突発性難聴・治療革命~新しき旅立ち 41

             ~ 日常の養生 7



少し空いてしまいましたが、本日は先回の続きで、

睡眠についてお話をしてまいります。

今回は、「睡眠の質を上げるには?」というお話しを

してまいりたいと思います。

突発性難聴の方は、その原因にストレスも基盤にあるために

『睡眠の質』が悪い方が多いのも特徴です。

そこで、さらに、睡眠不足に拍車をかけてしまい、発症へいたる

ということもしばしばです。

では、睡眠の質を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、寝る前には“イライラ”“心配”“不安”などを

解消してから寝るということです。交感神経の興奮を抑え、

副交感神経優位の状態にしていくために、どうするのか?

それは、『呼吸法』と『簡単な瞑想』です。

呼吸法は、“腹式呼吸”を意識して行なうことです。

寝床について、様々な思いがめぐるめくでしょうが、まずは

ゆっくり、息を吐いていきます。ドンドンドンドン、吐いて、お腹を

へこますくらい吐ききってしまいます。そして、フッと力を抜くと

スッ~と、空気が入ってきます。そしてまた、吐く。これを、

一呼吸15秒くらいかけてやっていくのです。

皆さんは、“吸う”ことに意識を持っていこうとしますが

実は、吸うことはあまり考えなくてよいのです。『吐けば、

勝手に入ってくる』これが真実です。ですから、吐くことを

上手に出来るようになれるよう、心がけて下さい。

そして、吐く息の中に、今日あった嫌なこと、悲しいこと、

心配なことなどなど、ネガティブな思いを乗せて、含めて

吐き出そうというイメージングをする事が大切です。

自分の思いを“開放”するイメージで、吐き出してあげる。

そして、意識して吸わずに、自然に任せる。これを、約5分

位続けると、カラダ全体が温まってきます。これだけでも、

かなり熟睡するには良い手なのですが、さらに、このあと、

目を閉じて暗くなっている視界に「満月をイメージしてみる」、

ということをしていきます。最初は、なかなか、満月のイメージ

がわかなかったり、黄色でなく、赤っぽい月だったり、

オレンジだったり、また、まん丸でなく、楕円形だったり、三日月

だったりします。自分の心境が、乱れているときほど、満月から

は、程遠い形でしかイメージできないものなのです。

でも、これをめげずに、「満月満月、黄色い満月、まん丸満月・・・」

と思っていると段々と上手に満月のイメージが出来るように

なります。

こうなると、かなり穏やかな心境になっており、副交感神経優位

な状態となっています。このようにしてから睡眠に入ると、

かなりぐっすりと眠れ、少し短めの睡眠でも、疲れが残らずに

朝の目覚めを迎えることが出来るのです。

ぜひ、一度、お試し下さい。


~~~~~~~~~ つづく


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