揺蕩う

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花が咲き、実を結び、葉を落とし枯れ朽ちて土に戻る

自然の廻りに従って人は老に入る

 

待雪草 

ｱﾀﾞﾑとイヴで有名なｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ・・・

イギリスでは余りいい花言葉有りませんが 

雪解けの土からホッコリと芽を出す、白い花の姿に 

春の訪れ、花笑む時を知らせます・・ 

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2月如月も過ぎ3月弥生に・・・ 

わが町では、2月最後の日につもごり市が立ちます 

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340年前、寛文元年1661年が始まりとされるこの大市・・ 

合掌集落で有名な五箇山と

地理的、経済なつながりが深かったわが町とは 

五箇山から絹や和紙を、わが町からは生活物資と交易が盛んでした 

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2月の末雪も緩んだ時期に、年始の挨拶と、交易の清算に訪れた 

五箇山の人々をもてなし、市が立ったとされています 

それから300年余り、形を変えながら今も続いている市なのです・・・ 

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お天気に誘われ、仕事の合間、一人漫ろ歩き・・・ 

昼だから徘徊・・と見間違う人もなかろう・・・と思いながら･・・ 

そんな事を考える自分に、何故かﾌｯと笑いがこみ上げた 

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「つもごり」とは「月ごもり」から変化したそうな～

妹のﾐﾆ着物製作のときにと、「紅絹（もみ）」という紅花で 

幾重にも染められた裏地を買い求めました・・・ 

もう日本産の紅花が少なくなり 

ｱﾝﾃｨｰｸのものは大切に思って下さい・・ちょっとした偶然で貴女の元に・・ 

よい裏地は表地を引き立てます・・夫婦の様に・・・

話の面白さに誘われ引き込まれ、人生を楽しくするのは、

知っていることより、まだ知らない事にこうして会える事なんですよﾈ～

 

おじさんﾊﾞﾝﾄﾞが、ﾀﾞｲｱﾅを歌っていた・・・足が止まった・・・ 

年ですね～・・・こんな唄知ってるんだから・・・

同じ年代のおじさんかな？ 

年を聞いて・・・ｱﾝｸﾞﾘ　　58歳前後だと・・・ 

複雑な気持ち・・・ややこしい唄うたうなよ～一周りも下かよ～・・？

あ～ぁ～・・・思えば長く生きたもんだ 

 

ﾎﾟｰﾙｱﾝｶ・・・作詞　作曲　唄 

君は僕より年上と　まわりの人はゆうけれど 

なんってたってかまわない　僕は君に首ったけ 

死んでも君をはなさない　地獄のはてまでついてゆく 

oh, please my by me, Diana 

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君に抱かれているときが、oh, my darling you're the most 

I love you, but do you love me? oh、Diana　わかるかい？ 

僕は君が好きなんだ　本当にうんと好きなんだ 

oh, please stay with me, Diana 

・ 

oh, my darling, oh, my lover 

誰もいないといってくれ　I love you 

心から oh, oh, oh, oh, oh・・・ 

only you can take my heart only  僕には君だけだ 

When you hold me in your loving arms 

I can feel you　giving all your charms 

    抱いて、抱いて、ただ抱きしめて　力いっぱい抱きしめて  

oh, please stay ｂｙ me, Diana 

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Oh, please　Diana oh, please Diana 

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恋の片道切符のﾆｰﾙｾﾀﾞｶや、悲しき街角のﾃﾞﾙｼｬﾉﾝと並ぶ 

ポップ界の草創期を代表するｼﾝｶﾞｰｿﾝｸﾞﾗｲﾀーであった 

みんな高齢よね～死んじゃったかな？～(/_;)/~~

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ぶら～と散歩

この町の過去は、子供達の未来のためにあると感じ入りました～

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帰りに、別院前の老舗和菓子店で 

お雛様の生菓子を買った・・・ 

ここのあんこは、それはそれは絶品んなんですﾖ～

お嫁さんとお姑さんの、まったりやんわりぐっさりの、やりとりの様に・・・ 

 

あら、このお客さんのお菓子はどれだったかしら？ 

お義母さんさっき袋に入れてましたが・・・どこかに置きました？ 

どこかに置いたこと判ってるなら、聞きませんよ・・・ 

そうですね・・・どこに置いたか判るなら、忘れてないって事ですものね～ 

あら、忘れてる・・って言いたい訳？ 

いえいえ、誰にでもあることですから・・・ﾌﾌﾌ 

あ、そう・・・（-""-；) 

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生菓子と同じ、生々しく華やか・・・

そうこうして生きてな～って感じ・・・よっても好きﾃﾞｽ・・ 

拍手の代わりに追加・・・今が時期の"いちご大福" 

美味しいお菓子の前では、

ﾊﾞｱﾊﾞも、ﾏﾏ達もみ～んな女の子になりますね

 

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 沢山生きてきた・・無駄なことも即効性のないことも道の花・・と受け止め 

