シャドーバンキング ―次の嵐は中国から?― | 投資のまわり道

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中国市場が荒れています。

上海総合指数の急落を見ただけでも、何かが起きていることが分かります。


実際のところ市場の内部でなにが起きているのかは分かりません。

しかし、内部のことがわからなくても確実に言えることもあります。


市場の”焦点”は確実に中国市場の”ひずみ”に集まっているということです。


ここ数日で急に色々なところで聴くようになった「シャドーバンキング」という言葉。


流行にのるわけではありませんが、私もこのシャドーバンキングが絡む問題というのは、表面化するとかなりやっかいな問題になるのではないかと考えています。


シャドーバンキングとは「影の銀行」とも呼ばれる、通常の銀行以外の証券会社やヘッジファンド、その他特殊な運用会社などの金融業態の総称です。

一般に、シャドーバンキングは通常の銀行よりも規制が緩く、その数や規模などは正確に把握することが困難で、金融界では謎のベールに包まれた存在です。



とりわけ、中国では以前からこの「シャドーバンキング」が深刻な問題だとされてきました。

中国当局の規制によって金利の変動が規制されているため、お金の需要・供給に歪みができていたのです。


その歪みを緩和するためにでてきたのが「シャドーバンキング」。



低く抑えられている正規の銀行の金利を回避するために、表舞台に出てこない影の銀行が高い金利でお金を貸し始めたのです。

これによって、金利が高くてもお金を借りたい人と高金利で貸してお金を儲けたい人との需要と供給が一致するというわけです。


裏の世界で市場原理が働いてしまったのですね。


政府系銀行とシャドーバンキングの間に歪みが生じているのは間違いありません。


ずっと前からも確実に問題が存在したのです。


今まではそこにスポットライトがあたっていなかっただけなのです。

市場も人間の作り出したものなので、常に全ての情報を織り込んでいるわけではなく、どこかに注目しているときは反対側は見えていなかったりします。

「注目」がどこに集まっているか、というのはとても大事な視点なのです。


米国のサブプライムショックもそうでした。問題はショックのずっと以前から一部で指摘されていたのに多くの人が問題視しなかったために問題が表面化しなかっただけなのです。



今回のシャドーバンキング問題も、長い時間かけて育まれた歪みだけに、それが是正されるとなると、かなりのインパクトになる可能性があります。

そしてそのインパクトとは、決して良いものではないはずです。


中国当局の動きによってどのような影響がでてくるかは分かりませんが・・・


市場の楽観ムードはなくなるかもしれません。



私は以前から「ドル買い」をすすめてきましたが、米国の金融緩和の動向が注目されていることもあり、ポジションを大幅に縮小します。


最期まで読んでいただきありがとうございます。

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