アイビーの独り言

加藤りつこのブログ


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前列左からサンフレッチェOB久保竜彦さん、パラリンピック卓球別所キミエさん、広島法務局長賞(最優秀賞) 芳賀友香さん(福山市 盈進中)、広島県人権擁護連合会会長賞 高垣茉那さん(廿日市市 七尾中)、塹江敦哉投手(カープ)

 

 

 

 

第36回 全国中学生人権作文コンテスト(主催・法務省)

 

「共に生きる」 ということ

                        広島県最優秀賞   盈進中学校3年 芳賀友香

                        (広島法務局長賞)

 

 

1.「共に生きる」 って何だろう?

 同級生に、幼い頃に病気にかかり、右半身が不自由な仲間がいる。 彼女は私の親友だ。

 彼女は、去年も一昨年も、入場行進や棒うばい、徒競走など、運動会のすべての種目に参加していた。 もちろん、球技大会も休まない。 彼女はそれほどの努力家なのだ。

 「嫌だな」。 4月、学校全体が運動会の練習で忙しくなってきたころ、彼女がつぶやいた。

「病気になる前は足が速かったんだよ。 徒競走は嫌だな。どうせ私がビリで、チームの足手まといになる。 みんなに迷惑をかけたくない」。 彼女はさびしそうだった。 私は彼女の本心を知ろうとしていなかったのだ。

 彼女には、どうしてもできないことがある。 それをカバーするために、私にできることは何だろう。 私のカバーが、彼女にとってはありがた迷惑になることがあるのではないかとおもうときもある。 私はこれまで、彼女と一緒に、「共に生きる」 とは何かを考えてきた。

 

こころ寄せ合えば                 (ヒドリガモ)                  写真  内藤達郎

 

 

 

2.伝える。 自分の思い

 彼女は、誰かに手伝ってもらった時は必ず、明るい笑顔でこう言う。 「ありがとう」。 しかし、彼女が自分から 「手伝って」 と言うことは、 ほぼない。 だから、どうしたらよいのか分からないときもあり、そうなると、私はついつい見ているだけになってしまっていた。

 「メールで聞いてみよう」。 そう思ったが、やっぱりやめた。 「こんなことはちゃんと直接、自分の口で伝え、彼女の表情を見て、わかり合えなきゃ!」。 学校で、思い切って彼女に聞いてみた。 「『手伝って』 って声をかけるの、難しい時もあるかな。 『手伝うよ』 って、声をかけられたら嬉しい?」

 彼女は、とびっきりの笑顔でこう答えた。 「すごく嬉しいよ」。 初めて彼女の心の中を聞くことができたと思えた瞬間だった。 そして彼女がこう続けた。 「ありがとう。 スッキリしたよ。 これからもよろしく!」。 「共に生きる」 社会は、相手にちゃんと声をかけることからはじまるのだと教えられた気がした。 だから、他の同級生みんなと、自分たちの口で、「手伝うよ」 って、声をかけようと決めた。

 それからは、彼女も 「手伝って」 と言ってくれるようになった。 私は、とても嬉しかった。 そして何より、彼女との会話がふえた。 そうして、彼女が私の親友になっていった。

 

「手伝うよ」 「手伝って」               (スズメ)                  写真  内藤達郎

 

 

 

3. 知る。 考える。 行動する。

 私たちが簡単にできることでも、彼女にとってはとても難しいことがたくさんある。 私たちの 「当たり前」 が、彼女にとっては当たり前じゃない。 私たちは、それを頭に入れて考え、行動しなければならないと思う。

 それは授業中にもある。 彼女は、定規を押さえることが難しい。 片手で定規を押さえたら、線をまっすぐ引くことができない。 線を引こうと思っても定規を押さえられない。

 彼女は最近 「掃除の時間に机を後ろに運ぶことが難しい」 と言っていた。 彼女は、両手で机を運ぶことができない。 だから机を運ぶときは、左手で引きずって運ぶ。 それでも、少しみんなより遅い。 だから、「手伝うよ」 って言ってみた。 彼女はこう言った。 「できるだけみんなと一緒に同じことをしたい」。 これも彼女の本心なんだと思った。

