「それ自体の不幸なんてない。
自ら不幸を思うから不幸になるのだ。」
-アルツィバーシェフ(小説家)
自分の体験を言葉にするときに、
「削除(省略)」
「一般化」
「歪曲」
という3つのプロセスが必ず生じています。
それは、コミュニケーションをとるとき、
人は効果性や効率性を重視するために、
必要最小限のことを伝えようとするからです。
例えば、Aさん 「このワークショップはためになるかな?」
Bさん 「ためになると思うよ。」
Aさんにとって、
必要な情報は「ためになるか、ならないか」それが分かればいいのです。
その意味では、上記の会話は最も効率的な会話です。
もし
「このワークショップはためになると思うよ。」といえば、
お互いにワークショップのことを話しているのはわかっているので
クドクなります。
でも、この会話は、本当に通じているのでしょうか?
おそらく、Bさんの中では、
ワークショップの中から、さまざまな学びが抽出されて、
Bさんにとって、「ためになった」という
言葉でまとめられたのでしょう。
そして、その「ためになった」ことが、
他のワークショップで「ためになった」ことと比較して、
上回っていることが伺えます。
また、自分が「ためになった」ことが、
相手の「ためになる」ことにつながるということも判断しています。
●省略(削除)
このようにさまざまな体験から何かを言葉にするとき、
全てのことを話そうとすると時間が足りません。
「学び」「参加者レベル」「リーダーの人柄」など、
ワークショップの良さを生み出しているのに
いくつもの要素があるのですが、
ここではそれらについては語られていません。
また、ためになるとは何に対してかも語られていません。
●一般化
ワークショップでの学びは、
いろいろとして存在していますが、
「こんな風に使える」
「学んだことはこういうことだったのかという理解」が、
「ためになった」という言葉で括られています。
これを一般化といいます。
●歪曲
自分が「ためになった」こと=相手の「ためになる」こと
ということは果たして本当のことでしょうか?
もしかしたら、他の参加者には、
Bさんが思っているほどためになったとは思っていないかもしれません。
ここでは、その人の独自の視点や解釈が入ります。
これを歪曲といいます。
常に私たちが何かを言葉にするとき
この3つのプロセスが働き、
これがどんな風に機能するかによって
私たちの心に意欲も生まれれば、自己を否定することにも
繋がっていくのです。
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