引退仲人にかかってきた電話
↑最近手に入れた、猫雑貨相談所を閉めて一年が過ぎました。事業を辞める手続きもあれこれと面倒でしたが、気合いでえいやーっと片付けましたっけ。この一年、なんとストレスの無い、平穏な日々であったことか。お見合いの集中する土日は、以前は大変忙しかったのですが、無職になってからは、自由に予定を入れられます。微力ながら、誰かの幸せのお手伝いができて、多少は少子化対策への貢献ができたと、仕事をしていたことに後悔はありません。色々な考えの人とかかわることで、自分の世界も広がったと思っています。先日放送された、ザ ノンフィクションの婚活特集は、ネット上で大変な話題になっていますね。婚活業界から足を洗った自分も、いまだにこの話題には興味がありますので、もちろん見ました。業界のカリスマ、植草先生のご苦労もお察ししますし、婚活中の会員さんたちのストレスも大変なものだと思います。ああ、やはり大変な世界だ、引退して良かった、などと思っておりますと一本の電話がかかってきました。何年か前に、私が相談所の名刺をお渡しした方でした。申し訳ありませんが、一年前に相談所は辞めてしまったんです、とお話ししたのですがどうもその方ご本人は既婚者で、周りにいる未婚の方に、婚活の応援をしてあげたいのだが、手がかりがないのだ、というのです。婚活を始めようにも腰が重く、何から手をつけていいかわからない人が多いので、協力していただけませんか、とのこと。自分はもう仲人ではないので、直接のご紹介などはできませんが、相談所の利用の仕方や、結婚への意識の持ち方などお伝えできることがあるかもしれないと、とりあえず、その方とお会いすることにしました。電話をくれた方も、まだお考え半ばのようで、私に何をして欲しいのか、私が理解するのに、とても時間がかかりました。お金はかかりますか?と尋ねられましたが、もともと仲人の時も、初回の面談は無料でしたから、お金は結構ですと申し上げました。名刺を配りっぱなしで、相談所を辞めたことを知らずに、まだ名刺を持っている方もいるわけで、こんなことも起こります。どこかの相談所データベースに、まだ載っているようで、集客業者さんからの営業電話も、たまにかかってきます。面倒だなあ、電話番号かえちゃおうか、などとも思いましたがそれはそれで、大変面倒です。相談所もアプリも使うきっかけがないまま、年齢だけ重ねて、結婚に焦っている人たちに何かできることがあればいいな、と思っています。怖くないから、やってみて、と伝えるきっかけになるかな。おせっかいな性分は、死ぬまで治らんなぁ、こりゃ。