「Road of Negiiiiii ~Life is a Discotheque~」 | 計画をねりねり・・・・・・。

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思いつくままにオッサンが、Negicco、WHY@DOLL(ほわどる)を筆頭とする音楽、そして映画や読書のことなどをゴチャゴチャと。

Road of Negiiiiii ~Life is a Discotheque~」

6月9日(月) 19:00~

渋谷 クラブクアトロ
Negicco / 小西康陽 / tofubeats(LIVE SET)



Negiccoの3人に会うのは、

「トリプル!WONDERLAND」 リリースイベントTOKYO FINAL!&反省会at CLUB SEATA

4月26日(土)以来だから、1ヶ月以上のご無沙汰。

この日は、なんといっても元ピチカート・ファイブの小西さんが登場するというので、

一目散にチケットをおさえ、この日が来るのを指折り数えていたのだ。

そして、同伴者はうちのカミサン。

チケット購入の際にさんざん迷ったのだが、今日しかないだろうということで。

自宅ではちょくちょくNegiccoの楽曲を流しているのですでに耳になじんでいるだろうし、

ピチカート・ファイブの楽曲はそれこそ自宅で車でヘビロテしてきたわけだし、

ホールコンサートやライブハウスにも2人で足を運んだことがある。

その御大、小西さんの登場なのだから、あえてここは小西さんをダシにさせていただき、

カミサンにNegiccoのライブを体験してもらう絶好の機会と判断したのだ。


さて、開場と同時に入場するか、

あるいは開演時間前までにとにかく入れればいいやということでいつものように適当に来場するか、

ここも迷ったのだが、

比較的早い整理番号を頂戴したことなのでせっかくだからと開場に間に合わせるために、

18時ジャストにブックオフで待ち合わせ。

2人そろって4階へ上がるとちょうど入場が始まったばかり。

今回の整理番号は75・76番。



     



