まだ ジンジンと痛む下腹部
シャワーを浴びるあたしの太股から伝い排水溝へと流れていく茶褐色の液体をボーっと眺めていた
あたし・・・・
なんてことしちゃったんだろう・・・・
バカ・・・・
本当に・・・・バカだ・・・よね・・・・
「なぁ・・・・お前なんか変じゃね?」
晩御飯食べてると あたしの顔をまじまじと見て兄貴が言った
ドキっ・・・・
「何が?」
あくまでも平常心を装う
兄貴が突然あたしの鼻を突っつく
「な・・・何すんのよ!!!」
「いや・・・別に・・・・」
って言ったあと
「ふ~ん・・・なるほどね」
なんか含みのある言い方・・・・
「何よ~?」
「里佳 今日雄輔と一緒だったか?」
なんか・・・怒ってる?
「う・・・ううん・・・最近あんまり話してないし・・・雄輔は 千夏の彼氏だし・・・・」
「そっか・・・じゃ・・・見間違いか?お前ら見た気がしたんだけどな~つか里佳いつから 雄輔って 呼ぶようになったんだよ?」
するどすぎる兄貴の突っ込み
「も・・もう!!いいでしょ!!!そんなの!!!ごちそうさま!!」
これ以上 一緒にいたら うっかり話してしまいそうで・・・
あたしは 部屋に戻った
すぐに追いかけてくる兄貴
「待てって 里佳!!!」
「もう!!何よ 兄貴しつこい!!!」
「いいから・・・・俺の部屋に来いよ」
いつになく真剣な顔
あたしは断る事が出来なくなって 渋々兄貴の部屋に行った
「雄輔の事だけどな・・・・」
兄貴は信じられないような事を話始めた
これが事実なら聞かなければ良かった
世の中には知らなくていいこともある
あたしは・・・・身をもって そう感じた
~つづく~