 

こころの声を聴こうね        (アイビー)      写真  内藤達郎

 

 

 

4. 彼女と手話歌

 彼女は私と同じクラブに属している。 私たちのクラブには手話を学ぶ文化がある。 その中で、歌詞に手話を乗せて歌う手話歌がある。 彼女は、リズムに合わせて手話をするのが難しい。 手話歌はみんなでそろえて披露することが多いが、みんながそろえばそろうほど、彼女の左手だけの手話が目立ってしまう。

 また、私たちは両手で手話表現ができても、彼女は片手でしか表現できない。 だから、手話の意味が変わって、見てくださる人びとに間違った伝達をするのではないかと気にして悩んでいる。 だけど彼女は、「手話歌をやりたくないと感じたことは一度もない。 手話の勉強は楽しい!」 と言う。

 ある日、学校外で手話歌を披露したとき、彼女の手話を見て、涙を流しながら手話をまねている人がいた。 その人はあとで、顧問の先生にこう言ったそうだ。 「彼女が笑顔で、一生懸命に片手で手話をしていた姿に感動しました。他のみんなとそろっていないことも美しかった」。 「みんなちがってみんないい」 ということばがあるが、彼女といっしょにいると、そのことばの意味がよくわかる。

 

みんなちがってみんないい              (アイビー)                 写真  内藤達郎

 

 

 

5. 彼女から、学ぶ。

 「手伝うよ」 という声かけ。 少し勇気がいること。 でも大切なこと。 相手に自分の思いを伝えることは、相手のためにも、自分自身のためにも必要なことだということを私は彼女から学んだ。 私も彼女のように、自信をもって生きていこうと思っている。

 彼女がいるだけで、人として大切にしなければならないことが見えてくる。 彼女は私たちの誇りだ。 彼女の存在すべてが、私たちに 「共に生きる」 その意味を教えてくれている。

 

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【第4回 こころからの手紙コンテスト】 (主催・広島国際大学   毎日新聞社)

最優秀賞  金城五月花さん(沖縄県立向陽高2年)

優秀賞    重政 優さん  (私立盈進高1年)

優秀賞    矢野茜里さん (山口県立徳山商工高3年)

 

家族への思いを高校生がつづる 「第4回こころからの手紙コンテスト」の授賞式が11月27日、広島市中区幟町の国際大学広島キャンパスで行われました。

 

★ 最優秀賞の金城さんは、生後2ヵ月の時に亡くした母に手紙を書いた。愛されていたのか不安だったが、母の日記を偶然見つけ、自分の誕生をとても喜んでいたと知ったという。

手紙で 「強く生きていきたい」 と母に決意を伝えた。 

受賞については 「母もきっと喜んでいる」 と笑顔を見せた。

 

★ 優秀賞の重政さんは、フィリピンが母国の母への手紙。ハーフのためいじめられ、母を憎く思ったこともあったが、先生に 「ハーフではなく、ダブルだよ」 と言われて考えが変わったという。 「一生懸命勉強し、母のような大人になりたい」 と語った。

 

★ 優秀賞の矢野さんは、闘病中の父に宛てた。 高校受験の時に感情的に接してしまい後悔したエピソードなどを振り返り、感謝の思いをつづった。

受賞を喜び、「手紙を書き、家族との絆を再認識できた」 と話した。 

※毎日新聞 2016年11月28日(月)掲載

 

 

想いをつづる、色をつづる、感動をつづる        (皇帝ダリア)            写真  内藤達郎          

 

 

 

 

この授賞式で作品審査をされた方々からのメッセージがありましたが、私の心に残った言葉をご紹介します。

毎日新聞大阪本社の編集局学芸部長の斉藤貞三郎さんのお話しから。

 

文章を書いたり、審査する時に大切にしていることがあります。

「かんからこもでけあ」 が、織り込まれてあるか。

 

かん・・・感動

から・・・カラー、色彩表現

こ・・・・・こんにち(今に通じる情報、興味を引く情報)

も・・・・・物語(ストーリー性)

で・・・・・データ(例えば、長寿国と書くより、平均寿命を入れるとか)

け・・・・・決意

あ・・・・・明るさ

 

これから文章を綴る時のためにも、お話しする時にも、大変参考になるコメントでした。

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世界でたった一人のお母さんだから          (スズメ)                写真  内藤達郎 

 

 

 

ナナイ へ

 20年以上前、家族と離れ、海を渡り、日本に来て、日本人のパパと出会ったんだね。

結婚して、姉ちゃん、私、弟を産んでくれてありがとう! そして、ここまで育ててくれてありがとう!

