Negiccoのメンバーは3名。
そのメンバーである、Megu。通称、ぽんちゃ。
彼女の生誕祭に参加するためのチケットは抽選だったのだが、
めでたく当選。
札幌からいらっしゃったブログ友のmactacaさんとともに参加してきた。
会場である渋谷O-nest。
ここを訪れるのははじめてなのだが、
エレベーターで6階のバーエリアに到着したら驚いた。
部屋の2面がガラス張りのため外光を取り込んでいて明るく、
おしゃれなCafeという風情。
さすがは、Negiccoのおしゃれ番長、ぽんちゃ。
会場選びも自分の感性を生かしたにちがいない。
そんな会場で、入場前に食べる本日限定のウミネコカレー、
抜群に美味しかった。
今日の生誕祭は、
ぽんちゃが自分の大好きな方々を招いてのトークショー。
ウミネコカレーさん、古里さん、信岡麻美ちゃん、
DJみそしるとMCごはんちゃん、
そして、南波志帆ちゃん。
どなたとのトークショーのときだったか、
ぽんちゃがこんなことを言っていた。
「誕生日の当日は、まず、両親に(お礼の)あいさつをしました」
その一言に、ぽんちゃの人柄が集約されている。
この一言に敬服してしまった。
両親に向かって、
誕生日という節目の日にきちんとお礼の言葉を伝える。
簡単そうだけれど、
面と向かっては、なかなかできることではないと思う。
それができるぽんちゃ、あなたはさすがだ。
そしてもちろん、
ご両親のあたたかな愛情によって育まれてきたからこそ、
いまのぽんちゃがあるわけで。
それに引き換え、わが息子ときたら。
中学3年生というむずかしい時期であることを差し引いても、
これまで誕生日に感謝の言葉のカケラすら聞いたことはない、
それどころか、
誕生日プレゼントに何を買ってくれるのか、
そればかりを毎年、聞いてくる。
まあ、ぽんちゃの両親とちがって、
自分とカミさんの、息子への育て方にあやまりがあったということか。
致し方なし。
さて、そんなぽんちゃが好きな方は、
いずれの方々もぽんちゃと同じように雰囲気を持つ方ばかりで、
終始、なごやかで緩くてほのぼのとした時間が経過していった。
そして、その掉尾を飾ったのが、
南波志帆ちゃんの持ち歌であるこの曲のコラボだった。
西寺郷太氏の手になるこの曲、
ただでさえ、男子への殺傷能力は高いのだけれど、
この歌を南波ちゃんとぽんちゃのコラボでやられちゃった日には、
オジさんまでもが思いっきり、
サックリと一刀両断的にやられてしまった。
サビの部分で、片腕を上げて左右に振るコリオがあるのだけれど、
ステージ上から促されて行うそれには、
ステージにいるぽんちゃへのぼくらからの
“誕生日、おめでとう”
という祝福が込められていて、
それはぽんちゃの横にいる南波ちゃんも同様のはずで、
さらには、
“自分はここにいるのだよ”
“フロアのここからぽんちゃを祝福しているのだよ”
という自己アピールも含んでいて、
それに対してぽんちゃからぼくらへのそれには、
“生誕祭に来てくださって、ありがとうございますっ!!”
“みなさんに祝福して頂いて、うれしいですっ!”
という返礼とともに、
“みなさんのこと、ちゃんとステージから見えてますからね”
という挨拶の意味も込められていた。
もう、このやりとりは、
このライブハウスという小宇宙の中における交信で、
歌い尽くされた 「Happy Birthday」 をみなで合唱するよりも、
誕生日を祝福する時空であることを数倍も強調するものだった。
おまけに、ステージ上の南波ちゃんは、
相思相愛を公言し、常々お互いを “嫁” と言ってはばからない、
そのぽんちゃと向かい合って
“YOU & I”
という歌詞の部分でデレデレになってしまうし、
ぽんちゃはそれを受けてそれ以上にデレデレで、
そんな二人を見ていると、
妬けてくるというせせこましい感情などは発芽すらせず、
二人の幸せがつまりはぼくらのシアワセで、
そんな二人の幸せが永遠に続いてほしいとも思えてきて、
はからずもこのイベントは生誕祭にとどまらず、
ファンの立ち会いのもとによる、
二人の結納式を兼ねたものだったのかもしれない、
と、いまさらながらに合点がいくのだった。