「赤鬼 RED DEMON」観劇 | のりの音楽と日常の日記♪

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無類の音楽好き♪ 
そして心理カウンセラーも
しているという変わり者独身オヤジの独り言

本日はバレンタイン。
義理チョコだ、友チョコだ、逆チョコだと、やたらお菓子メーカーの
戦略ばかりが目立つようになってしまっている気もしますが、
「愛を伝え合う日」という心根は、良いもんだと思います(^^)
もっとも私には、何も関係の無いイベントデーとなって
しまっていますが(^^;
けど、チョコは食べたいです(^^)

さて昨日観てきた演劇「赤鬼 RED DEMON」
大谷石で造られた石蔵という、ちょっと変わった
スペースに舞台が作られていましたが、独特の
雰囲気があって、ちょっとした異空間にいる感覚になりました。
客席もほぼ満席、大盛況でした(^^)

この「赤鬼」は野田秀樹さんの作という事で、
これまでにも何度か舞台化されているようで、
ご存知の方も多いかと思います。
(検索すると、ストーリーが出ているサイトがいくつもありました)

というわけで、あらすじ等は割愛しますが、非常に
見応えのある舞台でした。

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「これは、『フカヒレのスープを呑んで死んだ』女の話である。」

ストーリー自体は、とてもシンプルで分かり易いこの舞台。
舞台に上がる演者さんは4人。
この4人がそれぞれの役を演じる他に、瞬時に違う役どころに
切り替わるという演出は、私には初体験であり、とても新鮮なインパクトがありました。
ひな型があるとはいえ、ああいう演出をするのは演出する方も、
演じる方も難しいんじゃないかなぁ…

そのうちの二人、「あの女」と、頭の弱いその兄「とんび」を演じた方は、
いつも観に行っている劇団の方で、「とんび」役の方は
その表現力にいつも感心させられ、特に「あえか」という舞台の時の
迫真の演技にはかなり圧倒されたんですけど、「あの女」を
演じられた方は初めて、舞台の上で演じる姿を拝見して、
こんなにも素晴らしい演技をされる方だったのか…と。
(「あえか」も、大きな舞台での再演を希望したい作品です(^^))

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他の二人の方は今回の舞台で初めて観させて頂きました。
(お一人は外人さん)
このお二人も、個性的なキャラクターをしっかりと表現されていて、
4人の個性がぶつかり合う…というのはとてもチープな言葉ではありますが、
面白く観る事が出来ました。

この作品、観る人によって感じ方は色々になるなぁ、と
思ったんですけど、私が感じたのは「人というモノの業の深さ」
「人間同士の関わりって何?」という事でした。
どちらも、人がヒトとして生きて行く上で、根源にある
テーマだと思うんですけど、後から色々と思い出してみると、
その奥の方にまだ、何かもっと深いテーマというか、メッセージがあるような気もして…
何と言うか、もっと本質的な、もっと根源的なモノを
投げかけられたのでは…
それを観逃してしまっているような感じが残ってしまいまして。
それを確かめるためにも、もう一度観てみたい舞台でありました。

出演者の皆さん、裏方で支えられたスタッフの皆さん、
お疲れさまでした&ありがとうございました!