 

 今日からママのことを 「ナナイ」 って呼ばせてね。

 ナナイは 「お母さん」。 ナナイの国、フィリピンの公用語のタガログ語で。

 

 ナナイは、日本で、言葉にも習慣にも苦労したよね。 なのに、そんなことも知らずに、いままで、言うこと聞かなかったり、ひどいこと言ったりして、悲しませてしまってごめんなさい。 普段は照れくさくてなかなか言えないけど、この手紙に、いまの私のナナイへの気持ちを素直に書いてみます。

 

 

心とこころの狭間で              (河岸のススキ)                  写真  内藤達郎

 

 

 

 

ナナイもたぶん気がついていただろうけど、私、「フィリピン人のママなんて嫌いだな~」 と思ってた。 パーティ大好きで、すぐにどこでもお構いなしに騒ぐし、踊るのも歌うのも大好きだし、街で祖国の友達と会えば、大声で話すし・・・

 正直、一緒に出掛けたくなかった時があった。 日本ではほとんどだれも聞いたことのないタガログ語で、街なかで騒いでいるとジロジロ見られちゃうでしょ。 私まで見られてる気がして、特に小学生のときは、ほんとに嫌だった。

 

 一番嫌だったのは参観日。 ナナイが学校に来たら、「ガイコクジンが来た!」 って、みんなに言われるじゃん。 だから、参観日の案内のプリントは絶対渡さなかったし、「参観日はいつ?」 ってナナイに聞かれても絶対答えなかったよね。 ナナイが 「参観日、行かんでええの?」 って言ったとき、「うん、来んで」 って私が言ってたよね。

  大げんかしたときには 「日本人のママがよかった!」 って言って、ナナイを悲しませたね。 心からごめんなさい。

 

 

孤独の向こうに              (コサギ黄昏て)                    写真  内藤達郎

 

 

 

 

 いま、すっごく後悔してる。 あのときのナナイの悲しそうな顔が浮かんできて、後悔のなみだが流れてきます。 でも、いまはたくさん流そうと思う。 ナナイを遠ざけていた私の中の嫌な心もいっしょに流そうと思う。

 

 これまで、学校でもどこでも、「ハーフ」 と呼ばれ続けてきた。 顔立ちがはっきりしているし、東南アジアの血が入っていて、肌も少し日焼けしているように見えるから。

 「肌が黒いね」 「ガイコクジンじゃ!」 「なんか汚い」。 こんなことを言われたことがあって悲しかった。 思い出すといまでも涙がこぼれる。

  だから、「ハーフって嫌だな。 両親が日本人で、”ふつう” の日本人で生まれたらよかったのに」 と何度も思っていた。

 

 

大人のたったひと言に救われて咲く         (ジュウガツザクラ)          写真  内藤達郎

 

 

 

 でも、入学した高校の先生が、 ある日、 私のことを、今までとは違うステキなことばで表現してくださった。 それから、私の考えがガラリと変わったんだ!

 私は 「ダブル」 なんだって!

