昨夜は、原宿にある中華の老舗
南国酒家
さんでの面白いイベントに参加してきました
イタリアンのタツヤカワゴエの川越達也シェフ
と
中華の南国酒家の久保寺貞男シェフ
のコラボによる
ウエディングスペシャリテコース
をいただけるという何とも面白い企画です
広東料理の素材と調理法をベースに、新しいエッセンスを加えたいと思索していた久保寺料理長と、兼ねてから中国料理の技法を学び、独自のチャイニーズ・イタリアンを生み出したいと考えていた川越シェフが意気投合して実現したのだとか
南国酒家といえば、老舗~というイメージがあったので、こんなイベントをするとは意外でした
お店は数ある南国酒家の店舗のうちの迎賓館
なんとも素敵なエントランス
黄金色のプレートにこれから始まる素敵な夜への期待感が高まります
地下へと続く階段を下りて、お店へと入ります。
まずは、小部屋で、ウェルカムドリンクと前菜で歓談タイム
いただいたシャンパンはこちら
フィンガーフードもなんとも面白いお料理たち
南国酒家さんといえば、
お野菜にこだわっている
というイメージがありますが、そのとおり
今回は、こだわりのお野菜たちをご披露くださいました
色とりどりのお野菜たちは見た目にもとっても綺麗
ハート型や星型のきゅうり
ハート型や星型のレモン
面白かったのがこんなお野菜たち
まだ市場には出回っていない試作段階のお野菜で、ここにしかないのだそうです
楽しい歓談もそこそこに、いよいメインスペースへご案内いただきコース料理をいただきます
テーブルは勿論円卓です。
テーブルの中央にあるお花の背が高いのが印象的。上品な色合いがお料理を邪魔しません
席は一人一人きちんとネームプレートが用意され、本当に結婚式にお呼ばれしたみたい
冷たいピータンフォンデュ やわらか鶏ごぼうのコロッケ トリュフの香り
中華料理の代表的な前菜ピータンを裏ごしするという驚きの発想から生まれたソース
マヨネーズ風味のソースを温かなコロッケにつけるとソースがとろんと柔らかくなり、なんともまろやかな口当たりに感動
実は私、中華のピータンって苦手なのですが、これはとっても食べやすくて、イタリアンとの融合により、苦手食材も食べやすくなることにも感激
ごぼうのコロッケは香り豊か
本当にごぼうが入っています(当たり前!?)
こだわり玉子のあたたかいババロア 鮑とすっぽんの温かいジュレ添え
タツヤ・カワゴエのスペシャリテ「温かいババロア」
イタリアンで使われるスープの代わりに中華の上湯がかけられています。
6時間煮込んだ金華ハムやすっぽんを使ったスープです。
中には、海老、ふかひれ、鮑などこれでもかと言うほどに贅沢に食材が使われています
ごろごろ入った食材ににんまりぃ~
私はもうちょっとやわやわな方が好きだったな~
ちょっとスが入っていたのが残念。。。
色とりどりな新顔野菜の天日塩傷め 胡麻風味の牛のカルパッチョ
イタリアンの代表格のカルパッチョですが、
「炒め」られたたくさんの野菜に火の通ったお肉と一風変わっています
お野菜は、沖縄産の生きくらげ、加賀野菜の五郎島金時(サツマイモ)、三浦で採れたバターナッツ(かぼちゃ)、神奈川県産のレディ大根、石垣島のオオタニワタリ(沖縄の山菜)、北海道の黄蕪などなど・・・
どれもこだわりのあるお野菜で嬉しいです
「エビチリ」のミートソース パスタ仕立ての麺 紅白なエッセンス
魚、サメのコラーゲン入りの麺は、南国酒家本店で作る自家製中華麺をタリアテッレ状に薄く延ばしたもの
エビチリソースの海老はごろごろと大きくて中華っぽい感じが良く出ていました甘辛いソースは、干し海老が入っており、その香りが味にコクと深みを与えています
蒸した魚と碧のおこわ 極上スープ仕立て
こっくりまるっとしたかわいい入れ物の中身は・・・
緑色のご飯は、ほうれん草を混ぜ込んだおこわを蒸したもの
その上に白身魚が乗っています
