3年生の男の子のママさんのお悩みです。

学校で楽しかったことはすぐ話してくれるのに、不都合なことや辛いことは心にためて、後で爆発することがあります。
辛い気持ちはその都度話してスッキリしてほしいのですが……

子どもの表情を見ると嫌なことがあったのは明らかなのに、話してくれないとなると、いろいろ聞きたくなりますね……。

でもこういうときは、無理に聞いたら逆効果。

「聞きたい！」という気持ちはちょっと我慢しましょう。

その代わり、こんな風に伝えておくといいですよ。

「何か嫌なことがあったみたいだけど、大丈夫？

いつでも話聞くよ。

おかーさんはいつもあんたの味方だからね」

話す準備ができたら、きっと話してくれると思います。

で、ここで子どもが話す気になるかどうかは、日頃の会話の仕方で変わってきます

日頃から子どもの話をじっくりと聞いて受け止めていたら（特にネガティブな内容のとき）、すでに子どもには「親に話して大丈夫」という安心感・信頼感が育ちます。

だから何か嫌なことがあったとき、相談したいときは、比較的オープンに親に話しくれるでしょう。

でも日頃から「どうせ子どもの言うことだから」という聞き方をしていたら、子どもは話さなくなります。

「どうせ話しても無駄」と感じてしまっているのですね。

子どもが「親に話そう」と思えるよう、日頃から子どもの気持ちを受け止める聴き方を心がけてくださいね。

◆しあわせ親子になるコミュニケーション術

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森かほり　プロフィール

いじめの加害者を作らない子育て講師。

認定子育てハッピーアドバイザー（『子育てハッピーアドバイス』の著者、明橋医師が理事長を務めるＮＰＯ法人子どもの権利支援センターぱれっとの認定資格）。

しあわせ親子を増やしたらいじめがなくなるとの思いから、講座や講演で、子育てスキル（自己肯定感を育む会話術）を伝えている。孤独な中学時代、大津市のいじめ事件、米国の子育て本の翻訳・出版、自分の子育て経験がきっかけとなり、2013年「いじめの加害者を作らない子育て塾　ノブリの森」を立ち上げた。塾生（受講者）数は３年半でのべ900人以上。中高校生の子と夫の４人家族。もと英語講師で翻訳者。カメラとピアノが好き。下2冊はわたしの分身（翻訳書）。最新情報はこちら。