あなたの採集記

あなたの採集記

とある虫屋の生態の記録。
クワガタ、オサムシ、その他ミーハー昆虫の採集記がメインです。
飼育(昆虫、爬虫類)や釣りのこともいずれは書くかも。

2022.12.15
石垣島某所にて材採集中にヨツモンオオアオコメツキの幼虫を発見し、飼育するために持ち帰った
この記事に追加していく形で更新していこうと思う


2022.12.25

石垣島から帰宅後もしばらくバタバタしており、なかなか飼育環境を整える時間が無かった

とりあえず採集してからの10日間の間は小さなタッパーにクワガタ用のマットを適当に詰めて、ワインセラーにて20度前後の環境に置いておいた

タッパーには同じく石垣島で採集してきたヨツバコガネの幼虫を2匹入れておいたが、跡形もなく消えていた



この時点での体長は50mmちょっと、体幅は7mmほど

少し大きい百均のプラ容器を用意したので、ここにクワガタ用のマットを固く詰めたもので飼育しようと思う

温度は同じく20℃前後で管理する



ネットで本種の飼育について調べても情報は少なく、唯一見つけた文献によると全長30〜35mmほどの幼虫を採集してから羽化まで4年もかかったそうだ

こいつが成虫になるのはいつになるだろうか…


また、餌の頻度もよくわからない

とりあえずこの10日でヨツバコガネの幼虫を2匹食べたのだが、肉食系で成虫になるまで数年もかかる虫がこのペースで餌を取り続けるとも思えないし、野外で常に餌にありつけているとも思えないが、どうだろう?

温度を上げて餌をあげ続ければ早く羽化するだろうか?

逆に餌の与えすぎで死んでしまうこともあり得そうなので悩む…


とりあえず餌としてはヨツバコガネの幼虫がまだいるのでそれをしばらく与えるのと、増えすぎて少し困っていたクワガタ類の幼虫を適当に与えていこうと思う


2022.12.26


餌食うところ見れないかなと思って目の前にヨツバコガネの幼虫を置いたらすぐに食いついた

もしかして結構食うのかコイツ?

餌足りるかな?絶食には強いようだが…



2023.05.01

だいぶ間が空いてしまったが、しっかり飼育続けてます

22℃前後の環境で飼育し、体長は5758mm位まで成長した

前回更新時より5mmほど成長しており、写真を見比べると全体的に膨れている感じが分かる



3月頃まではストックしていたヨツバコガネの幼虫を週に1匹くらいのペースで計10匹ほど与えた

その後エサとして使える幼虫は居なくなり、1ヶ月以上餌をやらず放置状態となった(前回増えすぎたクワガタの幼虫も餌にすると書いたが、諸事情により全滅した)


最近ハチジョウコクワの蛹化が始まったので試しに小さいの蛹を与えてみたが、あまり反応は良くなかった

多少は食べたようだが、サイズが大きすぎたのだろうか


飼育記録によると蛹化前の体長は60mm前後であったそうだが、野外での発生時期が6〜7月頃と考えるとこいつも今年には羽化するだろうか?


とりあえず餌がもう少なくなってきたので、カミキリやクワガタなどの幼虫を調達してこないといけな

い…


2023.05.11

サキシマヒラタ♀の前蛹を入れてみて3日ほど経ったが、食べにくる気配がない、獲物としては大きすぎたか?

しばらく餌は食べないのだろうのか?それとも時期的に蛹化を迎えるのだろうか?


2023.05.25

サキシマヒラタは食べられることもなくそのまま蛹になった


ヨツモンオオアオコメツキの方は相変わらず容器の底の方でじっとしている

表面に出てきた形跡もない


やはり蛹化に向かっているのか?

見た感じ蛹室っぽい形でははないのだが


2023.06.03

全然動かないので思い切って掘り出してみた


なんと脱皮をしていた!

蛹化ではなく脱皮だったとは…この時期の脱皮ということは、羽化は今年ではなく来年か


しかし脱皮したとはいえ、全然大きくなっていない

頭の脱皮殻と見比べるとよく分かる


普段クワガタ飼育をしている身からすると拍子抜けだ

体長は脱皮前とほぼ変わらず58〜59mmほど

一方で体幅は8〜9mmほどと、多少は太くなった様子



サキシマヒラタの蛹を前に一目散に潜っていってしまった

身体は充分固まってそうだが、まだ餌は食わないのだろうか


2024.01.14

半年以上更新していなかったが、まだまだ元気に幼虫をやってます

この半年でクワガタの2齢幼虫を10〜15匹程度+カミキリ幼虫1匹を与えたと思う

多少横幅は膨れた感じがするが、体長は大して伸びていない

デュビアとか入れたら食べるかな?