ドリンク代を払って入場。

そのままドリンクコーナーでアルコールに交換して場内を見渡すと、すでに最前列は3列ほどの人垣。

そこに入るはずはなく、あらためて見回して、カミサンと相談の上、

平土間を囲んだカウンターのPAブースすぐ後ろに陣取ることにする。

ここは、ステージを真正面にするし、フロアよりも一段高くなっているから視界を遮るものはない。


開演までの1時間弱をつらつら過ごしていると、20分ほど前でざっくり200名ほどの入りかと思ったが、

開演直前には空き地が目に付かなくなり400名ほどの入りか。

Negiccoの観客は通常、自分も含めてオッサンがちらほら目に付くのだが、

いつも以上に年齢層が高いように思えたのは、やはり御大小西さんの客層もあるのか。


19時ジャスト、tofubeats登場。

ご本人を初めて拝見するのだが、上背があって、身体のバランスがよく、じつにかっこいい。

それでもって繰り出してくるエレクトロ音には透明感と爽快感があって、

おまけに観客をのせるのがうまいから、

当初は手探り状態なこちらをあっという間に思う壺にはめられてしまった。

さらには、仮谷せいらちゃんの登場がそれに輪をかけて、

彼女のヴォーカルと身体の刻みにこちらの身体が勝手にシンクロしてしまう。

それはやっぱり隣のカミサンも同様なわけで、

“アーバンな” という形容詞は木っ端恥ずかしいものだが、やはりアーバンなのだ。


続いて登場したのは、御大。

うーん、雰囲気はちょっとアーバンとは言い難い雰囲気。

だって、ボタンダウンシャツにエプロンしているのだから。

しかしまあ、それはそれ。

プレイヤーを自在に駆使して次々とレコードを換え続け、

繰り出す音楽の数々はこれぞ小西ワールドというべきもので、

絶妙なつなぎで始まる次の一音にそのつど期待感がつのり、

そののち展開してゆくメインフレーズを聴くたびに、

ああ久々に耳にするあの音楽だ、懐かしい、心地よい、

というものばかりの連続で、御大の職人技をたっぷりと味わったのだ。

その自分的白眉は2度やってきて、1度目は「ウルトラマン」のテーマ曲、

ウルトラマンに変身するためのベーターカプセルを気取ったネギライト、

その数本の輝きをフロアで見かけたときは、“やるな、お主”状態。

そして、2度目はチェッカーズ「涙のリクエスト」、

サビの部分で腕を頭上で振り回すのはオッサンにもそしておそらくはカミサンにも、

涙ものなのだった。

Negiccoぽんちゃではないけれど、

ここにいるオッサンや隣のオバサンのハートをまさにバキュンと打ち抜ぬいた選曲で、

一期一会にしておくにはあまりにも惜しまれ、

今日のこの並びの音源が手に入ることが叶うならば永久保存版なのであった。


そしてお待ちかね、Negiccoの登場。

今日のセットリストはどんなものなのか興味津々だったのだが、

1曲目で 「新しい恋のうた」 を配置するとは実にじつに気が利いてる。

Negiccoの楽曲のなかでも渋谷系な色の強いものだし、

なんといっても小西さんへのリスペクトがいたるところに織り込んである曲。

舞台転換の際にこの曲をプロデュースされたconnieさんのお姿も拝見したので、

ご本人からの希望もあったのか?


さてさて、この1曲目で一斉にフロアを埋め尽くしたのがネギライト、

この光景にはいささか驚いた、とはカミサンののちの弁。

自分も持参はしたかったのだが、

となりでダンナがアイドルへ向けてペンライトを差し出す姿を見せるのはいささか気が引けたので、

ここはあえて忍ばせてはこなかったわけで、

まあ、持ってきてしまっていたらわずかな躊躇ののちに取り出してしまっていたであろうから、

正解だったのだろう。


ステージのパフォーマンスでは、いつも以上に気合がこちらに伝わってくる3人なんだけど、

いったんMCになるとその気合がいつも以上に空回りするところもあって、

そのグダグダ感には、はじめてのカミサンもよい意味で思わず苦笑いするのを横目で何度も確認。


「圧倒的なスタイル」。

カミサンと肩組んでラインダンスする日がくるとは思ってもいなかったけど、

カミサンは左隣の女性とも肩組んで楽しそうに参加していたし、

フロアを一段高い後方から眺めると、フロアのその一体感はまさに圧倒的で壮観だった。


アンコールのラストは、「アイドルばかり聴かないで 」。

当然、満を持しての御大の登場で、

にもかかわらず、一発でイントロが決まらないところがNegiccoらしく、

というか小西さんが音を出しそこなってしまい、

それはNegiccoの3人のキャラに引きずられたようでもあり、

それはそれでほほえましい瞬間だったし、

でも2度目ではすんなり音が立ち上がり、

小西さんつながりでNegiccoの存在を知った自分にとって、

その小西さんご本人をうしろのDJブースにしたがえながら歌い踊る3人の姿、

言い換えるならば乱立するネギライト越しに同じステージに立つ4人の姿を眺めることができたのは、

至福のひとときだった。

カミサンはカミサンで、

“ざんね~~~ん” の合いの手を途中からすっかり身につけたようで、

その腕と手のひらのがおわりのほうではしっかりとステージへ向かって伸ばされていたのが、

視野の隅に入ってきた。


   【セットリスト】

  1.新しい恋のうた

  2.ネガティヴ・ガールズ!

  3.さよならMusic

    MC

  4.ライフ・イズ・キャンディ・トラベル

  5.スウィート・ソウル・ネギィー

  6.圧倒的なスタイル

  7.ときめきのヘッドライナー

    アンコール

  1.相思相愛

  2.トリプル!WONDERLAND

  3.アイドルばかり聴かないで(DJ/小西康陽)


おまけに最後に抽選会までやっていただいて、もちろん当たりはしなかったのだけれども、

瞬く間の3時間、開演までの1時間を入れれば立ちっぱなしの4時間だったのだけれど、

舞台転換のわずかな時間以外はひたすら楽しく、そして身体がゆれていて、

おかげで首と足腰にいささかの疲労が出ているのを実感したのは、いたしかたのないことだった。

カミサンはカミサンで、その表情からは充実感と多幸感があふれているのがうかがい知れ、
Negiccoのライブが持つパワーと魅力をあらためて自分も再認識したのだ。


さらには帰りの山の手線内、こちらから問いかけたわけでもないのにカミサンから、

 「すっごくよかったわ~」

 「なんでもっと売れないんだろう、かわいいし、歌もダンスもうまいのに」

 「もっと売れてほしいな」

という言葉を聴けたことで、さきほど感じた疲労が一瞬だけ吹き飛んだのだった・・・・・・。