「Mr. インクレディブル」
「ファインディング・ニモ」のディズニー&ピクサーが生み出した、
元・スーパーヒーローとその家族の愛と冒険の物語です。
「第77回アカデミー賞」で、長編アニメ映画賞も選ばれた作品です。
コメディ・アニメ・冒険ものが大好きなダンナに連れられ、
「まぁ、ディズニー&ピクサーだし、ハズレはないだろう」
ってなくらいのノリで観に行ったのですが、
なんのなんの、
「笑いあり!感動あり!盛りだくさん!」で、
なかなか楽しい映画でした。
”家族”という支柱があって、
そこに、サスペンス、冒険の要素がうまく絡み合っている。
スーパーヒーローを主人公に据えながらも、
人間味あふれる人物像がしっかりと描かれていて、
とても見ごたえのある作品でした。
子どもから大人まで楽しめること、間違いなしっ!です。
※ 以下 ネタバレ注意!
゚・*:.。..。.:*・゚ ストーリー概要 ゚・*:.。..。.:*・゚
かつてはスーパー・ヒーローとして
数々の危機を救っていたMr.インクレディブル。
だがその破壊力に満ちたパワーが
一般市民の被害を拡大していると訴えられ、
引退を余儀なくされていた。
しかし心の底では密かにヒーローへの“復帰”を夢見ていた・・・。
Mr.インクレディブルの家族は、全員がスーパー能力の持ち主。
*インクレディブル夫人(エラスティガール)は、
伸縮自在の体を持つ女性。
現在は家事・育児に追われながらも、
普通の生活に幸せを見出している。
*長男・ダッシュは、
スーパーダッシュが特技ながら、
両親に能力の使用を禁じられ不満。
*長女・ヴァイオレットは、
特殊なバリアで身を守ることが出来る能力をもつ。
普通の女の子のように恋に夢見る女の子。
*末っ子のジャックのスーパーパワーは不明。
ある日、Mr.インクレディブルに一通の手紙が届く。
同じころ、元・スーパーヒーロー達が
行方不明になるという事件が相次いでいた。
「あなたはまだ世界を救える」
この言葉に、スーパースーツを身にまとうインクレディブル。
インクレディブル一家にとって、新たな冒険の始まりだった―。
果たしてMr.インクレディブルは、
もう一度世界を救うことができるのか!?
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚
タイトルは「Mr.インクレディブル」ですが、
真の主人公は、
「Mrs.インクレディブル(エラスティガール)」ではないかっ!
ってなくらいに、インクレディブル夫人の大活躍ぶりが爽快でした!
インクレディブルが過去の栄光にばかり目が行き、
日々を悶々と過ごしてばかりいるのに対し、
「今の生活を大切にし、幸せを見出そう」と努力している夫人は、
数段大人で、数段魅力的。
夫が危機にさらされながらも、
状況を冷静に判断しつつ、
子ども達と協力しながら数々の危機を脱し、
かつ、子どもをしっかり守りきる母の姿に憧れすら覚えました。
過去の栄光にばかりとらわれる夫、
暴れたい盛りの長男、
引っ込み思案な長女・・・
彼らを巧みに束ねて長所をうまく引き出す夫人は、
まるで名指揮者のよう!
家族の「カラー」を作り出すのは、やはり「ママ」なのですね!
この作品の英題は「The Incredibles」。
つまり「インクレディブル一家」だったのです。
ではなぜ、
日本語タイトルは「Mr.インクレディブル」になったのでしょうね?
内容からして、「インクレディブル一家」、
あるいは、「インクレディブルファミリー」のほうが、
ピッタリのように思いました。
あと、ヒーローなのに、
「裁判」で活動が禁止されてしまうところが斬新でした。
いかにもアメリカらしいですよね。
ただ、ヒーロー時代にともに活躍していた親友「フロゾン」が、
今ひとつ活かしきれていないのが残念でした。
せっかく面白いキャラクターなのに、
最後の出番がほんのチョコッとだけというのがどうも消化不良;;
家族から親友へと話が広がるような気がしたのですが、
残念です。
余談ですが、
スーパースーツを作り出すカリスマ・デザイナー「エドナ・モード」が、
ルパン三世シリーズの映画に
登場していた「マモー」に似ていたのと、
インクレディブルの上司の日本人が、
勤勉仕立てのナイナイ・岡村さんに似ていたのに、
ちょこっと笑ってしまいました ( ´艸`)
この上司、背がちっちゃくて、サル顔で、
めがねをかけているのですが、
「いかにもアメリカ人がイメージしそうな日本人」でした。
日本人を皮肉っている部分が
見え隠れしているような気がしたのは私だけでしょうかねぇ。。。
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2004年 アメリカ 1時間55分
監督・脚本:ブラッド・バード
製作:ジョン・ウォーカー
製作総指揮:ジョン・ラセター
スーパーバイジング・アニメーター/キャラクターデザイン:トニー・フュシール
スーパーバイジング・アニメーター/アニメーション・キャラクター・ディベロッパー:スティーブ・ハンター
スーパーバイジング・アニメーター:アラン・バリラーロ
撮影:アンドリュー・ヒメネズ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
★ キャスト:(声の出演)
Mr.インクレディブル(ボブ・パー)/クレイグ・T・ネルソン
インクレディブル夫人(ヘレン・パー)/ホリー・ハンター
ヴァイオレット/サラ・ヴァウエル
ダッシュ/スペンサー・フォックス
シンドローム/ジェイソン・リー
フロゾン/サミュエル・L.ジャクソン
エドナ/ブラッド・バード
ハフ/ウォーレス・ショーン
ミラージュ/エリザベス・ペーニャ
配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)
公開日:2004年12月1日
※Mr.インクレディブル (Disney)
※Mr.インクレディブル (Pixer)
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