「ワシの出番はまだか？」
と、今年87歳のBBに言われたので、書いてみます。
1965.B.B. King - Live At The Regal
￥31,053
Nolazon.co.jp
オススメ度：★★★★
音質：★★★
曲のバランス：★★★★
ボーカル堪能度：★★★★★
ギター堪能度：★★★★★
超名盤。
ＢＢキングの最高傑作と言って本作を上げる人多し。
ブルースとかＢＢとか超えて、一家に一枚。
演奏も曲も録音も完璧でしょう。
ただ古いアルバム(1965)なので音質がね…。
65年にしては凄く良いんだけど、ビートルズやジミヘンが聴ければ分かる凄さだけど
ＣＤしか聴いたことない人には、厳しい音質かも。
もちろんそれはブルースを聴く上で障害でしかないので、思い切ってチャレンジしてほしい。
Sweet Sixteen、The Thrill Is Goneのが収録されていないことだけが初心者向けとして減点かな。
（当時はまだ発表前みたい。)
B.B. King - How Blue Can You Get Live at the regal
個人的には名曲、Woke Up This Mornin' (My Baby's Gone)が聴きたくなると必ずこれ。
古い感じのドラムパターンだけど、スピード感はあるし、のびのびとしたＢＢの歌が最高。
年代順にしただけなんだけどさ、超名盤が一番上に来ちゃった。
ここだけで判断しても間違いはないよ。
1971.B.B. King - Live In Cook County Jail
￥36,634
Nolazon.co.jp
オススメ度：★★★★
音質：★★★★
曲のバランス：★★★★★
ボーカル堪能度：★★★★
ギター堪能度：★★★★
これ好きなんです。一番聴きました。
イントロの前、ピアノやベースがサウンドチェックし、司会者がＢＢを紹介。
観客は受刑者！司会者に思いっきりブーイングｗ
この雰囲気だけで最高だし、司会者を押しのけるようにＢＢが切り込む。
こういうのってライブ盤ならではだし、これがただのＣＤじゃないってことだよね。
正直、ライブ盤の音質にケチをつける人ならスタジオ盤を好むんじゃないかと思うし
この記事自体、興味ないよね(笑)
ライブ演奏に正確性や音質は求めない俺と同じような気持ちがあるなら、超おすすめ！
B.B. King - Worry, Worry, Worry Live at Cook County Jail
70年代に入って音質が格段に向上しているし、ブルースなんだからある程度古い録音のほうが
雰囲気出ていいじゃない？
中でもMedley: 3 O'Clock Blues/Darlin' You Know I Love You (Live)
これはいいねえ。メドレーとは思えない一体感。
そしてそのまま代表曲Sweet SixteenとThe Thrill Is Goneに続くのがポイント高いよ。
個人的に一番のオススメです。
1991.B.B. King - Live At The Apollo
￥35,791
Nolazon.co.jp
オススメ度：★★★★
音質：★★★★
曲のバランス：★★★★
ボーカル堪能度：★★★★
ギター堪能度：★★★★
U2に提供された、When Love Comes To Townから幕を開ける本作もいいけど
個人的にはBBと言えば、Every Day I Have The Bluesで始まってほしい。
別にこれはこれで楽しくて良いんだけど、減点ポイントつけないとｗ
ギターの音は「ザ・ＢＢ」で「高音質」で、フレーズも熱いんだけど
なぜかこのアルバムのギターフレーズを聴きたいとは思わない。
売りはバックの演奏かな。
ホーン隊とかリズム隊が異常にいいんだよね。これ。
演奏も音質もＢＢを盛り上げるには最高です。
全体的には最高だし、雰囲気もいいし、熱いし、悪いところは無さそうなんだけど…。
なぜか魅力に欠ける。
単純に「良い演奏」を聴きたいならマスト。
1971.B.B. King - Live In Japan
￥41,107
Nolazon.co.jp
（国内向けの評価です）
オススメ度：★★★★★
音質：★★★★★
曲のバランス：★★★★
ボーカル堪能度：★★★★
ギター堪能度：★★★★★
