予約を入れた日時に、眼科医院を訪れた。
診察を待つあいだに、現在の視力を検査する。
右0.02、左0.04であった。
名前を呼ばれ、診察室に入る。
そこには、私とそう年の変わらない助手先生を従えた、現在の主治医がいた。
「移植希望ね・・・。どれ、見せて。」
主治医による、初めての診察。このあと、この先生からどんな話があるのだろう・・・。
期待と不安のないまぜになった状態で、現在の目の状態を主治医にくまなく診察される。
「右目は強度近視だけれど、角膜は正常だし・・・。今現在は左目角膜の白濁が進行することもなく落ち着いているなら、コンタクトで視力矯正したほうがいいと思うよ」と主治医。
「体質的に酸素透過性の高いものを使っても、ハードコンタクトレンズを入れていられないのです。これ以上右目に負担をかけ続けてもっと年をとったときにどうなるか考えると恐ろしいですし、できれば左目を治療したいのですが・・・」と私。
「移植手術は他人の臓器をもらうわけだから、拒絶反応もありうる。手術することによって、今より悪い状態になることさえあるのだから、それでも手術を受けたいかよく考えなさい!!」と主治医の厳しい意見。
私が、「移植手術をお願いするのなら、このドクターにお願いしよう」と決意したのはこの言葉を聞いたとき、である。
日帰りで角膜移植を行っていたが、安易に手術を決して勧めない。
この時はまだ移植手術についての知識をあまり持っていなかったのだが、移植手術には当然危険が伴う。
眼球が手術中に動かないよう、眼球の裏側に球後麻酔、という麻酔を手術時にかけるのだが、ヘタな医者がこの麻酔をかけて失敗し、失明してしまうこともあるのだ。
その他にも術後に激しい拒絶反応を起こし術前より角膜がひどく白濁したり、手術創に細菌やウイルス感染を起こし、失明したり・・・という危険を大いに伴うのだ。
主治医は初診時にこういう危険があるから、よく考えなさい、と伝えてくれたのである。
移植手術のデメリットを最初に伝えてくれたわけだ。
この1点で、信頼できるドクターだ・・・と判断したのである。
さらに、主治医は続けた。
「あなたのように、メガネやコンタクトで視力矯正が難しい患者さんのために、LASIKという近視矯正手術があるから、右目にその手術をして視力回復を図る、という選択もある。右目を手術してそれでもやっぱり左目を治療したい、と思うのであれば、その時移植についてもう一度考えても良いと思う。LASIKは僕自身も両目ともやっていて、強度近視を治療しているから」
「先生自身が受けているのですか・・・」と私。
「LASIKに向かない患者さんもいるから、一度検査してみて・・・可能なら考えてもよいと思うよ」と主治医。
こうして、ひとまず強度近視が進行し、0、02しか裸眼視力がなくなった右目にLASIKが可能かどうか、の検査をすることになった。
結果は手術可能、であった。
移植手術はLASIK後に気持ちが変わらないのであれば、必要な検査を行おう、ということに話がまとまり、初診から1ヶ月経たないうちに、右目にLASIKを受けることになったのである。
診察を待つあいだに、現在の視力を検査する。
右0.02、左0.04であった。
名前を呼ばれ、診察室に入る。
そこには、私とそう年の変わらない助手先生を従えた、現在の主治医がいた。
「移植希望ね・・・。どれ、見せて。」
主治医による、初めての診察。このあと、この先生からどんな話があるのだろう・・・。
期待と不安のないまぜになった状態で、現在の目の状態を主治医にくまなく診察される。
「右目は強度近視だけれど、角膜は正常だし・・・。今現在は左目角膜の白濁が進行することもなく落ち着いているなら、コンタクトで視力矯正したほうがいいと思うよ」と主治医。
「体質的に酸素透過性の高いものを使っても、ハードコンタクトレンズを入れていられないのです。これ以上右目に負担をかけ続けてもっと年をとったときにどうなるか考えると恐ろしいですし、できれば左目を治療したいのですが・・・」と私。
「移植手術は他人の臓器をもらうわけだから、拒絶反応もありうる。手術することによって、今より悪い状態になることさえあるのだから、それでも手術を受けたいかよく考えなさい!!」と主治医の厳しい意見。
私が、「移植手術をお願いするのなら、このドクターにお願いしよう」と決意したのはこの言葉を聞いたとき、である。
日帰りで角膜移植を行っていたが、安易に手術を決して勧めない。
この時はまだ移植手術についての知識をあまり持っていなかったのだが、移植手術には当然危険が伴う。
眼球が手術中に動かないよう、眼球の裏側に球後麻酔、という麻酔を手術時にかけるのだが、ヘタな医者がこの麻酔をかけて失敗し、失明してしまうこともあるのだ。
その他にも術後に激しい拒絶反応を起こし術前より角膜がひどく白濁したり、手術創に細菌やウイルス感染を起こし、失明したり・・・という危険を大いに伴うのだ。
主治医は初診時にこういう危険があるから、よく考えなさい、と伝えてくれたのである。
移植手術のデメリットを最初に伝えてくれたわけだ。
この1点で、信頼できるドクターだ・・・と判断したのである。
さらに、主治医は続けた。
「あなたのように、メガネやコンタクトで視力矯正が難しい患者さんのために、LASIKという近視矯正手術があるから、右目にその手術をして視力回復を図る、という選択もある。右目を手術してそれでもやっぱり左目を治療したい、と思うのであれば、その時移植についてもう一度考えても良いと思う。LASIKは僕自身も両目ともやっていて、強度近視を治療しているから」
「先生自身が受けているのですか・・・」と私。
「LASIKに向かない患者さんもいるから、一度検査してみて・・・可能なら考えてもよいと思うよ」と主治医。
こうして、ひとまず強度近視が進行し、0、02しか裸眼視力がなくなった右目にLASIKが可能かどうか、の検査をすることになった。
結果は手術可能、であった。
移植手術はLASIK後に気持ちが変わらないのであれば、必要な検査を行おう、ということに話がまとまり、初診から1ヶ月経たないうちに、右目にLASIKを受けることになったのである。