$・・・この先生キノコるには。-奇妙なはい、先程見終わったばかりの
【土曜プレミアム・世にも奇妙な物語 2012年 春の特別編】 について、
印象が薄れないうちに感想など書きなぐりたいと思います。

例年、番組改編期の春と秋、あるいは年末か年始に登場する
スペシャル枠風物詩となった感がある本番組。
私も楽しみにしてますが・・・・

ウジテレビ を見なければならない事にめっちゃ腹が立つのだけれど
(寒流が嫌ならテレビ見るなって言った奴らだし)
幸い作中には特に寒流ゴリ押しサブリミナルも無かったようでホッとしてます。
ちらと映った背景の世界地図も 「日本海」 だったし、
パーティーにプルコギピザとかキムチとか無かったし。

さて、今回は冒頭の物語からラストがすぐ予想がついて、
しかもオチなしという 酷い脚本 に落胆が大きかった・・・・。

あーもう停止して録画削除しようかと思い始めたところで
後半2作 「試着室」 と 「ワタ毛男」 はぐっと引き込まれた。
それについて少し触れたい。

今回は5編が放送され、大まかな内容を以下抜粋。

YAHOO!テレビ より抜粋
◆『7歳になったら』  小学1年生の下平一海(鈴木福)は、あと4日で7歳の誕生日を迎える。小学校の体育の時間では、つい最近まで跳び箱が跳べなかった同級生が急にうまくなっており驚く一海。同級生は「もう7歳だから。君もすぐに跳べるようになるって…」と意味深な言葉を残す…。
◆『スウィート・メモリー』  ファッションデザイナーの赤井佳恵(仲間由紀恵)は、気を失ったまま2日ぶりに病院のベッドで目を覚ました。警察の事情聴取により、自分は2日前に部屋で倒れていたことを思い出す。佳恵のとなりでは、田野中久(永井大)の遺体が発見されていた。佳恵は彼にストーカーされていたというのだが…。
◆『家族(仮)』  小野寺裕史(高橋克典)は部下と別れ、家路に着くと部屋から見知らぬ女(白石美帆)と少女(西川茉佑)に「パパ、おかえり」と出迎えられる。小野寺は、独り身のはずの自分に妻と娘がいたということが全く身に覚えがなく…。
◆『ワタ毛男』  橋本俊樹(濱田岳)は、ちまたにあふれる都市伝説を決定し、運営している文部省の極秘機関である「都市伝説協会」の怪人課に勤めているが、“口裂け女”の大ヒット以来ここのところはなかなかヒットが出ない状況に陥っていた。そんな中、ネット掲示板に“ワタ毛男”についての目撃情報を見つけ…。
◆『試着室』をお送りします。


ーーー
■ とりあえず オチ ばらしとこうか、前半
最初に各話の詳細を簡単にばらしとこう。
上の内容だけではどういう意味か分かんないだろうし。

$・・・この先生キノコるには。-世にも◆『7歳になったら』
つまりは国家が優秀な人材だけを得るために、「子供」のスペアを義務付け
7歳になったらどちらかを選ばなければならない、っというお話。
何かひねったオチがあるかと思ったら、あれ? これで終わり??
・・・・・・ っという・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ
◆『スウィート・メモリー』
もう最初からラストがバレバレで、じゃあそこまでに至る盛り上げ方が・・・
・・無いじゃん Σ(゚Д゚;
ストーカーされたと思い込んでいた当人が実はストーカー本人だったという、
なんだか使い古されたネタに室内劇のような盛り上がりに欠ける台詞まわし。
仲間由紀恵を生かしきれてねー構成がもったいなさすぎる。
◆『家族(仮)』
送りつけ詐欺ならぬ 送りつけ逆誘拐 という点は面白い。
妻と娘を引き取ってもらいたくば5千万円出せという・・・。
ただねえ・・、ギャグに走りすぎててもったいない脚本だと思った、なんとかもっとこう・・・。
最初に分かれた部下が真犯人だったとか、
イギリスの スクウォッター問題★註1 に絡めた社会風刺とか、
もっと 奇妙 な展開が思いつかなかったのかな、この脚本家は。

