初音ミクが歌う、ということ | ななしさんの日常

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イベントに行くことと音楽が趣味です。


ボーカロイドをいじるようになってからもうすぐ3年経つ。

聴くようになってからはもう5年だ。早い。

昨今はツイッターでボカロの曲を宣伝したり宣伝されたり、見かけた曲を聴いたり聴かなかったりが日常的になっている。

周りの人はどんどん入れ替わっていく。

5年のうちに聴いているだけだった友人はボカロにも関わりつつ立派な動画製作者になった。僕も気づいたら曲を作る側に回っている。

高校生だった僕も来春には大学卒業。



でもその中で、「初音ミクが歌う」ということに関しては変わることない意識があるのかもしれない。



初めてVOCALOIDを聞いたときはもちろん、歌詞も聞き取れないしなんだこのボーカルまがいは。と思ったものだ。

ロボット音声っぽくて、なんかはっきりしなくて。

そういう声が合う曲にしか合わないって思ってた。

まあでも世の中にはすごい人がいて、まるで人間が歌っているように初音ミクを歌わせることができるらしい。

そういう曲は、神調教だとか言われてもてはやされる。

もちろん聴きやすいに越したことはない。

でもそれだけが良い調声なんだろうか。





僕の作った曲を、僕が調声した初音ミクが歌うとき、そこで本当に歌っているのは僕自身だ。





人間でもない、かといってロボットとも言い切れない、中途半端な存在である初音ミクが歌うのは、ココロの中にもやもやと存在している、声にならない声である、僕のことばだ。

だから、それがたとえたどたどしくても、聴きとりづらくても、もしかしたらそこだけはほんとは聞いてほしくないのかもしれない。

そう思ったら、調声が下手くそとかそんなに気にならなくなった。

この考え方のさわりを手に入れたのは開発者である剣持さんの話だったかな。


ともかく。


言いたいことは全部初音ミクが歌ってくれる。

楽な世界になったもんだ。