No.606 JAL安全啓発センターの見学会 | NPO法人NMA

No.606 JAL安全啓発センターの見学会

森村@NMAです。


先日東京羽田にあるJAL安全啓発センターの見学会を実施いたしました。
前回書かせていただきましたブログ の続きで、安全啓発センターの
見学会についてご報告いたします。


東京モノレールの「整備場」駅より徒歩5分程にある第2綜合ビル内に安全啓発センターがあります。
ビルのロビーで待っていたのですが、予約時間の10分前に担当の方に呼ばれ
安全啓発センターに入場しました。


センターに入ってすぐの場所は「航空機事故資料室」となっており、
日本航空が起こした事故や世界の主な航空機事故の資料が展示されています。
こちらで大きな鞄等の荷物を預かっていただけました。



資料室の奥は「123便事故残存部品展示室」で
墜落現場や飛行経路下から回収された部品、犠牲者が残した遺書やメモ、
当時のメディアの記事、写真などが展示されています。

展示室ではセンターの方から解説を受け、その展示の資料VTRを
そのつど見ながら展示室内を順番に巡っていきます。
一通りセンター内の見学を終えた後は、自由に見学出来る時間が設けられていました。


もちろん展示物に触れることは禁止されていますが、手を伸ばせば触れることが出来そうなくらい
身近な距離から飛行機の部品などを見学することが出来ました。



事故原因は・・123便の使用飛行機が以前にしりもち事故をおこして後部を損傷しており
その損傷の修理の際、後部圧力隔壁の修理が不適切に行われた事が起因しています。
そして、隔壁の損傷が点検整備で発見されなかった事も関与している・・と推定されています。


この123便の事故と同じ事が二度と起こらない様に、
機材の性能、点検整備のシステムが改善されたそうです。


当時の新聞記事、写真などの展示物を見ていると・・正直に申しますと
衝撃的な無残な事故現場を思い出して辛かったです。


展示資料を読み、改めて普段の点検整備の重要さ、大切さを感じました。

そして二度と同じ過ちが起こらないように切に願いました。



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