(後日追記)[ ああ、そうそう・・ラストは結局、独身生活を選んで小切手を切るというオチ。
その妻と娘の正体や犯人が誰かは明かされないまま終わってる所が尻切れ・・・。
考えてみればレンタル家族に着想を得たのでしょうなあ。 ]

唯一? よかったのは、病院のシーンでBGMに 「ヘルレイザー」 が使われててグっときた。
また第一作からピンヘッド様を見てみようかなぁ・・(番組関係ないし Σ⊂(゚Д゚ ) )

★註1スクウォッター(squatter) 問題
イギリスでは自分の家や空き家に勝手に住み着いた者達に対し退去命令や逮捕する法律が無い。
元は冬に外で凍死しないようにという配慮だったが、時代を経て曲解され不法占拠の根拠となってしまっている問題。
中には組織的に引越し前の新居を占拠し、立ち退きのために代償をせびる悪質なケースも多い。


ーーー

■ 後半の2作品について
ってな前半はぜんぜん奇妙テイストも無くショートドラマとしても残念だった。
ところが後半2作品はやっと持ち直してくれた感がある。

$・・・この先生キノコるには。-世にも2◆『試着室』
かつての演劇部の同窓会へ行くためにめかしこんで出かけた 柏木美沙(忽那汐里) 。
コンビニで強盗騒ぎに巻き込まれてカラーボールをぶつけられて
せっかくのドレスにでっかい染みが・・・。
そこで通りがかったブティックへ入り、新たなドレスを探すのだった。
いざ試着室から出ようとすると、そこは行くはずのパーティー会場。

なんと どこでもドア ならぬ、それを着た未来を見せてくれる 未来試着室 だったのです。
店員は言う・・・
「服を選ぶというのは未来を選ぶ事なのです、どの未来を選択するかはあなた次第」

そうして毎回起こるであろうトラブルを回避するために、
また、憧れの先輩に振り向いてもらうために、何着も着替えては未来を探る。
けれど望む未来は 「自分らしい」 あの染みの着いたドレスなのだと気付く。

意気揚々と出かけるが、しかし、しかし、店の前でペンキ塗りたてのベンチに座ってしまい
さらに増えた 「染み」 のせいで 「試着」 とは異なる未来進行の中に進む結果に。
こんなはずではと困惑しつつも、彼女はペンキまみれで大道具を作っていた演劇部時代を思い返し
あれこそが 「自分らしさ」 だと自問して吹っ切れた・・・。
染みの付いた肩の布を引きちぎり、勇気を振り絞って、パーティー会場の皆の前で告白を果たす。

さて、ブティックの前では店員が、ベンチを塗りなおそうとする職人を微笑みながら制止する。
彼女が座ってしまったお尻の跡はペンキが剥がれた 白いハートマーク になっていた。
もちろん、ドレスのお尻の方には 赤いペンキのハートマーク が・・・。
ーーー

■ 配役がよかったね
ってな感じで一見、未来予測モノとしてはありふれた設定ながらも
なかなかハートフルなオチをつけている所がよかった。
これが小説版ならば・・・、彼女の学生時代についてもっと背景設定がでてくるのだろうが、
あまりそういった部分に時間を使わず、 現在進行形の彼女の心理 に焦点を合わせたのが幸いだったのだろう。

忽那汐里 が抜擢されたのもよかった。
なんと言うか・・彼女ってメイクや衣装でものすごい印象が変わるねビックリマーク
まあ、それを言ったら女性はすべからくそうだが・・。
試着によって 「変わる未来」 に象徴されるようにコロコロと彼女の印象も変わる。
少しエラの張ってる骨格は見ようによって良くも悪くも映るのが面白かった。
「えー これは○スじゃん」
「えー これは可愛いじゃん」

っと観てる側も一緒になって試着の威力にワクドキできたのがいい効果だったのだ。
単に可愛いだけの俳優だったらこうはいかなかっただろう。
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さあて、残るは 『ワタ毛男』 だが・・
なんだか長くなっちゃったし眠くなったので次回にまわす事とします。
   END
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