 

 半分しかないという意味の 「ハーフ」 じゃなくて、 ふたつもある 「ダブル」! 前向きだし、どこかかっこいいし、 とっても素敵だと思う。 こんなにステキなことに、どうしていままで気づけなかったんだろう。

 

 日本で生まれて育った私。 だから、 タガログ語は少ししか話せません。 これから勉強したいので教えてね。

 でもナナイは、タガログ語はもちろん、スペイン語、英語、日本語を話すね。 考えたら、すごい能力だよね。 尊敬します。

 ナナイがいるから、家では多言語が飛び交っているね。 私は、中学1年の時に、韓国文化が大好きになって、インターネットで韓国語を勉強しました。 いまだに韓国に行ったことはないけど、いまは、日常会話なら、ある程度は使いこなせます。

 

 

違いがあるからすばらしい           (ナンテンの葉)              写真  内藤達郎

 

 

 

 あるとき、その高校の先生が、私が韓国人のお祖父さんと韓国語で楽しく会話しているのを見て、笑顔でこう言ってくれたんだよ。 

 「とても生き生きしてるね。 家で ”多言語のシャワー” を浴びているから、自然に外国語が体に染み込んでくるんだろうね。 君には、言語の壁がないね。 ダブルは違うね」。

 これが、私が 「ダブル」 って呼ばれた最初のシーンです。

 

 私は、ナナイの作るフィリピン料理がちょっと苦手。 ごめん。 味が口に合わないんだもん!! でもね! ナナイがお誕生日などのお祝いに作ってくれるミートソーススパゲティは世界で一番おいしいと思う!!

 

 いま、ちょっと前の私とは少し違う気がする。 ナナイは、日本で苦労して、私たち子どもを育ててくれた。 ありがたいし、 幸せだし、 そして、 そんなナナイを誇りに思います。

 

 そうそう、最近、ナナイの友だちから聞いたんだけど、 ナナイが、 私や弟のことについて、 「勉強もクラブ活動もよくやってるよ!」 って話してくれたんだよね。 それを聞いたとき、涙が出そうになったよ。 私たちのことをほめてくれてありがとう。

 

自信を持って生きる        (バラ)        写真  内藤達郎 

 

 

 

 

 ナナイは私に 「勉強しろ」 って言わないね。 でも、しっかり勉強するからね! 見ていてね! タガログ語も英語も韓国語も手話もいっぱい勉強して、私は、世界の悲しい思いをしている子どもたちを救いたいんだ。 国や民族の違いで、「にらみ合い、傷つけ合う。 そんな戦争や紛争の中で悲しむ子どもたちを救いたいと思っている。

 

 ナナイの子。 ダブルの私。 いまはとっても気に入っています。 ナナイ、大好きだよ。 だから、ナナイも私をもっと愛してね。

 「ナナイ」 の母国語のタガログ語。 母という意味の 「ナナイ」。 美しいことばだね。

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本日11月1日(火) 広島テレビ【テレビ派】のニュースコーナー (午後6時15分~)で放送されることになりました。

 

10月8日~10日【広島と福島を結ぶ会】 のメンバー6名と子ども1名で、交流支援させていただいている、福島県を訪ねました。

いわき海星高校→伊達郡川俣町→山木屋→相馬郡飯舘村→いわき市好間仮設住宅と二泊三日の心の旅を追ってくださいました。

 

ご都合よろしければご覧いただければ幸いです。

現在の福島の方々のお気持ちなどお伝えできるかと思います。

よろしくお願いいたします。

 

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                                            内藤達郎・撮影

 

 

 

NHKスペシャル 「自動運転革命」https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160917

9月17日(土) NHK総合テレビ 午後9時~9時49分放送

 

亡くなった息子・貴光が所属していたサークル ISA(国際学生協会)の1年先輩だった山口健一郎さん(やまけん)が、早稲田大学法学部を卒業してNHKに入社しました。

 

あの慟哭の日々を辛うじて生きていた私を、彼はずっと寄り添い支えてくれました。

その想いは、21年8ヶ月経った今も全く褪せることなく変わりません。

 

私は、彼の生きる姿を応援することで、貴光の「今」をイメージして、悲しみと闘って参りました。

命の恩人。

心の友。

そんな彼も43歳になり、ディレクターからプロデューサーに昇格しました。

ディレクター時代も、NHKの看板番組を数多く制作してきましたが、プロデューサーとなって初のNHKスペシャルです。

 

今夜9月17日(土)放送のNHKスペシャル【自動運転革命】を、一緒にご覧いただければ、私も大変幸せです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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