Madeira Master Class Tokyo | のみ山~ワインと料理のある生活

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昨日リッツカールトン東京にて開催された、マディラワインのセミナーに参加して来ました。
セミナーの内容は、主にマディラのブレンドについて。要約してご報告します。

ブレンドに関する最も古い記述は1758年。
当時のマディラは3種類(島の北側で取れたブドウを使用した味わいの乏しいもの、南側のしっかりとしたワインで主に輸出向けのもの、北と南をブレンドした船乗りのためのもの)に分類されていた。
18世紀後半から新しいブレンドのコンセプト=白ぶどうと黒ぶどうのブレンドによるヴァリエーションとより複雑性に富んだワインの生産と、そうしたワインの海外からの需要の増加。
ちなみに、現在では栽培技術の進歩より極端に北のブドウが乏しいということではないが、南のブドウと比べると果実味が少なく酸味が高いというのは一般的なこと。

現在のブレンドにおける注意点は、外観が完璧に澄んでいて輝きがあること、アロマが認可されているカテゴリーに分類されること、そしてもちろん味わいの3点。
ブレンドしたワインは、販売前に協会の検査(品質分類とテイスターによるテイスティング)をパスしなければいけない。
味わいのブレンドで重要な要素は3つ。酸味、甘味、アルコール、ブレンド前のワインをしっかり分析することが重要。
例えば、マルヴァジアの10年物をブレンドする場合と5年ものをブレンドする場合の違いは、10年物にはより酸味の強いワインを使用しなければならない。結果、味わいのバランスをとるためにより甘味の強いワインをブレンドする必要がある。
ブレンドによりマディラワインのヴァリエーションが豊富になった結果、飲み方も変わってきた。
食事との組み合わせやカクテルとしても楽しまれるようになる。
オレンジビタースを加えてのソーダ割り、ブアルの10年物とフレッシュの苺の組み合わせがGOODだとか。

参考までに、主要品種以外は15%までブレンド可能。
主な熟成カテゴリーは3年、5年=Reserve、10年=Old Reserve、15年=Extra Reserve、20年、30年、40年以上

以上、ざっとまとめてみました。
余談ですが、通訳の方(ポルトガル語と英語対応できるのって素晴らしいが)マディラのタイプに関して知識が不足していたようで、、、まあ、そんなことはいいとして、店のCDプレーヤーが壊れてしまったので、対応のために続きはまた明日。