先日お邪魔した土佐料理のお店。
カウンターに座り、目に飛び込んできたのは
波や雲が大胆に描かれた壁。
伺えば「土佐漆喰」というのだそう。
台風などの自然災害の多い土佐の地で、雨風に強い漆喰として
進化したのだとか。
石灰と稲の藁を混ぜて練り込みんだ独特の漆喰。
これらの模様は盛り上がらせて作ると聞いてびっくり。
彫刻のように削られたものだと思った。
土佐の荒波と雷雲と、竜が描かれている。
高度な職人技に脱帽。
地域の自然風土が育む伝統技術に思いを馳せながら
手の込んだ土佐料理をいただいた。
そしてまた知らないものに出合った。
緑色の「土佐ぬた」
モッツァレラチーズとトマトに抜群に合う。
大蒜の葉を使っていて酸味は柔らかで旨味がぐっと前面に出ている。
高知では誰もが知るもので、高知のバーニャカウダソースとも言うそう。
ぬたはぬたでも、地域によってこんなに別物だとは。
言葉にならない美味しさだった。
学びながら感じる豊かな時間に心から感謝。
他のお料理も絶品だったので、また次の機会にここで。
ちなみに食材の殆どが高知のもの。