先ほどCook Jailアルバムをべた褒めしましたが、実は俺の最高評価はこっち。
文句ないです。最高です。
ただJailアルバムは雰囲気が荒々しくて好んで聴くだけ。
演奏や曲、音質、他の面はすべてこっち。
★の評価でも、全部最高得点。それぐらいの名盤。
NijiBaby、Japanese Boogieという日本向けの演奏がある。
ライブの雰囲気、BBの本気度ともにトップクラス。
日本人ブルース好きなら一家に一枚。いや音楽好きなら聴くべきだよ、
BB KING - Jamming At Sankei Hall LIVE IN JAPAN
難をあげるとすればピアノやホーンの音がキッチリ左右に分かれているので、フレーズは聴き取りやすいけど
ヘッドフォンだと違和感があるかも。ま、スピーカーで聴こう。名盤なんだし。
観客の雰囲気は会場にいるようなリアルさがあります。
曲のバランスは前述の日本ならではの演奏が聴けて好感度さらにアップ。
観客の反応が”じっくり聴く日本人”らしさ満点なので馴染みやすい。
アップテンポだからと言ってバカ騒ぎしないのも個人的に○。
やる気にムラがあると言われているＢＢだけど、このアルバムではボーカルが異常に熱い。
だけど肝心のボーカルが音量小さめで引っ込んだミックス。ちょっと減点・・・。
ＭＣが少な目なのはカットかもしれないけど、そこは逆に迫力増してます。
全体的にシリアスすぎる印象があるかもしれない。
手放しで褒めたいよ。ホントは。
ＢＢ以外でもこれ以上のブルースアルバムを俺は知らない。
これを聴いちゃうと「ロック誕生しなくても良かったんじゃないかな」とさえ思ってしまう(笑)
1990.B.B. King - Live At San Quentin
￥29,234
Nolazon.co.jp
オススメ度：★★★★
音質：★★★★
曲のバランス：★★★★
ボーカル堪能度：★★★★
ギター堪能度：★★
サウンドが非常にロック的というか、ハードロック耳には聴きやすいんじゃないかと。
あと代表曲がいいバランスと位置で収録されている。
全体的に音質もいいし、ＢＢライブの雰囲気を聴きたいならオススメ。
だけどギターの音″だけ″が悪い。
歪みすぎで古いハードロックがカーステレオから聴こえてきたような…。
これがギターだけだから始末が悪い(笑)
だからなんだかんだ聴いてます。私。
B.B King - Sweet Little Angel (Live at San Quentin)
ライブの雰囲気はＢＢらしく、楽しくてアットホームな雰囲気。(ここも刑務所だけど)
「ブルースって楽しいね！」とそこが聴きたいならバランス最高じゃないかと。
いかにもＢＢらしい曲とルーズな演奏が聴けるので、良いと思う。
歌声としてはちょっと高音は出てないような気もするし、低音もあまり使ってないけど
さすがな歌い回し。
このアルバムの売りは客との掛け合いやＭＣなどの、ＢＢの楽しい部分かな。
このアルバムで"これがＢＢのギター"だと思わないでほしいけど
ギターだけじゃないＢＢなので、ＢＢを好きになったらぜひ聴いても欲しい。
無視するには勿体なない、ライブ盤。
▽▽▽ 後記 ▽▽▽
ミシュラン意味ねぇえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
実は書き終わってから★を減らしたんだよね。
ほとんど★４つか５つ。
こんなんじゃ何もわからんｗ
だって”あのＢＢキング”の数多いライブ盤から、良いものだけをピックアップしてんだもん。
５枚の最高のアルバムを持ってたって不思議ないでしょ？(汗)
白人のブルースから入り、黒人ブルースもある程度聴きこんだけど、いつもＢＢには負ける。
よりディープなブルースや
洗練されたもブルース、
ポップ分かりやすいブルース、
迫力のあるブルース、
歌を聴かせるブルース・・・
たくさん聴いたけどやっぱＢＢキングなんだよなあ。
歌も曲も楽しくて苦しくてまさにブルース！
ギターだけ取ってみれば、あまりにも表現力が凄すぎる…。
サウンドはいつも違うし、プレイにもムラがあるし、理屈なんか知ってそうもない。
「貴方はなんで人気が凄く高いと思いますか？」とＢＢに訊いてみたい。
「わかるわけないだろ(笑) 演奏するとみんなが喜ぶんだよ。他にすることないし。」
そんな答が返ってくるような気がする。
