「知恵の七柱」の第一巻と第二巻を入手しました。

というか、うかつなことに、出てる事すら知りませんでした。

書店で見つけたものの、内容を確認するために帰宅後ネットで幾つか調べ、身元が確かであると確定したのち、翌日速攻で購入した次第です。

ちなみに、「知恵の七柱」とはトーマス・エドワード・ロレンスの主著であります。

ロレンスっつーと、映画「アラビアのロレンス」で有名なんですが、そしてロレンスに関心を持つ人のかなりな数がこの映画を見たからだと思いますけど、彼の「知恵の七柱」まで読んでる人はあんまりいないと思います。東洋文庫は書店でも結構マイナーな場所に置かれてますしね。

んで、今回の完全版「知恵の七柱」関連情報を纏めると、一番有益なサイトはこちらかと↓
T・E・ロレンス著 完全版 知恵の七柱(東洋文庫)情報
 ※この情報を書かれているのは八木谷涼子さんという方です。

私のロレンス関連の知識の大半は、この方が管理されているサイトに依存しています↓
アラビアのロレンスを探して

ちなみに、松岡正剛さんの書評は↓
『知恵の七柱』トマス・エドワード・ロレンス 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇
これは今回の完全版より前の版での書評ですね。

従来の版は、柏倉俊三訳の全三巻でした。
オマー・シャリフが演じたアリーに出会いたくて全巻読んだのですが(アリーに関しては肩透かしにあいましたが・・・)、読んでもさっぱり内容がアタマに入りませんでしたむっ
ちなみに柏倉俊三氏は、角川文庫から出ている『砂漠の反乱―アラビアのロレンス自伝 (角川文庫)』も訳してるのだけど、同じような日本語で、同じようにアタマにはいりませんでしたカゼ

なので、今回の完全版は(八木谷さんが関わってるってことからも)かなり期待度大であります。

以下は出版元の平凡社のブログに出ていた情報↓
今日の平凡社: 『完全版 知恵の七柱』
これまで読まれてきた『知恵の七柱』は、
1922年にいったん完成したテキストを、
ロレンス自身がカットし、整理した簡約版だったらしいのです。
それが1935年のロレンスの死後に刊行されたというわけ。

完全版と簡約版の違いは、訳者の田隅恒生さんの前書きによると、
まず、完全版のほうが「約33.5%長い」そうです。
さらに、簡約版に比べて文章に臨場感、躍動感がある。
また、削除された部分には、
執筆当時の倫理コードに触れる箇所もあったとのこと。

今年はロレンス生誕120周年にあたります。
ようやく本来の姿を現した『知恵の七柱』にご期待ください。
聞くところによると、偶然にしてはできすぎの東洋文庫の777巻目となったそうな。

今日の平凡社: 「完全版 知恵の七柱 情報」
今日の平凡社: 『完全版 知恵の七柱』情報
今日の平凡社: 【書評】完全版 知恵の七柱 1
今日の平凡社: 完全版 知恵の七柱 2
今日の平凡社: ロレンスの地図は間違っていた

今日の平凡社: 映画『アラビアのロレンス 完全版』
今日の平凡社: 「アラビアのロレンス」完全版
 ↑2009年の正月ロードショーで公開されるそうです。おそらく見にいくことになるでしょう。

で、ネット上にあった第一巻の書評がこちら↓
「アラブの英雄」の確かなまなざし:FACTA online

『完全版 知恵の七柱』は全5巻(隔月刊、現在2巻まで発売)で、来年の四月に全巻揃うそうです。

知恵の七柱 1 完全版 (1) (東洋文庫 777)
知恵の七柱 1 完全版 (1) (東洋文庫 777)J.ウィルソン 田隅 恒生

平凡社 2008-08
売り上げランキング : 252174


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

知恵の七柱 2 完全版 (2) (東洋文庫 779)
知恵の七柱 2 完全版 (2) (東洋文庫 779)J.ウィルソン 田隅 恒生

平凡社 2008-10
売り上げランキング : 279695


Amazonで詳しく見る
by G-Tools