【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の九> | ウル虎のぉと

ウル虎のぉと

そのときそのとき興味のあることを

さて、司会をやっていて困るのが、お題のやめどきです。

場の雰囲気や回答者の手の挙がり具合にもよりますが、

1問につき10分、長くても15分を目安に設定しておくと良いでしょう。


当然ながら、長くなればなるほどダレてきます。

実際にやってみると、10分は短く感じるかもしれませんが、

そう感じるぐらいのほうが良いイメージで終われます。


特に、良い回答が全然出ない、回答者の手がなかなか挙がらない、

これ以上良い答えはないと思われるものが出たときは、

早めに切り上げたほうが良いでしょう。


よく20~30分間も同じ問題を出し続けている司会を見かけますが、

15分も過ぎれば回答がカスカスになってきたり、かぶり気味になって、

正直出尽くした感が漂ってきます。

それでも続けるというのは、鈍感な証拠です。


1つのお題で面白い回答が出せるのは、せいぜい1人3~4個です。

だからそれ以上引っ張っても、何も生まれない可能性が高いのです。

スパッと止めることも重要です。


ちなみに、1時間以上同じお題を出している司会を見たことがありますが、

「まだやっとんのかい!」としか言いようがなかったです。


寄席の司会者を見ていると、お題を〆る直前に「ラスト!」と宣言

しておきながら、ダラダラと延長してしまう光景をよく見かけます。


〆にふさわしくない回答だった。

まだ手を挙げている人がいたから。

というのが大きな理由だと思いますが、

1つめは仕方ないとして、2つめはただのお人よしです。


誰が手を挙げていようが、一度ラスト宣言した以上は、そこで終わらせる

義務が生じます。そして回答者も、挙手を遠慮しなければなりません。

終わってもフリー回答タイムを設ければ良いのですから。

いちいち指名していると、キリがなくなるのでやめましょう。



~つづく~