No.429 AT車での左足ブレーキ(その1) | NPO法人NMA

No.429 AT車での左足ブレーキ(その1)

 須田@NMAです。


先日あるイベントに参加するため、AT車で長距離運転をしました。
最近、事情があって自分の車は手放してしまいましたが、その車はマニュアルだった
ためAT車を運転は長いことしていませんでした。

久しぶりにAT車を運転して思いだしたのが「左足ブレーキ」です。
以前、自己所有していた車がAT車だったこともあり、その頃はごく普通に使って

車の運転をいたのですが。


このブログを読んでくださっている方の中で、普段から「左足ブレーキ」を使って

いる人はいらっしゃいますでしょうか?。

私が「左足ブレーキ」を使うようになったのは、その効用を元F1ドライバーの中嶋さんが

何かの本で「左足ブレーキ」について書いていたのを読んだのがきっかけでした。
中嶋さんは、もし自分の後ろを走っている人が見たらブレーキを踏む回数が多いと
思われるだろう、と書いています。
これは、常に左足をブレーキペダルの上に置いていて、ちょっとでも危なそうなとき
には軽く踏んだ状態(実際にブレーキは効いていない)で走ることが多いからだそうです。
特に市街地等では、その傾向が強くなると。


たしかに、高速道路よりも市街地の方がとっさにブレーキを踏むことは多いですね。
とっさにブレーキを踏まなければならないような場合には、「左足ブレーキ」を使う
ことで右足をアクセルペダルからブレーキペダルに踏み替える時間差に発生する

空走距離を短くすることが出来るのが有効であると書かれていました。


※注 中嶋さんが本に書かれていたことは、記憶でここに書いているので細部では

    異なってしまっている箇所があるかもしれません。

私自身は、左足でブレーキペダルを踏むのは危険だと思っていました。
危険というよりは怖かった、のが正解かもしれません。
右足はアクセルペダル(踏んではいなくても)の上にあるので、左足でブレーキペダルを
踏んでいたら足で体を支えることは出来ないわけです。

(私の場合、通常は左足をフットレストに置いていつでも踏ん張れるようにしていました)


それが私にとっては不安だったのですが、人間とは現金なもので自分の好きな人が
言っている(書いている)ことだと好意的に受け止めますよね。

中嶋さんの本を読んでからちょっと考えが変わり、実際に試してみることに。

初めのうちは、クラッチペダルを踏む感覚に慣れた左足では思うような力加減が
出来ずに上手くブレーキコントロールを出来ませんでしたが、ある程度練習すると
右足でブレーキペダルを踏むのと同じように使えることになりました。
慣れると、たしかに市街地を走るときには有利な気がします。

とっさにブレーキペダルを踏まなければならない状況が想定される場面で、すでに

ブレーキペダルの上に足があるのは、気持ちの上でも余裕が持てる感じです。

見通しの悪い交差点を通過するときや、自転車の脇を通り抜けるような場合は

特にそう思いました。

このように、運転する状況によっては「左足ブレーキ」は事故を防ぐために有効な

運転方法と言えるのではないかと思います。


しかし、場合によっては危険なことになってしまうことも考えられます。
次回の記事では、私自身が感じた危険なことについて書いてみたいと思います。


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