体罰ってのは | ガブラの小脳梗塞体験記

ガブラの小脳梗塞体験記

2009年8月29日に小脳梗塞で倒れました。医療センタ-に2ヵ月、回復期リハビリテーション病院に5ヵ月入院。退院後も後遺症やバランス障害に悩みながら、現在も維持期のリハビリに奮闘中。今それを振り返り色んな体験談や思いを綴っていこうと思います。

最近テレビやニュースで体罰問題がよく取り上げられてますね。


高校生が体罰を苦に自殺なんて悲しいです。両親の心情なんて


計り知れないものでしょう。


実は私も高校時代は柔道の強豪校で汗を流しておりましたが


指導者からの体罰は日常茶飯事でした。当時、体罰という


言葉自体あったのか記憶がないですが、いわゆる


愛の鉄拳ですね。愛のムチというか。


でも、当時は指導者の痛烈な鉄拳よりも稽古での


しごき(伝統的になっている)の方が遥かにキツイものでしたけどね。


当時、指導者は


「厳しくするのは お前たちのためだ 将来社会に出た時


たくましく生き延びてほしいからだ」


などと保護者や我々によく言っておりましたが当時の我々には


全く響きません。ただただ怖いだけ辛いだけ、早く稽古よ終わってくれ


と願うだけの毎日でした。


まあ、数年後当時の仲間で酒を飲み交わしたときに


「あの時は辛かったよな」って笑って言える単なる思い出話になって


いた時に自分たちは随分たくましくなったもんだと感じたものでした。


その時当時の指導者の言葉がやっと理解できたみたいな。


自分は当時指導者から受けた体罰は


「自分が試合で負けたからだ 練習を怠けていたから 殴られたんだ」


という思いがありました。ようは筋が通ったものであったのでしょう。


しかし同じ部員には、なぜ殴られなきゃいけなかったのか


本人には理解できず身体的な痛みより心の痛みを負って


挫折し辞めた者もおりました。要は筋の通らない体罰は単なる


暴力にしかないということ。いじめですね。


指導者は生徒の心情を考えて行動に移してほしいものです。


私は体罰がいいか悪いかはわかりません。


ただ体罰がどうのこうのというより教育機関そのものの根本的な


部分に問題があるように感じます。