プロレス者は一般人をだまされやすいとバカにし、一般人はそもそもプロレスファンをバカだと思っている
臨床研究ってしってるかな?
このブログ見ようって人は知らないだろう。
臨床研究は範囲が広い。その中に、治験というのがある。これは一番一般の印象の臨床研究に近いものだ。何らかの薬や治療法を実際に人で試して、効果を調べる研究だ。
ま、人体実験と言えば人体実験だが、医療の改善のためには必要なものなので、広く行われている。
で、人体実験って言うと評判が悪いからいろんな縛りがかけられている。
臨床研究を行うなら、GCPだの、勿論法律だのに加えて、各施設で倫理審査委員会を通っている必要がある。
倫理審査委員会は何をするかというと、その臨床研究が医学的倫理的に妥当性があるかどうかを審査するんだ。
これは倫理上問題があるから、やっちゃダメ。
これは医学的妥当性が乏しいから、やったダメ。
これは問題ないからいいよ。
一時期問題になった病腎移植ってのがある。
なんでも、調査に参加した公平な第3者の学会だけ除いた関係学会で出した病腎移植の報告書 (なんとチキンなことに関連4学会なるものはGoogleで簡単に引っかからないようにしてる。怖いね)、で医学的妥当性を否定した上で、今後臨床研究による研究を行うことを主張している。
その報告書には、医学は大胆な研究によって進歩してきたところがあるので、臨床研究による推進の道は残しておかなければいけないと書いてある上、審議録にも委員がその旨に従って発言している!
素晴らしい!!Bravo!! なんて公平な!!!
って信じちゃう人が、プロレスファン以外にはいるんだ。
プロレス見ない奴は、optically challengedだな。もっともプロレス見る奴も殆どそうだが・・・・
その報告書をうけて厚生省も医学的妥当性がないって言っていた(最近議員さんに怒られて立場がゆるんでいる)。
医学的妥当性がないことを行わないように審査する倫理審査委員会を、公に医学的妥当性がないって認定されている治療法の臨床研究が通るわけないでしょ。
伊勢丹で襲われた猪木は『シンとリングで決着をつける』とインタビュウで語る・・・
ハンセンを引き抜かれた猪木が『馬場さんとはリングで決着をつける』と語る・・・
プロレスファンはこの違いがすぐわかる。マークでもシュマークでもスマートでも(死語)。
出来ないことがわかった上で耳あたりのいいことを言う。常套手段だし、儂らはそれを喜んできた・・・でも、わかった上で。どんな素直なプロレスファンでも出来ないことがわかった上で言葉が踊ることを楽しんできた。
まじめな人は免疫がない。
だから悪い奴が、やるつもりがないのに、『病腎移植は、リングで決着をつける』ってのを本気だと信じてしまう。リングマネーも、ブックもなしで戦えると信じてるんだ。
悪い人の方が怖いのか、まじめな人の方が怖いのかまだ判断がつかない。だって悪い人には理屈が通じるけど、まじめな人には理屈が通じないからね。ないものはあるとかいいだしかねん。