プリオンになるか、他の感染性蛋白になるかは分からない。しかし、ブタにも必ず肉骨粉病は発生する。このまま続ければ。
そのことだけは保証しよう。
食べさせてはいけない。
プリオン病がブタに移った場合どんな症状になるのか、どんなは感染性を持つのか?
それがさらに、人に移った場合どんな症状になるのか、どんなは感染性を持つのか?

そんなことは誰にも分からない