2012年4月1日(日)
どこでもそうかもしれないが、この病院の土日は暇ひま!!
リハビリも診察も検査も回診も無い。
その分、面会時間が長いのだけど、
同室のお見舞いに来ている人が
私より年上の方ばかりで、気が滅入る。。。
カーテンを半分閉め、リハビリの自主練に励む!
・・・といっても、膝を立て横に倒す練習ぐらいしか
出来ないのだけど・・・。
リハビリが始まってからは、なぜか闘志に燃えていた。
他にやる事が無かったからかな?
でも、いろいろ考えてしまうと、
なぜ私がこんな目に?なんて、超弱気になったりもする。
その弱気の気持ちをもっと考え始めると、
負のスパイラルに落ちてしまう・・という事だけは、
なんとなく分かっていたから、
あまり考えないようにしていた。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
21日から、一日にクッキー1枚程度ならという条件で、
おやつが解禁されていた。
(私のストレスを解消する為のOKだった)
それが、ここ数日前からは、もう少し増やしてもいいと
いう事になっていた。
やったー!食べたいものたくさんあるよ~。
一番初めにお願いしたのは、
春キャベツをちぎって叙々苑のドレッシングであえたもの。
生の野菜が強烈に食べたかった!
だって、病院食には生の野菜がないんだもん。
それから、ネーブルやポンカンなどの柑橘類。
食事を刻み食にしてから、フルーツは缶詰めだった。
・・・もう、見るのもヤダ。
甘すぎるし、全然おいしく感じない…。
ああ、この生のフルーツのおいしい事!
やったー!超嬉しい!!!
それからそれから、
日本そばと、お寿司も食べたい~!!
・・・なんて、食べ物の夢は広がるばかり。
本当は、そんなものを持ち込んでは
いけなかったのかもしれないが、
(病院に生ものの持ち込みは禁止です!)
我が夫に懇願して、持ってきてもらった。
(一度にじゃないですよ。)
夕食時に、たとえばコンビニのとろろそばを
持ってきてもらい、夫が病院食を食べ、
私がそばを食べる、といった感じ。
なんて患者だ・・・まったく!!
OK出たけど、先生たちはこんなものまでOKと
言ったはずではないのだが・・・。
でも、これで、私の食ストレスは、だいぶ解消された。
とろろそばのおいしかった事!
ねぎとろの手巻きずし(コンビニの)を
醤油に付けて食べる事の喜びったら!!
本当に、日本人で良かった~としみじみしたわ。
友人のWさんに何を食べたいか聞かれた時は、
パンとかナポリタンとかって答えた。
そして、作ってもらったパンやナポリタンは、
多分一生忘れられないだろう。
本当に本当にうまかった~。
食べれる事は、幸せだな~。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
脳幹出血の症状は人それぞれで、
私はその時、こんなに酷い状況で・・と思っていたが、
言葉や飲み込む事(嚥下)は、ほとんど大丈夫だった事は、
ラッキーだった。
でも、違和感はあった。
言葉もすぐ出て来なかったり、
早くしゃべりたい気持ちに、言葉がついていけなかったり。
飲み込みはほぼ大丈夫だったが、
味覚は薄く感じていて、
おいしさは半分ぐらいしか感じていない。
味覚のセンサーに薄い膜がかぶさっているような感じ。
でも、食べる事が好きだったから、
食べる事で回復が早まる感じがしていた。
また、味覚に関しては、不思議な事があった。
それは、嗜好が変わってきていると言う事。
もともと、甘いものが好きで、
特に生クリームなどの洋菓子は大好きだったのに、
そこまで魅力は感じなくなっていた。
そして、嫌いだったトマトやあまり好きではない柑橘類が
無性に食べたくなっていた。
不思議・・・
ちなみに今(2013年1月)は、
あんが入った和菓子にすごく惹かれる。
脳の中の出血で、
嗜好が変わるスイッチが入ったということなのかな?