美味しい店は美味しい店を知る。これはグルメの必定です。
『くろ崎』の大将に出会ったのは、一年以上前のこと。
乃木坂の名店「やきとり心香」のカウンターで大将にご紹介いただいたのがきっかけだ。
当時はまだ店は開業前。
黒崎氏の第一印象は所作からくる品の良さ。普通のお客様でないことは明らかだ。
下北沢での修行のこと、青山にすし屋を出店予定とのことなどなど盛り上がったのを記憶してます。
来訪を誓った固い握手を野放しにした薄情なミトミえもんをお許しください。
一年ぶりの再会を少々緊張した心持ちで戸を開ける。
笑顔で迎えてくれる表情は握手を交わしたときと変わらない。
そして、カウンターの先においても感じる品の良さもあのときと同じ印象だ。
ネタを包丁を入れる姿、握りの所作が本当に美しい。
30代半ばという年齢で何故この所作にたどり着いたのか不思議でなりません。
料理は人柄も表すもの。つまみも握りも非常に上品な仕上がりです。
すでに平均点はかなり高いが、さらに若さという「伸びしろ」を想像すると恐ろしい。
これからの「可能性」にも大いに期待したい。
やはり、美味しい店は美味しい店を知る。
心香の村川さんにも大いに感謝したい。黒崎さん、最高の夜をありがとうございました。
「白魚の桜蒸し」
「メジマグロ」鹿児島産。上に腹、下に背。炙り具合が絶妙
「ホタルイカ」富山、ワタが美味。定置網でとったものをすぐ蒸すそう。
「帆立と蟹の真薯」つなぎを使用しない。
「蛸」佐島産
「鮑」青森産。肝にはご飯を。
「かわはぎ」握り。肝は間に。
「太刀魚」
「小肌」握り
「稚鮎」琵琶湖。裏ごしたものをつまみに。
「鮪」宮城産。酸味が強い。
「中トロ」
「のどぐろのとろろ蒸し」
「トリガイ」
「スミイカの昆布締め」鹿児島県出水市産
「紫雲丹」
「車海老」
「鯵」天草産
「金目鯛」
「穴子」甘め
「車海老の頭」
「干瓢」佐賀産の海苔
「玉子」
「赤貝」愛媛県今治産