No.151 緊急車両の制限速度
小池@NMAです。
私は数年前まで地元の消防団に所属していました。
消防団というのは、自分の本業を持ちながら地元の火災や水害時に出動する防災に携わるボランティア組織です。身分としては非常勤の地方公務員になっており、地方自治体の一つの組織になっています。
火災現場での消化活動や消防ポンプ車両の扱い、放水作業などは、消防署の職員達と変わりません。ただし火災現場での危険な作業は消防団は行わず本職の消防署員に任せます。
緊急車両である消防ポンプ車は、誰でも運転できるというワケではなく、消防団員として訓練を行い「機関員」という資格を持ってなければ消防団の中では運転することはできません。
当時は緊急車両である消防ポンプ車を何気なく運転していましたが、
今から考えると、ふと疑問が...
パトカーや消防ポンプ車などに速度制限はあるのだろうか?
少し調べてみました。
まず、いくら緊急車両であっても、「緊急時」でない普通のときは一般車両と同様に扱われます。
すなわち消火活動を行った後の消防ポンプ車は、帰り道に渋滞に巻き込まれることがある、ということです。
次に事故や火災現場などに向かう「緊急時」は、道路交通法の適用から速度制限の規制は除外されます。
といっても、最高速度は高速自動車道では100km/h、一般道では80km/hまでと規定されています。(道路交通法施行令)
ただし例外として、速度違反の車両をパトカーなどが取り締まる場合などは、この限りではありません。
また、現在のパトカーは基本的に改造されておらず、ノーマル車両が用いられているようです。
そのため180km/hでのリミッターは装備されていますが、一部の高速隊の車両にはリミッターがカットされているようですが、現実的には事故が起きないように、あまり無茶な追跡はしないようです。
普段の生活では、緊急車両を運転する機会は滅多に無いと思いますが、
滅多にないからこそ紹介してみようと思いました。