(特定秘密保護に関する法律案も重要ですが)
今回の記事は、 『シール投票』について書きたいと思います。
(よく こんな投票結果を新聞に載せるなぁ…)
■野田 隆三郎(岡山大学名誉教授)、[研究課題の研究分野] 数学一般?
記事にした理由の1つがこれ。
『チラシ』と『説明補助ボード』に、秘密保護法に関して 断定的な文面で
『この法はこういうものだ』と提示しています。
資料を見た方であれば『おかしい』と気付くのですが、今回の場合
「多くの方は、秘密保護法について 知らないのです。」
断定的に書くことにより、『印象操作』をしています。
印象操作をした上、この方法は「都合のいい」状況が生まれるのです。
【情報的影響】
・「実際よくわからない」反面、「わからない」とはいいたくない。
・他者の意見を情報にし、正しくありたいと反応する。
【規範的影響】
・周りから見られている場所で、シールをはるので多数派でありたい。
・集団的な他者から 逸れないようにしたい。
「同調現象」が生まれてしまうのです。
(※同調に関しては、同調現象
やソロモン・アッシュ
(Solomon Eliot Asch)で検索)
これは、狙いなのか偶然なのか、『賛成?反対?全国投票』に書いてある情報を
基に画像を作成してみたのですが、文字が横書きの場合シールを左からはる方が
多いので、『わからない』を細くしたことにより 余計に賛成が少なく見える視覚的効果まで与えてしまっています。
※この同調に関しては、
NHK Eテレ すイエんさー 『どうして行列があると ついつい並んじゃうわけ~』
(2013.06.04放送)
でも実験をやっていました。
「数学にあかるい方がこの方式で 投票を行う。」ということは、
つまり 「こういうこと」なのでしょう(どういうこと?)
(私がもしも新聞記者ならば「恥ずかしくて」記事にはしたくないですね。)
■小学生を、巻き込まないで
今回記事を書いた もう1つの理由が これ。
断片的な情報を与えて、子供を巻き込むのは最低の行為。
一部で『小学生』を巻き込んで映像が作られていたり、『「秘密保護法」シール投票で6割反対~小学生もNO!』という記事を一部見受けられます。
良い面、悪い面を説明をして、なおかつ反対というのであれば それはそれでいいのですが、そのような感じではないので 小学生を利用する形はやめて欲しい。
私は「賛成の立場」ですが、おそらく「反対の立場」の方でも良識ある方なら不快に思っているはずです。
【特定秘密の保護に関する法律案の概要より抜粋】
■特定秘密の指定
①防衛に関する事項
②外交に関する事項
③外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止に関する事項
④テロ活動防止に関する事項を具体的に限定列挙
■特定秘密の漏えい等に対する罰則
○ 次に掲げる者による故意又は過失による漏えいを処罰
・ 特定秘密を取り扱うことを業務とする者(懲役10年以下)
・ 公益上の必要により特定秘密の提供を受け、これを知得した者
(懲役5年以下)
○ 特定秘密の次に掲げる取得行為を処罰(懲役10年以下)
① 人を欺き、人に暴行を加え、又は脅迫する行為
② 財物の窃取
③ 施設への侵入
④ 不正アクセス行為
⑤ ②~④以外の特定秘密の保有者の管理を侵害する行為
○ 上記の漏えい(故意に限る)と取得行為の未遂、共謀、教唆、煽動を処罰
■その他
○ 本法を拡張解釈して、国民の基本的人権を不当に侵害することがあってはならない旨規定
【特定秘密保護法案-政府が国民から募集した意見(パブリックコメント)】
異例の9万4000件
町村信孝元外相(自民党プロジェクトチーム座長)
「多くの人が心配しているのは分かった。ただ、賛成多数だった各種メディアの世論調査と違う結果で、一定の組織的コメントをする方々がいたと推測できる」
■『反対』77%
・『特定秘密の範囲が広範かつ不明確で指定が恣意的になるのではないか』
・『国民の知る権利や報道の自由が侵害される』
・秘密保全法パブコメ文例(コピペ可) http://nohimityu.exblog.jp/20725356/
・「特定秘密の保護に関する法律案」についての意見 - 自由法曹団
http://www.jlaf.jp/html/menu2/2013/20130917172828_5.pdf
・「秘密保全法案って?」(藤原紀香 オフィシャルブログ)
http://www.norika.ne.jp/cgi-bin/spdiary-j.cgi?id=7&file=201309
■『賛成』13%
・「安全保障のため秘密を守ることは必要」
・「スパイを取り締まれる状況にしてもらいたい」
『特定秘密の漏えい等に対する罰則』に関しては、⑤の特定秘密の範囲以外は問題ないし、特定秘密にされるほどの情報を、国民の知る権利というけれどそこまでの情報を知らなくても問題ない。恣意的になっても困るので、基準を設けて適正に運用されることは望みたい。
逆に気になるのは、マスコミが知る権利や報道の自由と騒いでいることに対して心配になる。(①~④を行い不正取得)
この罰則の要「不正取得した人にも罰則規定が設けられる」
異常なほど論点のすり替えまでして「新聞各社が、騒ぐ理由がわからない」
(普通に取材する分には影響はないはず。)
(騒ぐということは?「はっ!」) |
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