司会をしていて一番嬉しいのは、自分が考えたお題に対して、
面白い回答を出してくれる人がいたときです。
前回 、お題を作るにあたって、自分でも解いてみて模範解答を作ると良いと
述べましたが、それはお題の難易度をはかると同時に、
良い回答者を見抜く材料にもなるからです。
自分の考えた答えより面白い答えを2回出した人は、良い回答者候補です。
もしそういった人がいたら、次に難易度が高めのお題を出してみましょう。
それでも面白い回答が出てきた場合、その人は間違いなく良い回答者です。
もちろん、マナーにも問題ないことが前提条件ですが。
あとはその人と仲良くなって、司会のときに回答席に座ってもらうましょう。
良い回答者は、上質な回答をタイミング良く効果的に出してくれるので、
司会のスキルまでもが上質であるかのように見せてくれます。
また、安定した回答者が一人いるだけでかなりの安心感が得られるので、
司会をしていてラクに感じるでしょう。
逆に、悪い回答者とはどういう人でしょう。
何を「善」として何を「悪」とするかは個人差があると思いますが、
私の場合、以下のパターンになります。
当てられてから答えを入力する
→テンポが悪い
普通すぎることしか言わない
→面白みがない
直接的表現のシモネタばかり言う
→下品
既に出ている回答と同じパターンの回答ばかりする
→同じことをしても意味がない。違う角度で攻めろ!
お題に沿っていない回答ばかりする
→根本的にルール違反
良い回答が浮かばないから「お題変えて」と言ってくる
→自分勝手
お題を復唱しているのに「お題何ですか?」と聞いてくる
→ちゃんと見ろ!
回答をしない(眠っている)のに席を譲らない
→譲り合いの気持ちを大切に
回答席が空いているのに、客席で挙手をしている
→出てこいや!
私語、雑談等、進行に関係のない話ばかりしている
→邪魔
自分が目立つことしか考えていない
→協調性がない
答えたばかりなのに、またすぐに挙手して連続で回答したがる
→落ち着きがない
自分の回答に「w」をつける
→自分のボケに笑うヤツを見て笑えるか?
答えに「マツコ・デラックス」を使う
→マツコが面白いだけで、その回答が面白いわけではない
ウケなかったときに「ダメか…」「厳しいなあ…」などと言う
→あてずっぽで答えてるだけ。自分がズレていることに気づけ
よく「名将の影に名参謀あり」と言いますが、大喜利でも同じで、
「名司会者の影に名回答者あり」と言えると思います。
良い回答者を見つけることが、名司会と呼ばれる近道になるでしょう。