No.311 年末年始の備え | NPO法人NMA

No.311 年末年始の備え

奈良@NMAです。

気がつくと、もう年末年始ですが、みなさんは車に関して何か備えをしていますか?
この時期は、緊急時の連絡先等が使えない場合が多いですので、何かトラブルが起きた時には柔軟に対応してください。

車やバイク等は小さなトラブルでも重要な場所ですと車を使用できない場合もあり、修理が出来ない状態が続くと、それだけ車を使えない期間が延びる事になります。
マイカーを所有している方なら分かると思いますが、長期休暇の間にマイカーが使えないというのは悲しいですよね。

せめて日常点検は、きちんとおこなってみてはいかがでしょうか。
日常点検項目は、道路運送法に基づいた、車を安全な状態に保つための所有者・運転者の義務です。
点検を怠った事で他人を巻き込む危険な結果を招く危険性が高いのでご注意ください。

意外と見落としがちな所が点検項目になっていたりするので、きちんと見るようにしましょう。
詳しくは車の「取扱説明書」に書いてあるはずですので、きちんと目を通すようにしてください。
今回は、簡単に紹介だけしておきます。
●エンジンルーム内
・ウィンドウォッシャー液量
 雨や埃でフロントウィンドゥが見にくい時にウォッシャー液とワイパーで窓を洗い流すためにありますが、この時期水道水では凍ってしまってポンプやパイプを壊す恐れがあるので、市販のウォッシャー液を使うようにしましょう。
(この時期は、窓に着いたウィッシャー液が凍る場合もありますが、この話はまた別の機会にお話ししましょう。)

・ブレーキフルード液量
殆どの車のブレーキは油圧を利用しています。このオイルが汚れていたり減っていると、ブレーキの効きが悪くなるだけでなく最悪の場合、ブレーキが利かなくなる可能性もあります。しっかり見ておきたい場所ですね。

・バッテリー液量
バッテリーはあの中で化学反応が起きて電気が作られています。液が少なくなると化学反応による電気の量が減り、車が始動しなくなる事がありますので気をつけましょう。
最近では液量がすぐにわからないようなカバーが着いてしまっていたりしますが、バッテリー寿命を延ばすためであったりしますので我慢してチェックしましょう。

・冷却水液量
車のエンジンを適温に保つために専用の冷却水が使われています。
とても熱くなるので冷却時に点検しましょう。
着色されている事が多いですが、水が腐っているとか藻がはえていると思って、間違っても水道水に入れ替えないように注意してくださいね。

・エンジンオイル量
エンジンは機械でえすので、きちんとかかるためにエンジンオイルは必要です。
一般のユーザーであれば、なかなか見る機会も少ないのではないでしょうか。
オイルのレベルチェックには、独特の方法があります。(また別の機会に説明したいとおもいます)
てっとり早いのは、近くのガソリンスタンドでチェックしてもらう事でしょう。
オイルが汚れていたり少なかったりする場合は、オイル交換や補充を薦められる事がありますのでご自分の判断で行ってください。

●車体のまわり
・灯火類
点灯/点滅状態を確認し、汚れや破損が無いかを確認します。
きちんと動作しないと道路交通法違反となります。気をつけましょう。
ブレーキランプと、バックランプだけは一人でチェックしづらいですが、夜間や夕暮れ、地下駐車場など、バックで壁際に駐車した時等を利用して、壁に反射するランプの明かりなどを頼りにチェックすることができます。

・タイヤ空気圧
見た目は普通でも、空気圧が減っているとパンクや事故に繋がります。
燃費にも影響しますので、しっかりチェックしておいた方が良いですね。
空気圧の減りがあまりにも早い場合はタイヤの修理や交換が必要な場合がありますので気をつけましょう。

タイヤの状態など
・タイヤは気をつけないと事故に直結する可能性のある部品です。
長年使っているタイヤは、減りが少なくともゴムの劣化により亀裂などが生じている場合があります。
釘がささって居る場合もありますが、最近のタイヤは、釘が刺さっているだけでは空気が抜けにくくなっている構造だったりしますので、パンク修理を行えない場所ではむやみに抜くのは避けましょう。
あと、摩耗の度合いや、偏った摩耗の仕方をしているタイヤは中止して見ないと気がつかない場合もあります。
ぱっと眺めただけでは溝の山があるのに、実際にそうこうに使っている場所の溝が無かったりする場合もあります。最悪、スリップやパンクを引き起こす事もあるので注意しましょう。

今回は日常点検項目に簡単に触れましたが、意外と侮れないのです。
機会があれば、ひとつひとつ細かく解説して行こうかと思います。

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