長く生きてきた実績が年寄りの価値であり、必要である・・と 

若い者に思わせる・・そんな老人になることが夢だ 

孤独寂寥にのた打ち回って耐えるのが 

人生の総仕上げなのだが・・・

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この年寄りの存在が、必要不可欠だと感じさせる・・ 

そんな老人になることだ 

子守や留守番などの便利屋さんだけではない 

人生の先達として、お知恵拝借とイザという時には役に立ち 

信頼を得られる老人になるべきだ・・ 

誰かの役に立つ、それこそ誇るべき老後の幸福なのだが・・

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二月の中旬、そうあのﾆｭｰｽが入ってから 

私の体は何を思ったか、40度近い発熱に襲われた・・・

ご飯食べられますか?　笑ってますか？の医者に 

妹に引きずられる様に連れて行かれ、ｲﾝﾌﾙでもないし・・・何だろう？ 

知恵熱かな？・・・などと笑いも出来ぬ冗談を言われ 

いえ、恋煩いです・・・と平然と応え・・・

そっか恋わずらいか～、妹が側で、何言ってんだか・・・と怪訝な顔

この恋成就するかどうか、一度血の検査しましょう・・・と

はたまた、笑いも取れない冗談に

してもしなくてもいい検査を強いいられ、成就しないのです・・とも

言い出せず、ﾌﾞｽｯと刺す採血の針が恨めしく、

最後までﾌﾞｽ顔の私で有りました・・・

・ 

一週間検査結果が出るまで様子見ましょう・・ハッ？ 

お薬・・・解熱剤出しておきます・・ハイ

熱が高く辛い時飲んでください・・という事は辛くなければ飲まなくても？

ええ・・・問題なければ飲まなくても・・・

この医者、私の意に介さず、なんぼか他の医者よりよろしい・・

・ 

診察終え車まで、妹の足の速い事速い事・・・

ｷｯーーーｯ・・・ﾊﾞﾀﾝ・・・ﾄﾞﾀﾝ・・・ｼｭﾙｼｭﾙｼｭﾙ・・・発進・・・

ねぇﾁｮｯﾄ～馬鹿なこと言わないでよ・・・とシカトされ・・・・・

・ 

（ｼｶﾄとは、鹿頭と書き、花札の紅葉の札に鹿がいるそうだが、

まったく紅葉を見ていないことから、無視している・・・ｶﾗ来ているそうな～）

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何が恋煩いよ・・ｼﾞﾝﾓさんの恋愛報道が其の年で恋煩いに繋がる訳？

いい年こきあがって・・ああ恥ずかしい・・・ば～か・・・だって

なんだ、今頃判ったか～・・・

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ﾎﾞｹるものはﾎﾞｹる・・・死ぬときは死ぬ・・・と思う私は

なんとか上手く死にたいと思っている 

上手くとはジタバタせずに・・・の意味であるが・・・

現代医学は、総力をあげて年寄り達にも

貴方は近づく病魔ときっと闘える・・と押し返すのに力を貸す・・・

・

今回の発熱は、我慢できないほどの事ではない・・自分の力で治す～

今私の体は熱を出し切りたいと、叫んでいるのだ・・・と

たくさん着込んで、じっ～と我慢の子であった・・・

しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん・・

 

3分間まつのだぞ～

 

・

子供の頃、歯が痛いとき、気休めに正露丸を歯につめ

耳が痛いと氷嚢をあて、怪我をすればツバをつけ、お腹が痛いとさすり

胃が痛いと、とてつもなく苦い熊の胆を飲まされ 

俺が生きている限り、俺の娘が不幸になるはずがないとばかりに

どんな病も、楽天的に信じるものは救われる的、対処療法で

撫でてもらい、ﾂﾊﾞを付けられ、どうしようもない痛みも

楽天性の育った私は、父の確信に励まされ

痛みに正面から立ち向かい、脱出したもんだ・・・

薬もなく、医者も近くにない時代は、痛みに強～い人間を

途轍もなく搬出したように思うが・・・如何かな？

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ﾄﾞﾗｯｸﾞｽﾄｱが蔓延し、医者も全ての診療ごとに細分化され

痛い・・ﾊｲどうぞ！！式のまな板の鯉になりたくなくて

余剰ｴﾈﾙｷﾞｰの始末に困らない様、老骨に鞭打ち働き続けているのである

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ひな祭り

今年は子供達2人と、押し寿司を作りました・・

お雛様にも、はまぐりのお吸い物と、お刺身をを添えて・・・

子供との四方山話・・・

ねえ、信号のところに引っ越してきたおばあちゃん、

とっても美人なの・・・知ってる？

ふ～ん、どんな風に？上品だしいつも綺麗にしてるし・・・

はは～ん、それに比べ・・・と言いたいのか？

違う、違う、違うんだけどね～・・・

ママが言ってた・・あそこのお家、おばあちゃん2人住まいかな?・・って

なんで？・・朝早くゴミを出しに行ったら、もう1人のおばあちゃんが

ゴミ出しに来てたって・・・ふ～う～ﾝ

・

（近所の小間物屋に縫い糸を買いに行った時の話）

最近引っ越してらしたあのお家、お二人でお住まいなの？

いぃ～え、おばあさんお1人ですよ・・・

そうぉ～～・・・・何故ですか？

朝早くあのお家からゴミを出しに、違うおばあさんが出てらした・・・

と聞いたから・・・・

・

あ～あん、同じ方ですよ・・・きっと

この間、ゴミ出しは何時からですか？とお聞きになったので

朝だったら、何時でもいいんじゃないですか・・って言ったら

じゃもっと早く出さなきゃ・・朝早く人と会うの嫌だから・・って仰って

・

ほ～ぉ・・・同一人物とな～

たしなみ美人は、ただのたそがれ美人だった・・・・ってこと？

私の上がった頬の肉が、仲々下がらなかった事、想像頂けますぅ？～

・

・

汲めども尽きぬ泉

病気になれば病気になるのがよろしく 

死ぬときがくれば、死ぬのがよろしく候 ・・

・

良寛さんの言葉を力杖に、何事も自然になるようになって行くに従う

それを老後の生き方として心得ていこう

ただ、たゆたう（揺蕩）と、愉しむがよろしかろう

有難うございました。