クリハラです。
ところで、ノルブリンカから始まったプロジェクトの一つに、
チベット人尼僧のみなさんが
心をこめて作った手作りお守り
を、日本で販売し、その売り上げを
お布施として還元する、
という活動があります。
今日は、その話のきっかけや裏話を少しだけ
チベットでも仏門にいらっしゃる方々は、経済活動をされませんが、
現地の寺院では、寺院の維持管理、毎日の食事などの生活、そして、
亡命チベット人の家族や子どもたちのケア、教育もしている関係上、
金銭的な収入は必須です。
そこで尼僧のみなさんをサポートするために、
私たちから単純に、お金を送る「寄付」という支援もあったのですが、
どこの支援でもありがちですが、場合によって、
お金が人をスポイルすることもある
というアドバイスをいただきました。
そこで、
尼僧のみなさんが、本来のお勤めをしながら、
私たちに心の知恵を授けてくださり、その感謝の気持ちを、
お布施として納められるようなことはなにか?
と頭をひねって生まれたのが
アマナマナでの手作りお守りの製作と販売だったのでした。
そして、尼僧のみなさんによるお守りは、
バリエーションも、オーダーの回数を重ねるごとに増え、
販売スタート時から、多くの人が買ってくださるようになりました
そして、現地にお守りをオーダーするごとに、
感謝の言葉と、
これで週に一度は、
肉入りのモモが食べられるようになります。
本当にありがとうございます!
という言葉をメールで受け取り、クリハラは正直、
泣きました
ちなみに、
モモはチベットの代表的な食事。
そして、
チベット人は、もともと肉食
仏門のみなさんの多くも、肉を食します。
私が現地で尼僧の皆さんにお会いした際には、
厳しい経済的な状況は、微塵も感じさせず、
アニゴンパ(尼僧院)でも、私たちに食事↓まで出して、もてなして下さいました。
お野菜が多くて、ヘルシー!
と脳天気に喜んでいた私でした・・・が、その実、普段は
菜食ばかりで、どんなに大変だったことか…
それなのに、さらに子どもたちや人々のお世話もしているのです。
この写真をご覧ください。
これは、アムド、中国青海省あたりの遊牧風景ですが、
チベット人は、もともと標高数千メートルの高地に住んでいて、
主にヤクという動物から、肉や乳を食事に、毛を衣服やカーペットなどに、
そして、ヤクの皮は、このようにテントなどに使っています。
つまり、
命をムダなく、ありがたく頂戴するのが、
チベット流。
そして、
必要最低限の数だけしか殺生をしないため、
なるべく大きな動物から肉をいただく、
というのが基本です。
だから・・・日本人がとりわけ好む、
じゃこ、
うに、いくら、
子持ち昆布の類は、
チベット人にとっては、たった一口でも
大虐殺
悪いカルマを恐ろしく積む以外の何物でもないのでした
・・・と話がそれましたが
私たちがアニ(尼僧)たちとさらに共に出来ることは?
という気持ちから生まれたのが、
チベット人尼僧の皆さんによる
お守り、そして、新たにお焚き上げ
です。
役目を終えた尼僧の皆さんの手作りお守りは
さらにお焚き上げをすることで、チベットの読経と共に空に戻り、
私たちは、お守りと尼僧の皆さんに感謝の気持ちを、
そして、尼僧の皆さんは祈りを届けてくださる。
・・・というわけです。
ハイ!先日、ブログでお見せしたチラリ画像 は、
お焚き上げ券
だったのでした(笑)
今日も、アートギャラリー・ノルブリンカ、そして、アマナマナでは、
チベットとの、癒しや心のご縁を大切にしながら、
現地の高僧、尼僧の皆さんと新しい企画や運営に取り組んでまいります。
そして、チベット人の尼僧の皆さんに、
お布施を感謝とともに届けることができる、
新登場のお焚き上げセットをどうかよろしくお願いいたします。
長いブログをここまで読んでくださってありがとうございます
アマナマナ:手作りお守りとお焚き上げはこちらです
アートギャラリー・ノルブリンカでもお焚き上げ券、お守りのセットを販売させていただいております。