ダックの脚からとった鶏がらスープをたっぷりとかけていただきます
このスープがとっても美味しかった~
風味豊かで味わい深いスープは、さっぱりとした癖のないほうれん草のおこわと良く合います
酢豚 ウェディング南国酒家スタイル
中華で定番の酢豚ですが、いつものものとは見た目的にも構成的にも全く異なる一品です。
まるでイタリアンのお皿のように華やかなプレートに目を奪われます
酢豚を一度崩して具材はそのままに再構築したお料理です
通常酢豚で使うお肉は一口大の肩ロースですが、やや薄切りのロース肉が使われています。
添えられたお野菜も、従来中国料理では使われない生野菜でのご提供
角切りのパイナップルも甘みを添えてくれる嬉しいアイテム
実は、酢豚にパイナップルを入れるというのは、南国酒家が発祥だそうです
ソースはレモンを絞ってあり、いつもの酢豚よりもさっぱりとした味わい
そこに散りばめられた胡桃の香りとコクが加わり、芸術としか言えない素晴らしい味が完成
ジュエリーボックス
デザートは、
・杏仁豆腐
・胡麻団子
・マンゴープリン
・カステラの揚げ物
の4種類をジュエリーボックスに見立てたキュートな器に盛られて登場
杏仁豆腐
とろ~んとした杏仁豆腐はミルキーな味わいでとっても好み
食べるというより飲むという感覚でいただける杏仁豆腐
マンゴープリン
さっぱりとした酸味のあるプリンにマンゴーの角切りが隠れています。
爽やかな味わいがホッと美味しい
後ろにあるのは、蒸しカステラを揚げたもの
外はかりっとなかはふんわり優しい卵の味わいが嬉しいデザートです。
フロインドリーブのクッキーでとても好きなクッキーで似たものがあるので、それを思い出しました
カステラということは、オランダですよね!?
中華×イタリアンにオランダまで!!
もうお料理に国境はないということをひしひしと感じますね~
胡麻団子
上に乗っているのは幸せの4つ葉のクローバー
食べたら幸せになれるかも!?
Weddeingにうってつけの素敵なサプライズプレゼント
コロッとした餡子がかくれていて面白かわいい
甘さ控えめの餡でおなかいっぱいながらパクっといただけます
美味しいお料理にアルコールも入り、かなり満腹満足なところ、さらに嬉しいイベントで、今回のお料理を作ってくださったシェフ二人のお話を伺うお時間をいただけました
37歳の川越達也シェフと60歳の久保寺貞男シェフ
親子ほども歳の離れたお二人のコラボレーションだったのですが、
お互いにメニューを見て、違和感がなく、するすると素直にお互いを受け入れることが出来たとか
根底にあるのが、
料理は人を楽しませるもの
という考えであり、
お二人とも
「日本人に合う」角の取れたお料理をコンセプトにしているところが共感できたからでしょう
今回、お料理の登場の順番が、ご飯⇒お肉という順番でした。
中華のスタイルだとご飯で〆るところ、イタリアンのメインで〆るというスタイルにするかどうか、迷った末の選択だったそうですが、ご飯でサッパリ口直ししたところにメインのお肉をいただけて私としては良かったです。
ちなみに今回のお料理のネーミングは全て川越シェフがされたそうです。
こういうネーミングってセンスが問われますよね~
さすが料理人は芸術家だと思います。
川越シェフは、これまでの中華を一体どこまで崩してしまっていいのか?だいぶ悩んだそうです。
実際私もイタリアン風の中華って????っとかなり恐る恐る席に着いたのですが、いただいてみると使われているのは中華の具材、スープのとり方も全て中華
でも、そのベースとなる中華のアイテムを上手にイタリアンを取り入れて仕上げられていて、面白く美味しくて楽しかったです
最後にお料理を提供してくださった二人のシェフと記念撮影
川越シェフイケメンですよね
お二人ともとっても気さくでお話も楽しく、すっかりファンになってしまいました