一番大切なことってなんだと思いますか。
今日は丸一日、教員の夏季研修として検察庁で講義を受けてきました。
妖怪耳滑り女は、例によってその３分の２ほどは耳滑っていたのですが。(´∇｀)
だって、
なんか難しい法律の手続きについてやら、
少年が犯罪を犯した場合どのように処遇されるかやら
なんかあんまりアレだったんだもん…
(´∇｀)
すんません。(´Д⊂ヽ
でもね～。
そんな中で、家裁調査官をされている方のお話は、
なんとこの耳滑り女のハートさえも鷲掴みにしてくださったのでした。
あのね、私いろんなセミナーやらなにやら行ってて思うのは
笑顔って大事だなーってこと。
それから、
お話のされ方に、人となりってすごく出るなぁということ。
今日は検察官の方、弁護士の方、そしてこの家裁調査官の方のお話を聞かせていただいたのですが
みなさんとても熱心に講義してくださったのだけど、
この調査官の方(以下、田中さん)が、一番自然体で、笑顔が溢れていたのね。
そして、お話にこちらがするっと引き込まれるの。
それ、他の方となにが違うのかなぁって考えてたんですけどね。
世界に対する捉え方が、きっと根本からちがうんだろうなぁと思いました。
というのは。
田中さんのお話のされ方、少年に対する眼差しの温かさがあんまり素敵だったので
私は講義後の休憩時間に、田中さんにダッシュで駆け寄って質問させていただいたんです。( ・∀・)v
で、その質問は、田中さんが講義をはじめてすぐに「聞いてみたい！」と思ったことだったんですがね。
それが、始めに書いたやつ。
「人が幸福に生きるために、一番大切なことってなんだと思いますか。」
田中さんは長年家庭裁判所で働かれていて
虐待や非行、家庭内暴力、離婚などなど
様々な問題を抱えて来られた方と接してきたとのこと。
そのご経験から、田中さんが感じてこられたことはどんなことなのだろうと思って
この質問をさせていただいたんですね。
私はセミナーやコンサルなどに行ったとき、講師の方に
「一番～と思われるのはなんですか。」
とか、
「大切なことをひとつ上げるとしたら」
とかいう質問をよくします。
で、そういった核心に迫るような、それでいて抽象的な答えを問うような質問って、
だいたいの方が
「え、そうですねぇ…」
とか、
「一番？何かな…」
とか、ちょっとご自分と向き合ってから、言葉を選んでお答えくださることがほとんどなのですが。
田中さんはね、間髪入れず、私の目を真っ直ぐに見て、こうおっしゃったの。
「それは信頼です。大丈夫だと思えること。安心感ですね。」
そして、こう続けられました。
「というのは、
やはり一番人が生きていく上で大切なのは、
『Everything is OK.』
を小さいときに経験できるかということだと思うんです。
そして、小さいときに経験できなかったとしても、
先生にでも、先輩にでも、誰か一人にでも信頼してもらえた経験があれば。
やっぱり、誰かに信頼してもらえた経験があってこそ、
自分も相手を信頼することができるんだと思っています。」
今日この場で、私はこの話を聞けるとは思っていなかったんです。
私が自分の発信のテーマとしているのはね。
大丈夫なんだ、ということ。
批判でなく、不安でなく、排除でなく、
うっかりな私も、自閉っ子なハルも、
そしてあなたも、
大丈夫なんだということ。
世界は、私やあなたが思っているより、ずっとずっと優しいのだということ。
信頼して、自分を開けば
世界は優しく応えてくれるのだということ。
それを、自分のフィルターを通して、発信していきたいと思っているのです。
たくさんの、事情あるご家庭を見て来られた
それぞれのご家庭や子どもたちに、愛を持って向き合ってきた田中さんが
幸福の条件に同じことをあげられたので、私はすごく驚いて、なんだかちょっと泣きそうになりました。
信じること。
信じて委ねることって、愛だよなぁって、再確認。
そして、この方が他の講師の方々と違ったのは
この、世界に対する信頼感。
信頼して、相手に委ねている。
心開いて、そこに在るという、そのたたずまい。
そこなんじゃないかな、と思ったのでした。
Everything is OK!
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