2024.03.23

この期間はデュビアの幼虫、河川敷で採ってきたウスバカミキリの幼虫、ゴミダマの幼虫などを与えていた

最近アカアシクワガタが蛹になったので入れてみたが食べていないようだ、また昨年と同様に脱皮の前兆だろうか?



今年も脱皮して終わるのか、蛹になるのかどちらだろうか?

心なしか縮んで横に太くなった印象もあるため、後者だと思いたい

今回はゲンゴロウが好きだがガサガサをやる根性のない自分が最近やっているゲンゴロウ釣り<仮称>についてまとめようと思う


特別すごい発想でもないし、ゲンゴロウ・釣り、などで検索すると同じようなものがヒットするので今更なところはあるが、、、

これが他の採集方法と比べて効率的なのか?確実なのか?について分からないため、そのあたりを調べてみたい


ゲンゴロウ採集と言えばウェダーを履いて、頑丈な玉網で沼や水路をガサガサして採るのが一般的だろう

また、ノムラホイホイというトラップで採集できることも知られている


が、どちらも荷物は嵩張るし準備も時間がかかるしで、ゲンゴロウだけを採りたいならまだしも、離島などで色々やるついでにゲンゴロウも採りたいとなるとなかなかに面倒くさい


一方ゲンゴロウ釣りは、餌となる生魚などをそのまま池に放り込み、近くに寄ってきたゲンゴロウを直接網で掬うだけ



水草の合間を縫って、どこからともなくゲンゴロウが現れる


ウキをつけてやってみたり



これは釣り用の水に浮くタイプのルアーに餌を引っ掛けている、竿はなくてもよい



この採集方法はとにかくお手軽、ウェダーも頑丈な網も2lペットボトルの準備もいらない


しかし、いまのところは時間効率が悪いのがネック

1時間くらい眺めていて1〜2匹寄ってくるという感じである

早いと仕掛けて10分くらいで寄ってくるのだが…

寄ってきた瞬間@石垣島にて


ただ、これは時期が悪い可能性がある

今のところ、3月頃のまだ水温が低い沖縄で、3回くらいしか試していない結果であるため、活性が高そうな時期に試せばもっとすぐに反応して寄ってくるかもしれない(実際、飼育時に餌を察知して寄ってくるスピードと比べ、ゆっくりとした動きであった)


あと、今は夜しか試していないが、昼にやっても採集できるのかも気になる


もっとノウハウが溜まってくれば、それこそ釣りのように一定のタイミングで見切りをつけてランガンできる採集方法になるかもしれない


なんにせよ自分自身がポイントもあまり知らないのと、行ってる数がそもそも少ないので、これを見て興味を持った方がいれば、試して結果を共有していただきたい

虫採り全然してないです、最近は釣りばかり

虫採りはやればやるほど標本が増えてしまうけど、魚は食べればいいから…


そんな中久々に多摩川河川敷に行ってきた

ヨツモンオオアオコメツキの幼虫の餌がなくなってきたので、カミキリやらクワガタの幼虫を調達したい



午後までだらだらしていて、急に思い立って来たため着いた頃には日没まであと1時間といったところ


冬の河川敷と言えばオサ掘り…最後に行ったのはもう5年以上前だろうか

寒い中鍬を片手に河川敷を駆け回って…なんだかとても懐かしい気分になった



すぐに切り株からカミキリとクワガタの幼虫を数匹ゲット

無駄な破壊はよくないので、30分もしないうちに切り上げた




1匹だけでかいカミキリの幼虫が出てきた



餌としては大きすぎるし、どうしようかなぁと思ったが…






思い切って食べてみることにしたww


巷では美味いと言われるカミキリムシの幼虫だが、実は食べる機会は今まで無かったのだ

運良く今日は妻も不在のため、やるなら今しかない

帰宅してすぐに自分専用のアウトドアクッカーでささっと油で炒めて出来上がり

熱を入れたら縮むかと思ったが、逆にピンと伸びて結構な大きさに仕上がった


さて、どんな味がするのか

昆虫食にそこまで慣れていないため、緊張する…



イケる!!


お尻付近の食感はサクサクしていて良い、頭付近の皮の厚い部分はトウモロコシの皮と似たような食感だ

味は特別強くはなく、豆類のような旨味が少しだけ感じられる

特別美味しいというわけでもないが、普通に食べられる食材といった感じか

これはたぶんウスバカミキリの幼虫だと思うが、種類によって味は違うのだろうか?


他の種類もチャレンジしてみたくなってしまった

思わぬ収穫のあった一日だった